何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

上高地スタート ①

2021-04-11 10:35:28 | ひとりごと

今年こそは上高地にと願っているが、この感染状況では旅をして良いとも思えず、落ち込んでいる。
それでも未練がましく毎日、上高地のホームページを訪ねているのだが、何度かお世話になったこともある、そして私が山に登るきっかけとなった「氷壁」(井上靖)の舞台でもある徳澤園の名物ブログが「スタート」と銘打ち更新されていた。https://tokusawaen.com/michikusa/2021/04/09/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%88-2/

涙がでた。

昨年緊急事態宣言下、もともと半年しか稼働できないにもかかわらず上高地の宿泊施設は全て「上高地はこれからも、ずっとそこにあり続けます」の言葉とともに、長期にわたる全館休館を決定した。

上高地を訪問できない寂しさを紛らわせるため「おうちで上高地」で徳澤園のグッズを購入したのだが、細やかな心づかいに、感動した。(当時マスクは貴重品だったが、ほんの気持ち の言葉が添えられたマスクを見つけた時には、感動した)
だが、緊急事態宣言が解除されいよいよ全ての宿泊施設が再開という時期に、土砂災害や群発地震に見舞われ、そうこうしているうちに夏にもかかわらず第二波に襲われ、日本中どこの観光地も大変だったと思うが、もともと稼働期間が半年の上高地の苦難はいかばかりかと、いつもハラハラしながらお世話になったことのある施設のブログを訪問していた。

そんななかの一つ「徳澤園」のブログ
その特徴であるウィットの効いた文体は変わらないのだが、だからこそ、その行間から伝わる苦悩に胸が痛む。
今年度は、上手くいかなかったとしてもコロナのせいにできるので、したいことをやっていく!!と力強く書かれてもいるが、それでも上手くいかない時には、この曲を聴くとも書かれている。

平井 堅 『ノンフィクション』MUSIC VIDEO (Short Ver.)

大切な人の健康のために、会わない。

大切に想うからこそ、訪問しない。

だけど、会いたい!訪問したい!歩きたい!登りたい!

井上靖が絶賛した、横尾への道

山から下りてくるモチベーションの徳澤園名物カレーうどん

会いたい!訪問したい!歩きたい!登りたい!


幸いの源 ワンコ

2021-03-07 12:47:18 | ひとりごと

二月最後の日曜日の朝、ベッドのふちに座り、どうにも堪らんな、と嘆いていると、ピョんと黒いものが跳ね枕の横に落ちた。見れば黒い点なので、まさか季節外れのこの陽気で蚤が跳ねたとか?と思いつつ、その黒い点を手に取ると、なんとワンコの爪だった。 

ワンコの背の右上にあるのが、ワンコの爪

 

ワンコはかなり散歩をしていたので、基本 爪切りの必要はなかったのだが、狼爪に限っては勝手に剥がれ落ちていることは ままあり、それを見つけては大切に保管したものだった。
確かに、幾つかの宝箱に保管はしていたのだが、ベッドわきの小箱に入れた記憶はない。
それが、二月最後の日曜の朝、突然そのあたりから飛び跳ね、私の目の前に現れた。

ワンコだな
ワンコの仕業だな

理由もなく棚から物が飛び出してくるのにも驚きだが、それが、そこに五年もの間気づかれることなく置かれていたもの、ということは更に考えにくく、これはもうワンコの仕業としか思えない。もちろんワンコの仕業と思う方が、ありえない と思われるだろうが、そうとしか考えられないのだから・・・そうなのだ。

おそらく、二進も三進もいかなくなっている私へのワンコからの強力な励ましなのだ。
おかげで少し元気になったよ ワンコ

事態はあまり変わらないのだけど、いろいろ出来る限り前向きに対処し、あとは天に任せ、寝る。
とにかく自分が倒れないように、寝る。

そして寝る前の一時、ちゃんとワンコお告げの本などを読み、クールダウンする。

そんな本のご報告も滞っていたね。

それについては又つづく、とするよ


桃の節句に梅、ひとり

2021-03-03 23:57:55 | ひとりごと

御大も年をとったと思い知らされた、
御大が仕立てた正月飾りの盆栽

 

桃の節句に梅の花を掲載するのも何だが、こんなニュースを見つけたので、今年も性懲りもなく繰り言を書く。

<安定的な皇位継承 政府が年度内に議論開始 女性宮家など論点に>毎日新聞 3/1(月) 20:25配信より一部引用
 政府は1日、安定的な皇位継承策を議論する有識者会議を月内にも開催する調整に入った。代替わりの一連の儀式が全て終わったことから、本格的な議論に着手する。政府関係者が明らかにした。  上皇さまの天皇退位を実現した皇室典範特例法の付帯決議は、安定的な皇位継承の検討について、退位後「速やかに」行うよう政府に要請。これを踏まえ、政府は水面下で有識者への非公式なヒアリングを重ねていた。  政府は上皇さまの天皇退位を巡って16年に有識者会議を設置し、会議のメンバーが専門家から意見を聞いた。今回も同様の形式を念頭に置いて会議のメンバーの人選を進め、公式の議論に入りたい考え。若い世代の皇族数を維持するため、「女性宮家」を認めるかなどが主な論点となりそうだ。

