何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

見えざる手? part1

2020-09-17 23:18:25 | ひとりごと
この秋で8年となる金魚ちゃんも意気軒高で、毎朝ご飯をあげるのが、朝起きる楽しみの一つなのだが、今朝はメダカちゃんに二世が誕生しているのを見つけ、新たな喜びに沸いている。
春からのコロナ禍で、仕事も人間関係も立ち止まり見つめなおすことが多いこの半年だったが、こと自然との関りでいうと、良い半年だったと感じている。
 
近年あまりに忙しく夏野菜の世話をする時間が取れなかったのだが、緊急事態宣言でリモートやフレックス制度が取り入れられため、庭仕事をする時間ができた。そのおかげかどうかは分からないが、今年は適切な時期に苗を植えることができ、せっせと世話をしたのが良かったのか、どの野菜も大豊作だった。特に、これまでどんなに工夫しても一苗から6~7本収穫できたら上等だった茄子が、なんと一苗から30本ちかく収穫でき、今も紫色も艶やかな秋ナスを幾つも枝につけている。(ちなみに、茄子は3本植えている)
ご近所さんにもお裾分けしたが、ミニトマトは蜂蜜漬けにし、きゅうりや茄子はぬか漬けにし、同じく大豊作だったブルーベリー2キロでジャムを作り、と野菜を育てる楽しさと食べる楽しさを存分に味わった夏でもあった。
 
そうこして過ごした季節も去り、ふと暦を見ると、今日は「玄鳥去」
 
せっかく入学したのにオンライン授業で終わった前期。
君がそばにいると面白く心強いし、
中途半端なハイブリッド授業になるくらいなら、多様な授業が選択できるオンラインを家で受けるのも悪くないと言っていたから、(後期は実験系基礎が対面で行われることも決定している)
準硬式野球部に入り、少しだけ再開した課外活動に参加するため、あっさり下宿にもどってしまったのには、気抜けしたけれど、
私の書棚から、「ハーバード白熱教室講義録 上下+東大特別授業」(マイケル・サンデル)を抜き取り持って行ったことに気付いた時には、
思わず、にやりとしてしまったよ
まさか三年から文系に転向するつもりはないのだろうけれど、それでも、こういう本に関心を示すところが、君なんだろうね
君が興味を持ったことに興味をもち、改めてアマゾンさんで購入したんだけど、
内容も青臭い議論も懐かしく、久しぶりに、読書からいい刺激をもらえて嬉しかったよ
結果的にそんな切っ掛けをくれた君よ ありがとう
ところで本書を開くなり、目に飛び込んできたのが、カントの言葉
 
『行為の道徳的価値は、動機に基づく。
(正しい行いを正しい理由のためにする)』
 
ねぇ君よ
「正しいことをしたければ偉くなれ!」の言葉とともに送り出した君よ
 
正しいことをするために、大いに学べ!