「レスキューワンコ その壱」より
最近は忙しく本を読む時間が取りづらいのだが、いつも「南アルプス山岳救助隊k-9シリーズ」(樋口明雄)を貸してくれる本仲間が、「これは短編集だし、きっと感動する」と言いながら、本シリーズの最新作を手渡してくれた。
「レスキュードッグ・ストーリーズ」(樋口明雄)
日本第二位3190メートルの北岳で、犬と人間がお互いを相棒(バディ)として信頼し合い山岳救助を行う「K-9シリーズ」は、山と犬を心から大切に想う私にとっては、新作が出版されるのが待たれるシリーズの一つだ。
山岳救助という目的で特別な訓練をし過酷な体験をともにする犬と人の結びつきは、一般的な犬と人との関係性よりも濃密なことは想像に難くない。
だが本シリーズの随所に書かれる「人の想いを深く理解している犬」の描写は、犬を家族として暮らす人には誰でも思い当たる「犬&人あるある」なので、大いに共感しながら読むことができる。
ただ本書は、山岳救助で活躍する犬という視点だけでなく、社会が抱える問題を山に反映させることがあるため、山にテロが持ち込まれることもあれば、火山情報と観光地の対応が問題視されることもあり、人間の身勝手さが浮き彫りになる。だからこそ、2012年に出版された「天空の犬」に始まり、「ハルカの空」「ブロッケンの悪魔」「火竜の山」と続いてきたシリーズで慣れ親しんできた犬たちの存在は、読者にとって救いとなってきた。
そのような大切な存在である救助犬の一頭が、本書で最期の仕事を終えた。
川上犬のカムイの最期の仕事が書かれた最終章「相棒」は、涙なしでは読めなかったよ ワンコ
もう滂沱の涙だよ ワンコ
強く深く結ばれている犬をうしなった人の喪失感が痛いほど分かるから、
カムイを亡くしたハンドラーの心情に自分を重ねて嗚咽をもらしてしまったよ
でも、「A DOG’S PURPOSE」(W.Bruce Cameron)を読んでいる私なので、
カムイは目的を達し満足して眠ったんだよと思ったり、その先の希望に想いを廻らせたりしているのだけれど、
涙で滲んで、それを うまく書けそうにないよ ワンコ
だけど、それすらもワンコはお見通しだと思うのだよ ワンコ
本書は山岳救助犬を伴うk-9チームの話だから、もちろん犬が大きな役割を果たしているのだけれど、本の舞台である’’山’’への畏敬の念もそこかしこに書かれているんだよ ワンコ
『山の神様』
『この北岳にいると、いやってほど思い知らされるんだよ。
自然の大きさに比べて、俺たち人間はあまりにもちっぽけじゃないか』
本書は北岳を舞台としているけれど、この感慨はおそらくどんな山にも共通するものなんだよ ワンコ
ワンコの名前の由来の穂高連峰は、上高地を登山口の一つとしているけれど、
上高地は、’’神降りる地’’の意とも云われるんだよ
それにさ、ワンコ
私はもともと自分のちっぽけさを十分 自覚しているよ ワンコ
それだけに何か悩むと、その悩みがすごく大きく感じるけれど、
一歩一歩 山を歩いていると、
自然の偉大さに比べて、自分の悩みはあまりにもちっぽけじゃないかと思えて、元気が出てくるんだよ
だから、確かに山には神様がいらっしゃると思うんだよ ワンコ
そんな山から名前を頂いたワンコは、私にとっては神様なんだよ ワンコ
ワンコは’’神の犬’’だけど、本書には「神の鳥」という章があるんだよ、それについてはつづく
参照、
「天空の犬」「ハルカの空」「ブロッケンの悪魔」「火竜の山」(樋口明雄)
「人を導くもの」 「パトラッシュの国に祈りを捧げる」 「小説に学び 小説に勝て」
「ワンコ on my mind 永遠に」 「相棒と呼んでおくれ ワンコ」
「A DOG’S PURPOSE」 「野良犬トビーの愛すべき転生」(W・ブルース・キャメロン 青木多香子・訳)
「ワンコ'purpose 相棒」 「永遠に相棒だよ ワンコ」
