小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

いつも学級園の草取りばかりしている先生の理由が泣けます

2017-06-20 21:40:28 | 雑談
教頭先生に見られていたように、昼休みはよく子どもと遊んでいる私ですが…
昼休みによく学級園の花壇で見かける担任の先生がいます。
子どもたちはみんな遊んでいる中で、黙々と草取りをしています。
何度もその姿を見かけるので、
「先生はえらいですねぇ。いつもちゃんと草とりして。自分なんか全くですよ。」
と声をかけました。
すると、その先生は苦笑いのような顔で言いました。
「いやいや、そうじゃないんです。ただ子どもたちから離れたいときに、ここに来るんです」
と。

「はぁ そういうことでしたか。ありますよね。そういうとき」
意外な返事だったので、私もなんと返していいか戸惑いました。
そういう先生もいるんですね。
私だってもちろんあります。
そういうとき。
ただそのときに学級園の草取りを草取りをする発想はありませんでしたが。
この先生にとっては、一息つける場所が教室や職員室でもなく、この学級園なんでしょう。
そういうことを正直に言えるこの先生の人柄も合わせて、思わず応援したくなる気分でした。

教頭先生が意外なところを見ていました

2017-06-18 22:22:55 | 学級生活の攻略法
こないだ管理職との面談がありました。
年に三回やるやつの一回目です。
話のほとんどは校長がするのですが、教頭も少しだけ話をします。
その少しの話の中で、少しうれしいことを言われました。
教頭がこう言ったのです。
「先生はよく子どもたちと遊んでくれていますね。」
はい。
昼休みは毎日のように遊んでいます。
「忙しくて、なかなか子どもたちと遊んでくれない先生たちばっかりなんですけど」
確かにそのようですね。
この学校でもほとんど見ません。
「何かクラスで遊ぶ計画を立ててたりするんですか」
別に「計画的に」遊んでいるわけじゃありません。
「子どもたちが本当に喜んでますよ」

私が今回担任に戻ることができて、うれしく思っていることの一つが、この
「遊べる」
ということです。
私にもまた遊べる時間と場所と相手が戻ってきました。
教頭は
「仕事の一環として」
「子どもたちのために」
みたいなニュアンスでとらえているようでしたが、もちろんそれもゼロではないのですが、私が遊んでいるのは、私が遊びたいからです。
言うまでもなく、子どもたちが一番好きなのは「遊び」です。
「勉強」じゃありません。
その一番好きなものを共有してくれる人を、また好きになるというのも当然のことで、私は遊ぶごとに子どもとの距離が縮んでいくのを肌で感じています。
それがまた私にとっての喜びでもあります。
担任を離れたからこそ分かる、担任の特権です。

私が今喜んでやっていることを、見てくれている人がいたということが、少しだけうれしく思いました。
教頭先生、ポイントアップです。笑

月曜日の欠席の多さは明らか 親公認?

2017-06-15 20:54:10 | 学級生活の攻略法
教頭が教えてくれたのですが、本校は土日明けの月曜日が確実に欠席が多いそうです。
他の曜日との比較を具体的な数字で示してくれましたが、
「わあ 全然違いますね」
「でしょ。これがうちの問題なのよ」
と、頭を抱えるように言っていました。
私の受け持つクラスでは今のところそれはなかったので、この現状は初めて知りました。
まあ、うちだけってことはなくて、同じような傾向にある学校も少なくはないでしょうが。

本当に体調を崩している子は別として、いわゆる休み明けの「怠け」で休んでいる子は、なんとかしたいとろです。
気持ちはもちろん分かりますけどね。
でもだからと言って許せるものではない。
じゃあどうすればいいのか。
これは一筋縄ではいきませんね。
厄介だと思います。
なぜなら、欠席には親が関わっているから。
休みたいという子どもがいて、それを認めている親がいるわけです。
まずはその認め方。
簡単に認めているのか。
仕方なく認めているのか。
それで事情は全然違ってくるでしょう。

