女性の名前をタイトルにした歌は数々ある。
例えば、
吉田拓郎さんの「たえこ MY LOVE」や「準ちゃんが吉田拓郎に与えた多大なる影響」
井上陽水さんの「チエちゃん」 南こうせつさんの「美映子」
長渕剛さんの「順子」 ばんばひろふみさんの「SACHIKO」
海援隊「節子への手紙」 RCサクセションの「大きな春子ちゃん」
今思い出しただけでもこれだけある。
探せばもっとあるだろう。
聴くたびに想う、どんな想いでこの詩を書いたのだろう。
この女性たちは本当に実在するのだろうか。
それともモデルになったような人がいるのだろうか。
聴いているとそれぞれの女性像が浮かびあがってくる。
女性の名前のタイトルの歌でとくに僕の好きなのが
村下孝蔵さんの「ゆうこ」
♪記憶の陰にぽつりと座り 淋しげに
白い指先 ピアノを弾く女
「ショパンが好きよ 悲しい調べ奏でれば
恋のできない私に似合い」と言った女
(Woo ゆうこ) どんな過去が 君を変えてしまったの
(こたえて) 瞳の翳りが せつなすぎるよ
言い出せない愛は 海鳴りに似ている
遠くから 絶え間なく寄せ
胸を強くゆさぶる
きれいな詩と切ないメロディ。
村下孝蔵さんのやさしい歌声が心に響く。
きっとこの「ゆうこ」さんは、きれいでやさしそうな女性なんだなと感じてくる。
もしかして「初恋」の女性の方の名前は「ゆうこ」さんだったのか。
それとも「踊り子」の方の名前が「ゆうこ」さんだったのか。
「春雨」が降っていたとき「松山行フェリー」に乗っていた女性が「ゆうこ」さんだったのか。
それとも「ロマンスカー」に乗っていたのだろうか。
村下孝蔵さんも早くに亡くなられた。
きっと天国から「ゆうこ」さんを見つめているのかもしれない。
村下孝蔵「ゆうこ」