小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

不登校はいないけど、あえて危機感を感じる

2017-06-06 20:16:58 | 学級生活の攻略法
幸い、私の受け持つクラスには不登校の子はなく、みんな明るく過ごせています。
こんなときふと思い出す言葉が、いつかどこかで聞いた
「何もないときに、どれだけできるか」
という言葉です。
要するに、なにか問題が起きたときにそれに対処するために動くのは当たり前。
誰だってやること。
不登校の子が出てから、その子が登校できるように必死になるのは担任として当たり前だということですね。
しかし、何のトラブルも起きていないときに、これから先にトラブルが起きないように必死になることは、誰もができるかとではないでしょう。

穏やかな日々を過ごせている私も、この視点を忘れずにいたいと思います。

きちんと登校できている、それだけでも立派なことなんだということを伝える。
現状に安心せず、満足せず、「やっぱりこのクラスにいたい」と子どもが思える手だてを常に考え、実践する。
穏やかな日々の中に、子どもが発するわずかなSOSのサインを見逃さない。
家庭との連携を密に保つために、担任の窓口はいつもオープンにしておき、情報が入ってきやすくする。

そういうことだろうと思います。

些細なことなのに、保護者に「こんな先生は初めて」と言われました

2017-06-04 22:23:26 | 学級生活の攻略法
子どもたちにとってクラブ活動は大好きな授業の一つです。
以前と比べるとそれにかけられる時数がずいぶん縮小している学校も多いでしょうが。
年度のスタートに伴い、本校でも子どもたち一人一人のクラブの決定がなされました。
これは事前に希望をとり、それぞれの子の希望と各クラブの定員とを勘案した上で決定がなされます。
希望は第三希望まで出し、やはり六年生から順に優先されるという仕組みです。
その一連の作業は、全学年を通して一人の担当の先生が行います。

そして今回の決定ですが、うちは四年生ですので第一希望は通らないこともあることは予想していましたが、ただ一人だけ、第三希望にもあげていないクラブに決まっていた子がいました。
本人の訴えで私も分かったのですが、悲しい顔をしていました。
それはそうでしょう。

さすがに私もこの決定はどうかと思い、担当の先生に掛け合ってみましたが、先生も苦慮の上での決定のようで、変更は難しいということでした。

私は、保護者に知らせるべきだと判断して、手紙を書きました。
今回の決定と経緯と、謝罪の言葉と。
すると翌日、保護者から返事の手紙が来ました。
内容としては
「決定を受け入れます。大丈夫です。」
とういもので、私もホッとしましたが、手紙にはそこから先に長々と続きがありました。
「こんなに丁寧にしてくれるのは先生が初めて」
というお礼の言葉でした。
私としては「丁寧にした」という感覚は正直なくて、その作業事態はサッとやっていることです。
だから、このお礼の言葉に、逆に恐縮してしまいました。
でも、やってよかったと思いました。
大事なのはその「判断」なんだろうと思います。
言うなら、私は手紙事態は丁寧なことではないのですが、その「判断」が丁寧だったのかなと、自分なりに前向きにとらえています。

担任として鈍った腕に嘆く毎日ですが、珍しく誉められることがありました。