それぞれの家庭の事情に応じたアプローチが必要になってきますが、とりあえず共通して言えることは
・休みの間も生活リズムは崩さないこと
・宿題は早めに済ませておくこと
・誰でも月曜日は気が重くなるものだから、それに負けず前向きに登校すること
こういったことを、休みに入る前に念をおして伝えることでしょう。
しかし、この程度で救える子ならかわいいものですよね。
実際は。
休む子の多くはこれだけでは救えない何かをそれぞれにもっているものでしょう。
そこを担任は正確にとらえ、親も巻き込んだ的確なアプローチを、していく必要があります。

大変なことですので、担任一人が抱え込まず、管理職や生徒指導主任、あるいは外部のサポーターも含めて組織的に対応できる体制がある学校にしていきたいところです。

教育委員会のやる気が半端ないから現場は目が回ってます

2017-06-11 21:05:05 | 雑談
地区の会合に出てきました。
学力向上に関する会です。
教育委員会から
「本地区では学力向上のために~の取組をしていますよ。皆さんの学校でも必ず取り組んでくださね~」
的な話です。
その資料も出されましたが…

とにかくそうやって取り組んでいることが多すぎて。笑
~を育む教育
~連携
~のための五項目
~アクションプラン
~メソッド
~重点三箇条
~一貫教育

…などなど。笑
この~にあたる部分も忘れました。
これらをワンペーパーにまとめた構想図のようなものもあったのですが、もう盛り沢山すぎて余白が全くありませんでした。笑
「どれも大事です。皆さんの学校でも~」
なんて言われても…
という、こちら学校現場側の先生たちのため息が聞こえてきそうでした。

教育委員会も必死なのは分かりますが、その年その年で、
「よし、やるぞ~!!」
と気合いを入れてスタートしたことが、どれもアドオンアドオンで、ただひたすら積み重なっているのが明らかでした。
始める「やる気」はあっても、やめる「勇気」はない。
どこもそうみたいです。
結果、何年もたち目が回る迷路のような構想図が出来上がったわけです。

スクラップアンドビルド。
「やめる勇気」「終わらせる決断」のできる上の人たちの下で働きたいものです。

隣のクラスに入ったおじいちゃん先生が魔術師

2017-06-08 20:30:14 | 教師力UPの攻略法
同学年パートナーの新採が校外研修に出ている間、代替の担任として別の先生が来てくれています。
新採はこうしてよく留守にするので、年間を通して固定の先生が入ってくれるシステムがあります。
今回それを引き受けてくれた先生は、すでに定年退職したベテランの方でした。
「退職後しばらくゆっくりしてたけど、ちょっと働こうかなと思って」
ということでした。

新採のクラスもなかなか元気ものが多くて、新採も毎日奮闘しているので、代替の先生が入ってどうなるかと、私も学年主任として気になるところです。
そして正直に言うと、年配のおじいちゃん先生ですので、あの元気ものたちをまとめられるか、それを心配する面もありました。
その先生が学校に来ました。
なんとも穏やかで優しそうな紳士という感じの方でした。
私の心配は一層強くなりました。
そのおじいちゃん先生は、初めての学校に慌てる様子もなく、ごく自然に教室へと向かっていきました。
そしてしばらく、私も隣のクラスの様子を気にしながら過ごしていましたが…

なんとも、そのクラスがいつになく落ち着いているのです。
おじいちゃん先生は終始穏やかにしています。
やんちゃな子たちに大きな声を出すこともありません。
隣があまりに静かだから、だれもいないのかと思ったら、みんないて黙々と授業をしていました。

驚きました。
おじいちゃん先生が
魔法でもかけたのかと。笑
ただ、その穏やかな先生は、授業をものすごく丁寧にしていました。
それは授業後の板書を見ても伝わってきたし、チラッと覗いたときの授業中の立ち振舞いがまさしくそうでした。
子ども一人一人の声を丁寧に聴き、一人一人のノートを丁寧に見ていました。
それでいて、自然と授業がスムーズに流れるし、やっぱりおじいちゃん先生は終始穏やかです。

やっぱり先生で変わるもんだなあ
いきなり入った見ず知らずの先生が、一瞬でクラスの雰囲気を変えていました。
「老獪」
という言葉が浮かびました。
スポーツでよく言いますが、教員では初めての見ました。

あの人柄。
あのオーラ。
私もいつか欲しいです。笑