四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

斉藤哲夫 『バイバイグッドバイサラバイ』

2021-12-26 10:21:19 | 音楽
今年の出来事で一番悲しかった事。
小学校からの友人の死。

癌を患っての闘病生活。
僕と同じフォークソングが好きだった彼と
ラインでフォーク談義などをしていた。
好きなアーティスト、好きな歌、思い出の歌。

西岡たかしさんや高石ともやさん、中川五郎さん、高田渡さん、斉藤哲夫さん
豊田勇造さん、大塚まさじさん、茶木みやこさん、坂庭省吾さん・・・。
吉田拓郎さんや井上陽水さんではなく、どちらかというとマニアック系のアーティストたちをよく聴いていた彼だった。

彼とのフォーク談義はもう、できなくなってしまった。
フォークソングを愛していた彼だった。

彼の夢の一つでもあったオリジナルCDの作成。
それはなんとか完成して今、手元にある。

♪はるか遠く君の歌が聴こえる
 懐かしい心の歌
 古めかしいあのピアノにのせて
 ささやかな心の歌
 窓にもたれ流れにまかせて
 バイバイグッドバイサラバイ 昨日の悲しみは
 バイバイグッドバイサラバイ もう聴こえない

彼の生演奏も何度か聴いた。
もう彼の生の歌は聴こえない。
手元にあるオリジナルCDは、なんとなく辛くなりそうだから聴いていない。

♪夜のとばりが切なく降りる頃に
 今日も聴こえる君の歌
 古めかしいあのピアノにのせて
 昔なつかしい心の歌
 真夜中に全てを忘れて
 バイバイグッドバイサラバイ 僕のなきがらは
 バイバイグッドバイサラバイ もう聴こえない
 
 バイバイバイグッグッ バイバイバイグッグッ 

ふと彼のことを思い出したらこの歌が浮かぶ。
斉藤哲夫さんの『バイバイグッドバイサラバイ』
彼の想いがこの歌と共に心に沁みる。

斉藤哲夫 - バイバイグッドバイサラバイ
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泉谷しげる 『赤鼻のトナカイ』 

2021-12-25 09:33:28 | 音楽
昨日久しぶりに “Mステ” を見た。
クリスマスソング特集。
出演されているアーティストたち。
半分以上は知らないアーティストだった。
ジェネレーションギャップを感じたクリスマスイブの音楽番組だった。

クリスマスソング。
古くからある定番ソングをいろんな人たちが歌っている。
聴いていてそれぞれのアーティストたちの個性を感じる。
僕が一番個性を感じるのは、やはりこの人が歌うこの歌だと思う。
泉谷しげるさんの『赤鼻のトナカイ』

吉田拓郎さん、井上陽水さん、小室等さん、そして泉谷しげるさんと4人で設立したフォーライフレコード。
設立1周年での企画アルバム「クリスマス」
4人のそれぞれの個性が出ているクリスマス・アルバムである。
この1曲目に泉谷しげるさんの『赤鼻のトナカイ』が収録されています。

ちなみにこのアルバム30万枚限定で発売されたが、売り上げが10万枚にも満たなかったという。
正直な話し、僕も当時フォーライフ離れであった。
このアルバムを聴いたのは発売されてから数年後、友人が持っていてそれを借りた。
その時は何も思わなかった。
しかし、ここ数年このCDをクリスマスの時に聴いている。
年老いてきたせいか、心に響く何かが伝わってくるのです。

赤鼻のトナカイ 泉谷しげる
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ザ・ビートマス 『ジングルベル・ロック』

2021-12-24 11:17:56 | 音楽
山下達郎さんの「クリスマスイブ」やユーミンの「恋人がサンタクロース」などを聴くとバブリーなクリスマスを思い出す。

1980年代終わりから90年代初頭。
バブルの世の中のクリスマス。

クリスマスの夜は一流ホテルでディナー。
予約をとるのは一年前からでないと取れなかったという。
クリスマスプレゼントはティファニーのオープンハート 。
テレビは「29歳のクリスマス」
山口智子さん、松下由樹さん、柳葉敏郎さんが主演。
マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」が主題歌だった。

街も華やかだった。
音楽もテレビもすべてが華やかな時代だった。

そんな時代が僕は嫌だった。
バブルとは関係がない。
財布の中は万札が入ってはいなかった。
彼女もいなかった。
12月の予定は何もない。仕事のみ。
手帳はまっ白。
ホワイトクリスマスであった。
華やかでない寂しい独りぼっちのクリスマスだった。

もう、あのような狂乱のクリスマスは来ないだろう。

クリスマスになると僕は必ず聴くアルバムがある。
『ザ・ビートマス クリスマス!』

ザ・ビートマス
スカンジナビアのビートルズのカヴァーバンドである。
CDジャケットは、サンタの格好をした4人が、
ビートルズのアルバム「ヘルプ」のまねをしている。
ビートルズはクリスマスソングを歌っていない。
もしビートルズがクリスマスソングを歌ったら・・・。
こんな感じになるかもしれない。

