何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

バカすぎて Part2

2020-04-06 09:24:05 | ニュース
「やる気のないスタッフにホスピタリティを植え付ける、できるリーダーの心得 77選」というのが、ワンコお告げ本タイトルが自信をもって「バカ」という店長の愛読書だ。
 
「店長がバカすぎて」(早見和真)
 
本が好きという一念で書店員となった女性から見た、バカ上司やバカ社長や、バカ作家やバカ営業や、果てはバカ神様のことが、時に辛辣に時に面白おかしく書かれている。
読み進めている時は、30直前の女性書店員になり切って、バカ店長やバカ社長やバカ神様のバカぶりを、「いるいる、こういう人」と笑っていたのだが、物語の最後の最後に、バカ店長の愛読書「やる気のないスタッフにホスピタリティを植え付ける、できるリーダーの心得 77選」のアンダーラインが引かれていた項目を目にし、ワンコのお告げは何なのかと考えてしまったのだ。
 
第19選 スタッフの不満を毒抜きする心得
第38選 スタッフに帰属意識を植え付ける心得
第50選 それでもやる気の出ないスタッフを本気にさせる心得
第66選 諦めがちなスタッフを諦めさせない心得
第77選 そして誰よりも孤独なあなたを癒す心得
「店長がバカすぎて」より抜粋)
 
リーダーの心得箇条書きを読むまでは、店長のバカっぷりを笑っていたくせに、これを読むなり、どこでも困ったスタッフはいるものだな、この心得はワンコからのお告げなのかもしれない、などと思わず思ってしまうくらいに、私は参っている。
だが、そもそも本書は若い書店員が店長のバカっぷりを笑うもので、この心得もスタッフからすれば、「お前(店長)にだけは言われたくないよ」と思っているようなもの。
してみると、本書の主人公に我がスタッフを置き換えてみると、向こうが私を「バカすぎて」と思っているのかもしれない。
 
一般常識に照らし、私からすれば理解不能な若者たちだが、歩み寄ることも必要かもしれない、かもしれない、と思い先日、ちょっと言ってみた。
「君の意見も一理あるかもしれない」
「でも」、と続けようとした言葉は、自信たっぷりな言葉とともに、遮られた。
「そうでしょう。やっと分かってくれましたか」
 
いやいやいや、「結局、お互いバカすぎて」、言葉もない。
 
だが、新年度二週目、いよいよ非常事態宣言かという事態に、バカすぎる上司とバカすぎる部下が反目していたのでは他のメンバーもまとまらない。
 
反省すべきところは反省し、頑張ろうと思っている。
 
ところで、コロナ禍で激震の走る現在の日本で、バカすぎて!と言いたいところは五万とある。
二枚のマスクを何百億もかけて送るという「判断」もそうだし、姪っ子の人気が更に高まるのを恐れてコロナ禍の対策本部長を務める知事を呼びつけ我こそは次の世を嗣ぐと宣明してやる(その際は、どれほど患者や亡くなる人が増えていても、半旗ではなく、国旗掲揚して祝え)という「判断」もそうだ。
 
ここで「判断」に「 」を付けたのは、先月のワンコお告げ本に「判断」の重要性が書かれていたからだ。
 
それについては又つづく、かもしれない。
 
追伸
実際もう宣言するしかないし、医療崩壊という点では遅すぎる「判断」という気もするが、あの法案の問題点や成立過程の諸々はきれいサッパリ忘れて、まるで猛暑の夕刻夕立を待つような感覚で(ヘルマンヘッセは、第二次世界大戦前の空気をこう表現していた)、今か今かと宣言が下されるのを待っている空気にも違和感を覚えている。
ともかく、そうなってしまえば、又ちがうくそ忙しさが押し寄せてくるので、久しぶりに二日とも休むことができた4・5(土・日)に書きかけたものは掲載しておく。
もしかすると当分、書くどころか、自分のブログに近づくことができないかもしれない、くそ忙しい。
コロナでなく、過労で倒れるぞよ。