四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
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山平和彦 『たまねぎ』

2020-06-22 10:16:57 | あの頃の名古屋フォーク界
【あの頃の名古屋フォーク界 その十六】

秋田県出身のフォークシンガー山平和彦さん。
この人も東海ラジオ「ミッドナイト東海」のDJを約一年少し担当していた。
僕が中学三年生の時だった。
眠たい目をこすりながらよく聴いていた。

第三回中津川フォークジャンボリーに出演されたり、
話題になった「放送禁止歌」で全国的に注目されていたかと思う。
そんな人が縁もゆかりもない東海地方のラジオ局で深夜放送のDJをやる。
これはラジオ局にとって冒険だったかもしれない。
しかしラジオの影響力は強かった。
瞬く間に人気DJとなった。

そしてDJをやっていた頃、この地方では精力的にコンサート活動もしていた。
彼のアルバム「ライブ!山平和彦」がある。

このライナーノーツに1973年のコンサート日程が記されている。
●キャラバンコンサート
 5月25日 岐阜産業文化会館
   26日 土岐文化会館
   27日 土浦市民会館
   29日 一宮勤労会館
   31日 豊田勤労会館
 6月 1日 大垣商工会ホール
    2日 岡崎甲山会館
    3日 恵那体育館
    5日 上野白鵬青年会館ホール
    7日 松坂公会堂
    8日 津文化会館
    9日 桑名市民会館
   10日 桑名市民会館
   12日 伊勢市民会館ホール
   14日 豊橋市民文化会館
   15日 常滑体育館
   19日 津島福祉会館
   21日 瀬戸市民会館
   22日 名古屋七ツ寺共同スタジオ
   
●キャラバン・リサイタル
 9月15日 多治見大ホール
   16日 恵那体育館
   17日 松坂公会堂
   24日 四日市市民ホール
   25日 津文化会館
   30日 刈谷市民会館
10月 5日 豊橋市民文化会館
    6日 一宮勤労会館
   10日 岡崎市民会館
   13日 伊勢文化会館
   20日 瀬戸市民会館

そしてこのライブアルバムは、
同年12月22日 名古屋市公会堂で行われたものである。

短期間でこれだけこれだけコンサートができたことは
それだけ人気があった証しでもあろう。
刈谷に来たとき、情報はラジオで知っていた。
しかし、僕は行っていない。
なぜだろう。きっとお金がなかったのかな・・・。
クラスの何人かが見に行っている。
コンサートの翌日はその話題をする子もいた。
内心うらやましかった。

これだけ人気がでてしまうとやはり彼も有頂天になってしまったんだろう。
ラジオの本番中にスタッフとトラブルを起こして番組を降ろされた。
それとともに人気も下降してしまった。

山平和彦にとってこの名古屋地区で活動していた時期が一番絶頂期だったかもしれない。

僕は彼の代表作『たまねぎ』を聴くたびに
「ミッドナイト東海」を思い出すのです。

山平和彦 - たまねぎ

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