小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

私のクラスが虫歯治療率トップになっている理由

2017-07-06 20:55:28 | 保護者への攻略法
学校として、「虫歯治療率」をあげることを一つの目標にしています。
80%だったかな、85%だったかな、ちょっと忘れましたが。
保健指導の充実の一貫として同様の目標を掲げている学校は多いのではないでしょうか。

ということで、学校の目標を達成するために、各学級の達成率が重要になってきます。
私のクラスにも虫歯の子がいっぱいいます。
(虫歯でなくても「歯石」で要治療と出るんですね。だから多い)
保健室の前には全クラスの「虫歯グラフ」がでかでかと張り出されてあり、どのクラスの治療が進んでいるか一目で分かるようになっています。
(このグラフも個人的にはいかがなものかと思いますが、養護の先生も必死なんでしょう)
そして、そのグラフを見ると、現時点での治療者数のトップは我がクラスです。
わお
しかも結構なダントツで。
うーん グラフはどうかと思いますが、自分のクラスが一番のグラフだと… 微妙です。笑

確かにうちのクラスでは頻繁に子どもたちが治療報告書を、持ってきます。
今朝も一人出しました。
養護の先生も「すごいですね」と驚いています。

そこで考えます。
なぜうちのクラスは虫歯治療者数が多いのか。
・子どもに虫歯の怖さを教え込んでいる。(実体験を踏まえて かなりおおげさに)
・治療報告書を出した子を、みんなが見ている前でわざとらしいほど喜んであげる。「よかったね~ がんばったね~ これで安心だね~」
・学級日報で、随時「歯医者に行きましょう」をかく。
(正直そこまで切羽詰まって書いてるわけじゃないけど、スペースが空いたら書くぐらいの感覚で)
・その日報には最新の途中経過をクールに添える(何月何日現在の治療者数 ○人/○人中)

それくらいです。
子どもにはパフォーマンス。
保護者には数字と回数。
ですね。
この合わせ技で効果をあげているようです。笑

私も意外なこの効果を楽しみながら見ています。
いつ全員達成を見れるでしょうか。

担任になってから失いかけていたバランス感覚

2017-07-04 20:36:22 | 学級生活の攻略法
今日は昼休みに「けいどろ」をクラスの子たちとしました。
(「けいどろ」は全国共通なのかな?)
運動場で子どもたちを捕まえるために走り回っていると、他の学年の子がよく話しかけてきます。
「先生、ぼくも入っていいですか?」
「もちろん」
屈託のない顔で尋ねてくるのでOKを出すと、クラスの子が
「先生、そんなことしたらややこしくなりますよ。」
賢そうに言ってくるから
「いいじゃん。犯罪者と警察の争いに線引きなんてできないんだぞ」
なんて返したりして。笑

私は背が高いので運動場を走り回るとそれだけでインパクトが強いんでしょうね。
最近やたらといろんな子に話しかけられます。
「あ、足の速い先生だ」
「何年何組の先生ですか?」

「いいなあ 先生のクラスは先生と遊べて」
この言葉が少しチクッとします。
「君たちも担任の先生と遊んだらどう?」
「無理だよ。教室で寝てるもん」
あぁ
いらぬ一言を引き出してしまいました。
「教室で寝てる」
姿は私も見たことはあります。
先生が昼休みに教卓でうつ伏せになり寝てる姿を。
周りに子どもがいて少々騒いでても寝ています。
(お疲れですね…)
まあ休憩時間ですから昼寝は構いません。
日常的にそうして休憩しているという先生は少なくないのかもしれません。

私に話しかけてきた子の担任がその先生だとは知らずに
「先生と遊んだら」
なんて言ってしまったのは私のミスです。
その子にも担任にも申し訳ない。

このとき感じました。
私は私が好きで子どもたちとよく遊んでいるし、幸いそれを妨げるものも今のところ何もないので楽しんでいますが、これが、子どもたちと遊ばない、遊べない他の先生たちとのギャップを広げていることになっているのだろうと。

私と先生のギャップ
私のクラスの子と他のクラスの子とのギャップ

昨年まで教務主任をしていた頃は学校全体を見る広い視野に立って、そういうギャップにも敏感になれていましたが、久しぶりに担任に戻って、私も自分の足下のことに夢中になっていました。
が、またその感覚が戻ってきました。
学校全体のバランスを考えて自分の立場で立ち振る舞うということ。
ギャップはお互いにとっていい刺激になることもあるし、お互いの立場を辛くすることもあります。
そこら辺を見極める目ですね。
必要なのは。
自分のなかにも充分に養っていきたいと思います。