四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

シローとブレッド&バター『野生の馬』

2022-09-23 13:13:49 | 音楽
心の病を患っていた頃、
外の空気を吸いたい。
太陽の光を浴びたい。
自然を満喫したいと思っていた。

でもそれはできなかった。
外に出るのが怖かったから。
人に会うのも嫌だった。
だから家の中で引き籠ってこもっていた。

家の中では、夢中に70年代から80年代の
フォークやニューミュージックを聴きまくっていた。

あの頃の歌をたくさん聴きたくて
嫁さんについてもらってレンタル店にも行っていた。

その中で見つけたオムニバスCD「ラジオの時代」
1970年代の各年ごとに洋楽とフォークやニューミュージックの代表曲が収録されている。
1971年の「ラジオの時代」
ここに、シローとブレッド&バターの『野生の馬』が収録されている。
リアルタイムで聴いたかは覚えていない。
だけどなんとなく聴いた覚えもあった。

この歌を聴いていると心が落ち着く。
何も考えずに何度でも聴いていた。
詩がものすごく気にいった。

 ♪どこか遠く広々とした
  青い空の草原で
  何も考えずに自然の中で
  風を切って走る
  まるで野生の馬さ 野生の馬さ

そう、風を切って走る野生の馬になりたいと思っていた。
今はもう鬱のトンネルからは抜け出した。

心の病を患ったことは決してマイナスだったとは思わない。
ある意味では自分自身が成長したかと思っている。

シローとブレッド&バター
このシローとは、元タイガースの岸辺シローさん。
タイガースと云えばメインボーカルが沢田研二さんで
どちらかというと岸辺シローさんは目立たなかった存在だったかも。

改めてじっくりと聴いていると、歌のうまさとブレバタとのハーモニーが心地よく聴こえる。

波乱万丈の人生だった岸辺シローさん。
71歳で亡くなられたことが寂しい。

シローとブレッド&バター 
『野生の馬』1971年
コメント
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