小泉進次郎という政治家…

　自民党の小泉進次郎代議士が「農林部会長」に内定しました。

　先の内閣改造では閣僚入りを固辞した小泉氏ですが、ＴＰＰで大変な農林水産業界に対して「真摯にご説明して回る」とインタビューに応えています。

　自民党の若手議員の中では、群を抜いて絶大な人気を誇る彼のことですから、訪問する先々できちんとした説明をすれば、さらに実力をつけて行くことでしょう。

　それにしても「特定秘密保護法」や「安保法」、成功してるのか失敗してるのかよく分らない「アベノミクス」などで人気が下降気味の安倍さんはしたたかです。

　今朝の朝刊には、ＴＰＰで合意した内容が網羅されていましたが、どう見ても輸出産業の工業重視のもので、今でも食料自給率が低い農林水産業界にとっては厳しいものです。

　農林部会は、このＴＰＰについて多くの人々に納得してもらうという重要な役割があります。

　小泉氏は、この当りをしっかりと理解しているようで、成功すれば全国各地の農林水産界の票をガッチリと固めてしまうことでしよう。

　安倍さんは、小泉君を上手く使っているつもりで足元をすくわれるかもしれません。

　そうなると面白いんですが…。

　父上の小泉元総理は劇場型の政治を行い、国民を巻き込んで日本の構造改革を進めようとしましたが、今はほとんど昔に戻り、より酷い状態になっています。

　市場が開放されて、民間が活躍できる世界が理想だったんですが、結局大企業が肥え太るだけの世の中になり、労働者は賃金が上がらず、派遣法の改悪でさらに苦しい状況に追い込まれています。

　安倍さんは、３大携帯会社に「料金値下げ」を迫ったそうですが、これも「安保法」でおっこった支持率を上げるための人気取りの発言で、実際に携帯会社が「値下げ」に踏み切るかは分りません。

　何にしても、小泉進次郎君のような将来ある政治家に頑張って貰わないと、それこそ２０２０年の東京オリンピックも危うくなってしまいます。