何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

W穂高ロス、でも

2019-04-20 09:51:25 | ひとりごと
ワンコが天上界の住犬になって三年と3カ月
最近ワンコが、そろそろ帰ってやるぞ、と言ってくれてるのを強く感じるのだけれど、
近々あるという南海トラフ地震で避難所生活になったらどうするんだい? と問い返し、
ワンコのご帰還に躊躇いをみせている私を、怒っているかい? ワンコ

ワンコと散歩していた頃にはさ、花より団子だね、と言いながら桜並木を歩いたものだけど、
今年はさ、ご近所の桜すら見る余裕がなかったよ ワンコ
やってもやっても、やるべきことは減らず、達成感に乏しいからか、
体調も良くないけれど、気分もしんどいよ ワンコ
きっとワンコは心配してくれてるんだね
癖ともいえる読書もできず、日課だったウォーキングもできない毎日で、錆びていく私を、
だから年明けから、ワンコは強烈に本を読め!の指令を出しているんだね
まだ感想文を綴る余裕はないけれど、また本を読み始めたのは、本当に心のビタミンになっているよワンコ
それでもまだパワーが足りない私のために、
ワンコは散歩のお伴として帰ってこようとしてくれてるんだよね ワンコ
しんどいから運動できないのか、運動しないからしんどいのか、分からない私のために、
散歩のお伴をしてやろう、って言ってくれるワンコの気遣いは痛いほど通じているけれど、
やっぱり南海トラフ地震も気になるし、実際問題 仕事の忙しさと忍び寄る介護問題もあるから、
今すぐ答えは出ないんだよ

ごめんね ワンコ
でもさ、今月のワンコお告げの本のおかげで、10連休にワンコを想う旅にでることを決めることができて、
本当に感謝しているよ ワンコ

その本について記しておくね ワンコ

「バックをザックに持ち替えて」(唯川恵)

唯川氏というと、田部井淳子さんを描いた「淳子のてっぺん」を読んだことがあるのだけれど、
本書は、今年の夏山歩きはどうするかな?と思いはじめていた私にピッタリだったよ

唯川氏が山登りを始めたのは、なんと わんこが切っ掛けなんだよ
唯川氏は、子供の頃から憧れていた「アルプスの少女ハイジ」に登場するセントバーナード犬(ヨーゼフ)と暮らすことになったのだけど、
暑さに弱いルイ(セントバーナード)のために軽井沢に引っ越し、
そこで出会った浅間山ですっかり山に魅了されてしまわれたんだよ
山とわんこが結びついている話から始まる本書だから、それだけで、大満足だったのだけど、
山の経験もなく、日頃はデスクワークの唯川氏が、だんだん山に嵌っていく過程や、便利な山グッズの考察は興味深かったし、
「神々の山嶺」(夢枕獏)など様々な山岳小説で描かれた人のエピソードと思われるザイルパートナーの話は考えさせられたし、
なにより、本書後半にあった言葉「富士山ロス」が、ワンコをめぐる旅を思いつかせてくれたのだから、
そして、その旅を計画することで、元気が出てきたのだから、
本当にワンコは、いつも私を見守り応援してくれているのだと信じることができるよ ワンコ

富士山登頂後、唯川氏もかかったという「富士山ロス」は、
富士山を登った直後になる、得も言われぬ状態を云うそうだけど、
この言葉を読んだ時、私は「W穂高ロス」だと思ったんだよ

だから、この10連休はW穂高を想う旅にでるよ ワンコ
帰ってきたら・・・また恐ろしく忙しい日々が待ち受けていることは分かっているけれど、
今は、W穂高を想いもうひと踏ん張りするよ ワンコ

有形無形に私を支えてくれるW穂高のレポートは、又いつか報告するね ワンコ




果報は寝て待て、そろそろいいことあるかな?