小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

縄跳びが跳べない子を跳ばせるための、私の変な方法

2017-12-12 22:19:50 | 授業中の攻略法
冬らしく、子どもたちと一緒に縄跳びに励んでいます。
うちのクラスで使っている「縄跳びカード」は、1つの技をたくさん長く跳ぶものではなく、たくさんの技を少しずつ跳ぶようにできているのが特徴です。
例えば前跳びだけで技の種類が13もあります。
おなじみの技に加えて
「前後交差」とか
「クロスクロス」とか
「そくしん二重」とかあります。
普通の人には分からない技でしょうね。
私のような縄跳びマニアしか知らないかもです。笑
私はこのカードがお気に入りで、クラスだけでなく学年で共通して使用しています。

縄跳びをしていると、よく子どもが
「○○が跳べません」
と言いにきます。
その場で跳ばせてみると、確かに跳べなくて悔しそうにしています。
こんなときは何とか跳ばせてあげたいものです。
先生を頼りにして来てくれたのだから、何とか期待に応えたいところです。
そこで、技に応じた色んなアドバイスをします。
「あやとびはひじとひじかくっつくくらいクロスさせて!」
「二重とびはもっと高くジャンプして!」
みたいに。
こういったアドバイスはもちろん的を得ているし、これが効果をもたらすときもあるのですが、こんなアドバイスがすぐに実行できるようならその子もこんなに苦労しないわけです。
子どもからすれば
「それができないんです!」
って感じでしょう。笑

こんなとき、私が必ずやってみることがあります。
少々苦し紛れですが…
子どもが跳べないという技を、まず私がその場で数回跳んで見せます。
そして跳び終わると同時に
「はい!次はきみ!跳んで!」
とすぐにその子に跳ばせます。
「はっ、はい!」
と跳ぶ子ども。
すると…

「あ!跳べた!」
なんてときが、あります。笑
必ずではありませんが、跳べるときもある、くらいです。
もう理屈ではなく、成功イメージのみで跳ばせる作戦です。
跳ぶ私を見ていると、子どもは自分が跳んでいるような気分になる!跳べそうな気がしてくる… んじゃないかと期待して。
例えばどうしても二重跳びが三回跳べない子に、まず私が三回跳んでみせて、さらに立て続けにそれを5セットくらい跳んでみせてから、その子に跳ばせます。

これは明らかにまだその技のスキルが身についていない子ではなく、惜しいんだけどもう一歩!という子に特に効果があるように思います。
私はこの作戦で結構な数、
「跳べた!」
を見てきました。

もし先生が跳べないときは、跳べる子どもに代わりをやってもらってもいいですね。

PTAバザーっていうのも考えものだ~教師目線で~

2017-12-08 21:04:30 | 保護者への攻略法
土曜日に、PTAバザーがありました。
私にとっては、このバザーも初めて経験するもので、「この学校のバザーはどんなものかな」と思って参加しました。

私も数校回ってきて、その数だけPTAバザーをみてきていますが、これにどれくらい学校の職員が関わるかは、その学校によって違いがあります。

関わり度 大
→前日までの準備も先生がかなりの回数手伝いに回る。
当日も先生は会場に終始張り付いて動き回る。子どもの管理も基本的に先生任せ。

関わり度 中
→前日までの準備に一回ぐらいは先生が手伝いに回る。
当日は、先生も他の一保護者と同じくらいの立場で運営にあたる。
子どもの管理まではしない。

関わり度 小
→前日までの準備にはほぼ出ることはない。
当日の参加もその職員ごとの自由で、お客さん状態。

こんな感じですね。
まあ、多くの学校は「中」な感じでしょう。
今回の私の学校もそんな程度でした。
バランスのとれた、一番理想的な形と言えるかもしれません。
でも中には「大」や「小」の学校があり、そこには何かしらの問題や不満が潜んでいるものです。
「大」は大変ですね。
何でも先生に任せっきり という風潮ができてしまってる学校は、どこかでそれを断ち切る努力が必要です。
よかれと思って「OKですよ」を連発してきた蓄積が、きっとつけとなって今に引き継がれていく事になりますから。
断ち切ろうとしたとき、誰かが保護者にとっては悪役にならなきゃいけないときがくるでしょうが、今と将来のために、やる価値はあります。

逆で「小」は、職員にとって楽かもしれませんが、これはこれで寂しさを感じます。
保護者の中に、先生には期待しない、期待してはいけないような風潮が広まっているのかもしれません。
楽だと思っている職員の裏で、保護者には不満がたまっているかもしれません。
こんな状態は学校にとっては望ましくないですね。

それともう一つ、特殊な形として
「一部の職員集中型」
というのがあります。
これは、ある先生だけがバザーに強く関わって、他の多くの先生はほぼ知らんぷりという状態です。
その「ある先生」というのは、教頭先生だったり、PTA担当の先生だったり。
時には「若手」というくくりでその役をさせられたり。
これもよくないですね。
校長先生のリーダーシップで早急に改善が必要な学校です。
そんな悪しき風潮は、バザーに限らず学校のいろんなとこで顕在化していくものてすから。

