四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

森山良子 『死んだ男の残したものは』

2019-08-15 09:55:17 | 音楽
♪死んだ男の残したものは
ひとりの妻とひとりの子ども
他には何も残さなかった
墓石ひとつ残さなかった

死んだ女の残したものは
しおれた花とひとりの子ども
他には何も残さなかった
着もの一枚残さなかった

死んだ子どもの残したものは
ねじれた脚と乾いた涙
他には何も残さなかった
思い出ひとつ残さなかった

死んだ兵士の残したものは
こわれた銃とゆがんだ地球
他には何も残せなかった
平和ひとつ残せなかった

死んだかれらの残したものは
生きてるわたし生きてるあなた
他には誰も残っていない
他には誰も残っていない

死んだ歴史の残したものは
輝く今日とまた来るあした
他には何も残っていない
他には何も残っていない

作詩:谷川俊太郎/作曲:武満 徹

この歌は、森山良子さん以外にも
高石友也さんや小室等さん、本田路津子さんなど
数多くの方々が歌っている静かな反戦歌である。

詩は僕の好きな谷川俊太郎さん。
ベトナム戦争の頃に書かれた詩である。

今日は74回目の終戦記念日。
60年代終わりごろ、多くの反戦歌が生まれた。
反戦歌の中でもとくにこの歌が好き。

『戦争を知らない子供たち』ももう、60代終わりから70代である。
今の若者たちは「戦争」についてどのように捉えているか知らないが、
あの悲惨な愚かな戦いは2度と起こってほしくない。

戦争の語り部が少なってきた今、今日ぐらいはどこかのラジオ局で
「今日は一日、反戦歌三昧」、そんな特集があってもいいじゃないかと思ってしまう。

『戦争は知らない』、『坊や大きくならないで』、『戦争の親玉』、『腰まで泥だらけ』、
『教訓Ⅰ』、『まぼろしの翼とともに』、『あの人の手紙』・・・・

流行らないかもしれないが、「反戦歌」などを若者たちに聴き継がれてほしいと思っている。


コメント
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