『ジングルベル・ロック』
ジングルベルの曲をビートルズの「プリーズ・プリーズ・ミー」のように
まとめて歌っているところがおもしろい。

The Rubber Band - Xmas! The Beatmas - Jingle Bell Rock
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甲斐バンド 『かりそめのスイング』

2021-12-23 11:29:07 | 音楽
♪ジングルベルに街が うき足だった夜
 人の声と車の音が 飛び交っている
 ニュースは不況を喋い 街には人があふれた
 そしてふらりとあいつは 舞い戻ってきた
 去年の今頃さ 暗い小さなフロアで
 二人とぶように 踊り狂った
 ひきずってきた悲しみを はきだすかのように
 二人とぶように 踊り狂った

去年の今頃、ニュースはコロナの話題。
毎日新規感染者が過去最多の報道。
静まり返った夜の街。
ジングルベルの音は空しかった。

♪あいつが僕の前から 消えてしまったあの時
 師走の冷たい路を 知らずに一人待ってた
 首に巻きつけたマフラーがなぐさみで
 かじんだ手はポケットに うずくまってた
 去年の今頃さ 暗い小さなフロアで
 二人とぶように 踊り狂った
 生きてきたむなしさを はきだすかのように
 二人とぶように 踊り狂った

師走の冷たい街、行き交う人々はみなマスク姿。
見えないコロナの不安を吐き出す。
ウィルス菌とぶように舞い上がった。

♪厚い化粧の下 あれた肌にも
 過ぎてきた月日が よくわかるよ
 だけどそんな事は もうどうでもいい
 いい人達の中で あいつも僕も変わってしまった
 去年の今頃さ 暗い小さなフロアで
 二人とぶように 踊り狂った
 うかれたジングルベルを はきだすかのように
 二人とぶように 踊り狂った
 ジングルベルに街が うき足だった夜
 人の声と車の音が 飛び交ってる

厚いマスクの下は肌荒れ。
あれから一年が過ぎた。
秋から感染者の数は減ってきた。
去年と違うクリスマスモード。

だけどウィルス菌は変わって舞い戻ってきた。
ジングルベルに街がうき足になった今年のクリスマス。
人の声とオミクロン株が飛び交っている。

かりそめのスイング/甲斐バンド
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ソルティー・シュガー 『ハナゲの唄』 

2021-12-22 10:05:32 | 音楽
『ハナゲの唄(ハナゲの伸長度に関する社会科学的考察 )』
♪ハナゲが伸びる
 ジワジワ伸びる
 剃っても抜いても伸びる
 伸びて縮んでまた伸びる

 息をするたび伸びる
 米を食ったら伸びる
 パンに変えても伸びる
 何もしないと余計に伸びる

 お金がなくても伸びる
 お金があっても伸びる
 未経験でも伸びる
 もちろん経験者はよく伸びる

還暦を過ぎると髪の毛も薄くなってきた。
髪の毛も伸びるのスピードが遅くなってきた。
床屋へ行く回数も減ってきた。
ハナゲもそんなにも伸びなくなってきた。

♪ハナゲが伸びる
 ジワジワ伸びる
 剃っても抜いても伸びる
 伸びて縮んでまた伸びる

 道行く人は誰も彼も
 ハナゲを胸までモジャモジャ
 女の子はポニーテールでブラブラ
 首にかけてリボンをつけて歩いている
 
 伸びる 伸びる 伸びる

 ハナゲが伸びる
 ジワジワ伸びる
 剃っても抜いても伸びる
 伸びて縮んでまた伸びる

 海の彼方の離れ小島
 ゴロゴロ墓石並んでる
 その日の記録はこう記す
 ハナゲで一億人窒息死

コロナ禍のマスク生活。
道行く人は誰も彼もマスク。
口と鼻はマスクで見えない。
ハナゲが伸びようが気にしない。
しかし一日中マスクをしていると苦しい。
いつまで続くのかな。

山本コウタローさんが在籍していたソルティー・シュガー。
ヒット曲「走れコウタロー」の次に発売した『ハナゲの唄』
京都を拠点に活動していたフォーク歌手ひがしのひとしさんの
作品をカヴァーしてレコードを発売したが売れなかった。
大気汚染の影響で人々の鼻毛が長くなっている、という報道をもとに、
公害問題を風刺した内容の歌と言われている。
またこの歌で山本コウタローさんは、 環境問題に関心を持つきっかけとなったいう。

70年代初頭は社会を風刺する歌があった。
今はそういう歌は流行らないのが少し寂しい。

ハナゲの唄 ソルティ・シュガー
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