20代前半の頃、レコードは高価だった。
安い給料から好きなアーティストのレコードを買う。
それはかなり吟味して選んで買っていた。
月に何枚でも買えない。
その頃に登場したのが、貸しレコード屋。
安月給の僕にとってこれはうれしかった。
こういう店が欲しかった。
休日の時はよく行っていた。
並んでいるレコードを見る。
ワクワクする。
今日は何を借りよう。
家に帰ればカセットテープに録音。
カセットテープは、何度も何度も擦り切れるぐらい聴いていた。
何度でも聴いているからライブ盤などは
歌だけでなく、MCまで頭の中に入ってしまった。
あの頃借りたライブアルバム「長渕剛 LIVE」
冒頭のあいさつで、1981年最初を最後と言ってしまう。
これは脳裏に焼き付いた。
1981年長渕剛さん、この歌からスタートした『巡恋歌』
この復刻盤CDを聴くとそんなあの頃を思い出す。
巡恋歌