最近は忙しく本を読む時間が取りづらいのだが、いつも「南アルプス山岳救助隊k-9シリーズ」(樋口明雄)を貸してくれる本仲間が、「これは短編集だし、きっと感動する」と言いながら、本シリーズの最新作を手渡してくれた。
「レスキュードッグ・ストーリーズ」(樋口明雄)
日本第二位3190メートルの北岳で、犬と人間がお互いを相棒(バディ)として信頼し合い山岳救助を行う「K-9シリーズ」は、山と犬を心から大切に想う私にとっては、新作が出版されるのが待たれるシリーズの一つだ。
山岳救助という目的で特別な訓練をし過酷な体験をともにする犬と人の結びつきは、一般的な犬と人との関係性よりも濃密なことは想像に難くない。
だが本シリーズの随所に書かれる「人の想いを深く理解している犬」の描写は、犬を家族として暮らす人には誰でも思い当たる「犬&人あるある」なので、大いに共感しながら読むことができる。
ただ本書は、山岳救助で活躍する犬という視点だけでなく、社会が抱える問題を山に反映させることがあるため、山にテロが持ち込まれることもあれば、火山情報と観光地の対応が問題視されることもあり、人間の身勝手さが浮き彫りになる。だからこそ、2012年に出版された「天空の犬」に始まり、「ハルカの空」「ブロッケンの悪魔」「火竜の山」と続いてきたシリーズで慣れ親しんできた犬たちの存在は、読者にとって救いとなってきた。
そのような大切な存在である救助犬の一頭が、本書で最期の仕事を終えた。
川上犬のカムイの最期の仕事が書かれた最終章「相棒」は、涙なしでは読めなかったよ ワンコ
もう滂沱の涙だよ ワンコ
強く深く結ばれている犬をうしなった人の喪失感が痛いほど分かるから、
カムイを亡くしたハンドラーの心情に自分を重ねて嗚咽をもらしてしまったよ
でも、「A DOG’S PURPOSE」(W.Bruce Cameron)を読んでいる私なので、
カムイは目的を達し満足して眠ったんだよと思ったり、その先の希望に想いを廻らせたりしているのだけれど、
涙で滲んで、それを うまく書けそうにないよ ワンコ
だけど、それすらもワンコはお見通しだと思うのだよ ワンコ
本書は山岳救助犬を伴うk-9チームの話だから、もちろん犬が大きな役割を果たしているのだけれど、本の舞台である’’山’’への畏敬の念もそこかしこに書かれているんだよ ワンコ
『山の神様』
『この北岳にいると、いやってほど思い知らされるんだよ。
自然の大きさに比べて、俺たち人間はあまりにもちっぽけじゃないか』
本書は北岳を舞台としているけれど、この感慨はおそらくどんな山にも共通するものなんだよ ワンコ
ワンコの名前の由来の穂高連峰は、上高地を登山口の一つとしているけれど、
上高地は、’’神降りる地’’の意とも云われるんだよ
それにさ、ワンコ
私はもともと自分のちっぽけさを十分 自覚しているよ ワンコ
それだけに何か悩むと、その悩みがすごく大きく感じるけれど、
一歩一歩 山を歩いていると、
自然の偉大さに比べて、自分の悩みはあまりにもちっぽけじゃないかと思えて、元気が出てくるんだよ
だから、確かに山には神様がいらっしゃると思うんだよ ワンコ
そんな山から名前を頂いたワンコは、私にとっては神様なんだよ ワンコ
ワンコは’’神の犬’’だけど、本書には「神の鳥」という章があるんだよ、それについてはつづく
参照、
「天空の犬」「ハルカの空」「ブロッケンの悪魔」「火竜の山」(樋口明雄)
「人を導くもの」 「パトラッシュの国に祈りを捧げる」 「小説に学び 小説に勝て」
「ワンコ on my mind 永遠に」 「相棒と呼んでおくれ ワンコ」
「A DOG’S PURPOSE」 「野良犬トビーの愛すべき転生」(W・ブルース・キャメロン 青木多香子・訳)
「ワンコ'purpose 相棒」 「永遠に相棒だよ ワンコ」