 

敬宮さまが女性天皇になられる法案が提示されようとしていた まさにその時、人の道では考えられぬやり方で、その道が絶たれた。

党議拘束をかけてでも、もう一度解散してでもその法案の成立を果たそうという意気込みだったライオン丸総理は、ちょうどその頃咲いていた梅にかけ、一茶の歌を披露した。

梅さけど 鶯鳴けど 一人かな

 

母の実家の家紋が梅鉢なことから、梅には親しみを持っていた私だが、あれ以来 梅の高貴な香りは、どこか物悲しさも運んでくる。

あの時 いと高い処ご自身が、21世紀も男尊女卑でいくのだと示されなければ、今の世も少しは変わっていただろうか。

「生涯に一度も子供を産まぬような女を税金で面倒みる必要はない」と言い放った輩が、男女平等をスローガンの一つに掲げる五輪の会議で「女は闘争心が強いので会議に不向きだ」「弁えぬ女は使い物にならぬ」などと嘯くことはなかっただろうか。

またその尻ぬぐいにでてきた名誉男性の「選択的夫婦別姓に反対するのは私の信念だが、それとは別に仕事上は男女平等の五輪を推進する」という言葉の理解に苦しむことも、又そう言いつつご自身は別姓使用をしているという行動の理解に苦しむことも、なかったのだろうか。

21世紀がはじまるなり、いと高き処ご自身がこれ以後も男尊女卑でいくのだと宣言されたのだから、この混乱も致し方あるまい。
そういう意味では、私はもう諦めているし、冷めている。


どのような時にも幸いの種を②

2021-03-03 23:51:05 | ひとりごと

このコロナ禍。

天皇陛下の御誕生日のお言葉は、医療に従事される方々への感謝と労いのお言葉や、困窮する国民への励ましのお言葉など、新型コロナ関連が多くを占めたのは当然なのだが、その中で私が注目したのは、敬宮さまの大学生活について言及された件だ。

宮内庁ホームページより
昨年の4月から大学生になった愛子は,新型コロナウイルス感染症の影響により,オンラインでの授業が続いておりますが,昨年秋に初めて大学に登校した際に「大学では新しい知識を得たときに感じられる喜びを大切にしながら,様々なことに取り組んでいければと思っています」と語っていたように,大学での勉強に意欲的に取り組んでいることを私と雅子もうれしく思い,また,少し頼もしくなったように感じております。オンラインでの授業では,課題もかなり多く,愛子もその一つ一つに一生懸命に取り組んでおり,大変そうですが,授業を準備される先生方のご苦労も大きいものと思いました。私たちも,愛子がオンラインで授業を受けているのをそばで見る機会もありましたが,私たち自身も,新たな知見を得ることができたり,何か学生時代に戻ったような気持ちになりました。今後,どのような状況の大学生活になるかは分かりませんが,愛子には,有意義な学生生活を送ってもらいたいと願っております。
https://www.kunaicho.go.jp/page/kaiken/show/43

 

こういう事を書くと反発批判を招くとは思うが。
大学のオンライン授業に必要以上と思える批判があることに、私はずっと異論を持っていた。
もちろん、「ニュートンが万有引力の法則の着想を得たのは、ペスト禍でケンブリッジ大学が長期休校となったため故郷で独学思索している一年半の間のことだ」と、ニュートンを引き合いに出し「甘えるな」と言いたいわけではないが、それでも、このコロナ禍、独学がまだ出来ない子どもの学びを守り、大きな経済活動を少しでも保つためには、申し訳ないが(本来独学ができるはず、そして行動範囲の広さに反して動かすお金の小さい)大学生には、社会の為に負担を大きくしてもらうしかないと思っていた。(昨年春せっかく赤門をくぐったのに入学式も行えなかった悔しさを知っているので、それが特に一回生にとって如何に辛いことかは分かってはいるが、誰かが負担をより負わなければならないとしたら、それは大学だという考えは変わることはない)

これを書くと更に反発をかいかねないが、対面授業を求める世論の強さに気を良くしていた旧帝大の教授が、「(意気揚々と)実際に対面授業を復活させたら、授業登録していた生徒の8割ほどが授業に来なかった、これならオンライン授業の方が出席率が良かった」と嘆いておられるのを耳にしたことも、私の異論の理由になっていた。