最近、隣のクラスの初任者先生の様子が…

2017-12-05 21:46:11 | 教師の仕事術の攻略法
隣のクラスの初任先生は4月から元気よく先生としてスタートし、私の目からもなかなかいい先生で、初任者として高い評価を受けています。
が…

最近、明らかに疲れています。
仕事ぶりがトーンダウンしています。
最近は外で子どもたちと体を動かす姿を見ていません。
朝の出勤は時折私より遅いことがあります。
私と顔を合わせるときは、気を遣うのか今までどおり元気に振る舞ってくれるのですが、ふとしたときの姿に以前の若者らしい覇気が感じられません。
そして、そのことを何より象徴しているのが、やっぱりクラスです。
最近、そのクラスが何となく様子が変わってきました。
授業がシーンと静まりかえっていることが多い。
なのに休み時間はやたらとうるさい。
クラスとしてのまとまりが薄くなってきているのか、長縄や合唱に臨む姿にやる気がない。
そして、そこに活を入れようとする先生の姿もあまり見られない…

これはよくない兆候です。
大きく崩れ出す前に早めに何とかしなくてはいけないと感じます。

元気があってよく働くとはいえ、もちろん初任者です。
1年間のうちにこんな時期はあって当然でしょう。
今、初任先生は踏ん張りどきだし、私も含めて周りの先輩は支えどきです。

じゃあ、最も身近なところにいる私は何をするべきか。
校務に関する具体的なサポートやアドバイスをしたり、学級を超えた「学年」という枠で経営に当たる姿勢を強めるのは当然ですが、それと同時に心掛けなくてはいけないのは、こんなときに「学級間の差」をできるだけ広げないようにするということだと思います。
学級間の差として生じやすいのは
・学力的な差(テストの点数)
・クラスとしての盛り上がりの差
・保護者の信頼度の差
など。
隣の学級の停滞を無視して、自分の学級だけが突っ走ることがないようにしなくてはいけません。
そのために、自分の学級のトーンを意図的にコントロールしたり、自分の学級の充実を生むような材料があるときは必ず隣とも共有したりする必要があります。

私も今年は久しぶりの担任で、ここまで結構のーてんきな学級経営をしてきましたが、ここからはそうも言ってられません。

クラスにドッジボール大会に出場する子が半分、しない子が半分ってとき

2017-12-03 16:54:25 | 学級生活の攻略法
もうすぐ地区のドッジボール大会が行われるのですが、その大会にうちの4年生クラスからも1チーム出場します。
これは外部の団体が主催する土日開催の大会で、出場も任意です。
クラスの参加についても全員参加というわけではなく、希望者のみでチームを編成します。
今回、ドッジボール1チーム12人編成に対して、うちのクラスは出場する子が15人、しない子がそれと同じくらいいます。
要するにクラス半々です。

これに向けては授業を使って練習するわけにはいかないので、主に休み時間で練習をしていくのですが、チームの子たちはとても熱心に練習しています。
私が「どうやりなさい」なんて指示を出す前に、自分たちで計画を立てて練習をするほど意欲的で、たぶん学校内の他のどのチームよりもがんばっているんじゃないかと思うほどです。
最近はぐっと寒くなってきたのに、それにも負けず大きな声を出しながら運動場に自分たちで線を引いて練習しています。

こんなにがんばっているので、もちろん私も一緒になって熱くなっています。
4年生ですからまだ技能的に低い部分もたくさんあるので、できる限りのことを教えています。
私は「教育課程外」のこの手の活動に慎重であろうという思いはある一方で、実際に自分がどっぷりそれに関わり出すとやっぱりテンションは上がってしまいます。笑
時には熱くなりすぎて声が大きくなりすぎるくらいです。

そして、選手の子たちが熱くなり、担任も熱くなり、ふと気が付くと、クラスが二分されていることに気付きます。
半分の子はドッジボールをしていなくて、このテンションに関わっていません。
この子たちの疎外感というか、寂しさみたいなものはきっとあるだろうと思います。
そもそもドッジボールに参加する子たちっていうのは、やっぱり根っからの元気者で、クラスの雰囲気を作る力のある子たちです。
だから参加しない子たちは、どちらかというと控え目な方で、そういう寂しさや不満があったとしても、それをアピールてきないような子たちです。
そこで、何の不満も聞こえないからと、同じ調子で行ってにドッジボールの熱を上げてばかりいては、担任として失格だと言えるでしょう。

ここから先、担任の大事な役目は、二分れたこの子たちの距離をできるだけ近づけることです。
ドッジボール組の子たちに、出ない子たちの方にも目を向けさせ、出ない子たちに、ドッジボールの熱を共有する手立てを講じてあげる。
そのための具体的な仕掛けをしていく必要があると思います。
もうすぐ大会本番ですが、勝ちに喜ぶも、負けに悔しがるも、ぜひクラスみんなで共有させたいです。
そうでなければ、たとえ勝ったとしても、そこにはクラスとしての寂しさが存在することになってしまいます。

やはり、基本に立ち返り、この手の活動には慎重さが必要です。