国武万里 『ポケベルが鳴らなくて』

１９９３年、緒方拳と祐木奈江が出演した
日本テレビ系のドラマ「ポケベルが鳴らなくて」の
主題歌に起用された国武万里の２ndシングル。
作詞は秋元康、作曲は後藤次利。

昨日の中日新聞によると、
来年９月で末でサービスを停止するという。

初めてポケベルを持ったのは昭和の終りごろか。
当時、営業職だったから会社から強制的に持たされた。
まだ数字も出ない音だけのもの。
ポケットに入れるとかさ張るし重い。

平成になると薄型、数字もでる。

最初、持った時は恰好よく思えたけど、
だんだんとうっとうしくなってきた。
なんだか会社にしばれられてきた感じで
持っているだけでいやだった。

ベルがなる。一瞬思うのはクライアントからのクレーム。
ドキッとするのである。

でもこの頃は女子高生を中心にブームを巻き起こすんだね。
数字が出るから語呂合わせで「０８４０（おはよう）」や「０９０６（遅れる）」。
ベル友という言葉もうまれた。

国武万里『ポケベルが鳴らなくて』
この歌を知ったのは、９０年代のドラマ主題歌を集めたCDに収録されていて初めて知ったのです。
国武万里、どういう歌手かも知らない。
でも歌を聴いているとアイドルっぽい。
ドラマの件もライナーノーツを読んで知った。
この頃は仕事に夢中でテレビもあまり観ていなかったな。
でも、祐木奈江は好きだったなぁ。

来年４月で平成の時代は終わる。
ポケベルは、平成時代の一つの文化だったかもしれない。

今日はこれで「８１８１（バイバイ）」。

死語大賞

今年の流行語大賞が発表された。
「そだねー」

もし、死語大賞を選ぶなら
「プレミアムフライデー」

月末の金曜日は早く帰りましょう。
今でも実施している企業はどれぐらいあるのだろうか。
中小企業は人出不足。
早く帰れるよりも残業である。

いつのまにかこの「プレミアムフライデー」という
言葉も耳にしなくなってきた。

しいて言えばスーパーの総菜売り場。
POPに「プレミアムフライデー」
揚げ物の特売日。

本来の意味の「プレミアムフライデー」
もはや死語ではないだろうか。

ところで去年の流行語大賞
なんだったんだろう。
まったく覚えがない。

流行語って死語になりやすいとつくづく思う。

甲斐バンド 『バス通り』

朝の刈谷駅南口。
学生たちがバスを待っている。
日本福祉大学の送迎バスである。

ジーパンにトレーナーやパーカー。
背中にはリュック。
左手にはスマホ。
耳にはワイヤレスイヤホン。

友だちと談笑している子もいるけど、
下を向いてスマホを見ている。
イヤホンからは何が流れているのだろうか。

そんな光景を見ていると
甲斐バンドの『バス通り』を思い出す。
甲斐バンドのデビュー曲である。

♪鞄を下げて目の前に現われ
　おじぎをして微笑んだ時に
　白い歯が眩しかったのを覚えている
　冷たい手に息を吹きかけ
　ねぼけ眼の僕を見て小声でわらった
　枯葉が僕らの裏声を隠したバス通り
　学生だった僕に
　うまく愛は語れなかった

スマホで何を聴いているのだろうか。
今、聴いている歌がこの先数十年後、
思い出の曲として心に残っているだろうか。

甲斐バンドの『バス通り』
今でも好きな歌です。