それが、天皇陛下の御言葉で、目が覚める思いがした。

公務の在り方で、オンラインの活用に利点を見出しておられる事にとどまらず、オンライン授業の用意をする大学側に対し、『授業を準備される先生方のご苦労も大きいもの』と、思いをめぐらせたうえで、『愛子がオンラインで授業を受けているのをそばで見る機会もありましたが,私たち自身も,新たな知見を得ることができたり,何か学生時代に戻ったような気持ちになりました』と述べておられるのだ。

確かに大学施設を利用できない状況でその学費に見合うのか、という検証はせねばならないとは思うが、オンライン授業をするために投じられた費用や労力を正当に評価する向きはなかった。まして、オンライン授業だからこそ家族で聴講でき(保護者の)新たな知見が広がった、などと評価する声は皆無だった。
そのような世の空気のなか、天皇陛下は他にはない善の視点をあげられたのだ。

そこで思い出したのが、天皇陛下のご成長の過程だ。

浜尾侍従の書物のファンだった母は、その書物にあったという言葉を度々私に言って聞かせていた。

「(子育てをするとき)幸せな人になるよう願うのではなく、
  どのような環境にあっても幸せを見出だせる人になるよう願うべきだ」 

シンビジュームのプリンセス雅子さま
今年は、6本立ちと素晴らしい成績
いいことあるぞ!!

思えば、長く闘病されていた雅子妃殿下と、女児ゆえに酷いバッシングの餌食にされた敬宮様を穏やかにしかし敢然と守り抜かれた天皇陛下は、あの厳しいなかにあっても、穏やかで品格のある佇まいを崩されることは決してなかった。

それは、どのような事態にあっても天皇陛下はそこに良いものを見出すことがおできになるからなのだと拝察する。

afterコロナは、この国が既に抱えていた問題を、更に増幅させ我々に突きつけてくる厳しい時代となるだろう。だが、どんな時にもそこに少しでも良いものを見出し、希望をもって一歩一歩歩めば、次へと繋がっていくと信じさせて頂けた。

日本一の日
おめでとうございます


どのような時にも幸いの種を①

2021-02-23 01:01:01 | ひとりごと
お誕生日のお祝いメッセージが一週間以上も遅れるのは相手が誰であっても失礼なことだが、それが天皇陛下のお誕生日なら尚 失礼極まりないことは重々承知している。だが、先月から続く(ちょっと過労死しちゃうよ的な)忙しさに、両親の体調不良による検査通院が加わり、ダウン寸前なので、どうしようもない。
それは現在も続いているのだが、励ますようにワンコが現れてくれたおかげで、少し元気になったので、ひな祭りの今日お祝いの気持ちの写真とともに、おめでとうございます!の気持ちを記させて頂きたい。
(記載 令和三年桃の節句 掲載日 日本一の日 富士山の日 天皇陛下のお誕生日)
 
万両 花言葉 寿ぎ
 
昨年、御即位されて初となるはずだったお誕生日の一般参賀を、コロナ禍に配慮され見送られたのに続き、今年の一般参賀も (首都圏緊急事態宣言発出中により)お見送りになった。
一般参賀の中止が知らされた時には、まだこのコロナ禍がこれほど酷いものになるとは思いもしていなかったのだが、あれから一年。
世界観は一変したかもしれない。
 
密を避けるため、感染予防のため、両陛下お出ましのご公務は絞られ、お姿を拝する機会は極端に減った。それは、その地方行脚が半ばショー化していた平成との違いを際立たせるもので、時代時代の皇室のありかたを考えさせられるものでもあるが、皇室を想い考える時、それを伝えるマスコミの相変わらずのクズっぷりも、まざまざと見せつけられた。
 
ご病気もあり御会見がままならない時には、それを叩きのめしていたマスコミが、新年にあたり両陛下お揃いでビデオメッセージをお伝えになっても、ほとんど取り上げられないかった。
被災地を思い、またコロナ禍にあって様々に困窮する国民に思いを寄せるお言葉を多く紡がれても、大見出しで踊るのは、筆頭宮家の長女のドタバタ婚約騒ぎとの絡みのみ。(それも、天皇陛下は「両親とよく話し合うこと」「弟が言うように、国民が喜んでくれる状態になることが望ましい」と、たった二行ほどのお言葉を述べられただけにもかかわらず、なぜか見出しは「天皇陛下の厳しいお言葉により、長女さんは駆け落ち婚しか手がない」というという見出しになる )
 
ようやっと天皇ご一家が皇居にお移りになられる話題も、先日の地震にからめ「耐震に重点をおかれ8億の改修費」と伝えられたが、筆頭宮家が聞いたこともない呼称の皇嗣家となるためにお住いに50億近い費用が投じられらることは、あまり伝えられない。(増改築費に33億、その間の仮住まいのために10億円の新築)
 
マスコミの、今に始まったことではない不愉快な偏向報道に怒っていても仕方がないので、お誕生日の御会見にあった、他では聞いたことがない視点について記しておきたい。
 
がその前に、不思議で有難いことを記録しておこうと思ったのだが、
それは又つづく、とする