四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

吉田拓郎 『灰色の世界Ⅰ』

2019-07-10 11:11:31 | 音楽
♪あしたをわすれた 若い男
 愛を信じぬ 若い女
 あきもしないで遊びだけの
 恋をする

 木かげはふたりに ムードををあたえ 
 夜はふたりに 勇気をあたえ
 そして青い星のひかりが
 灰色のかわる

吉田拓郎さんの『灰色の世界Ⅰ』
1stアルバム「青春の詩」に収録。
ベスト盤などには確か収録されていないのでは・・・。

だから隠れたというか埋もれた名曲。
自分の拓郎さんの歌の好きな歌のベスト10に入るくらい
好きな歌である。

とくに2番の歌詞が好き。

♪苦痛におわれた 若者たちは
 自由をおわない 若者たちは
 自信をもてずに自分におわれ
 去って行ゆく

 孤独をいつしか 売り物にして
 さびしがりやと 勘違いして
 そして自分の白い未来を
 灰色にかえる

70年代初頭の若者たちの挫折感。
輝く希望に満ちた未来は何処へ。
世の中や心の中は灰色だったかと思う。

あれから約50年。
確かに時代は変わった。
若者たちも一見、裕福に見えるかもしれない。

でも今の大学生、2人に1人は奨学金を利用して通っているらしい。
卒業して就職したら、奨学金の返金である。
手元に残るのはいくらだろう。
年老いたら年金は、どれくらいになっているだろう。

2番の歌詞は今の若者たちにも共通する。
自分の白い未来は灰色になっているのか。

何か夢のない時代になってしまったなぁ。
コメント
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