東京地裁でいい判決！？

今年のカレンダーも後残り1枚になってしまいました。
今朝は、すごく寒いですね。

さて、昨日東京地裁で「同性婚制度がないのは違憲状態」という判決が出ました。
賠償請求は棄却されたものの、池原裁判長は「同性愛者の人格的生存に対する重大な脅威、障害だ。個人の尊厳に照らして合理的な理由はない」と国会の立法措置を促す内容でした。（朝刊より）

21世紀のこの時代にG7という経済大国の仲間入りを果たしている日本で、欧米諸国に後れを取る日本の法整備の貧弱さに改めて思いをはせてしまいました。

NATO並みに防衛費を2％にして「反撃能力」も必要だから、国民みんなで税金を出し合って国を守ろうという日本国憲法を無視したアホなことは考えているのに、マイノリティの国民が苦しんでいるのも見逃して（見て見ぬフリか）、日々無益な閣僚不祥事ばかりを喋くっている国会とはいかなるところなのか？
欧米と防衛予算で肩を並べたいなら、マイノリティが暮らしやすくするための法整備も欧米並みにするべきだ。
まったく寂しい限りです。
東京だけでなく、これまでいくつもの地裁で「違憲」と判断されてきたのに、自民党議員ばかりの国会で中々議論は進みません。

安倍さんが射殺された原因になった旧統一教会問題で、岸田内閣が大慌てで法制化しようとしている宗教団体の法案もマインドコントロールされて大金を寄付してる信者が多いのに、実態が不明だから「マインドコントロール」という言葉を外してという何だか意味のないものになりそうで、週刊誌などは与党「公明党」が反発してるから骨抜き状態になってると騒いでいます。

この二つの事柄は、根本的な部分で繋がってるような気がします。
まずは、旧統一教会の教義にある「家族愛」という奴。
「男女で家族を構成して幸福な人生を送る。それができないと地獄に落ちる」と信者をマインドコントロールして「救われるためには多額の寄付を」と要求する。
選挙資金や選挙応援が喉から手が出るほど欲しい自民党の政治家たちは、こんなこと信じちゃ～いないはずなのに、援助を期待して教会の要求を国会で反映させようとする。
そして、信者たちがマインドコントロールをされてるか、されてないか分からんからそれは除いて、多額の寄付を返済することだけは認めようという何とも不可思議な法律を作ろうとしています。
これに野党は反発していますが、なんせ自公の議員数が多いから、アッという間に骨抜きされた法案が成立してしまうでしょう。
大体、政治がらみの法律なんて日本では全部骨抜き…。
政治家たちがいいように解釈して、官憲も巨悪の政治家に睨まれると怖いから（出世にも影響するし）、よほど世間の応援がないと（マスコミが先導して国民が騒ぎ立てないと）手を出そうとしないのが情けない。

小選挙区比例代表なんていう選挙制度で二大政党政治を目指しましたが、日本の風土に合わずに、結局自民党が40％程度の得票率で約3分の2以上の議席を獲得してるという現状は国民の意見を反映してるとはとても思えません。
自民党が一人勝ちするような選挙制度を変えて欲しいけど、議席を手放したくない自民党がやる訳ないわな。

1票の格差を是正するための10増10減だって、嫌々やったんだからね。
地方の声が聞こえなくなるとか、いいことばかり言ってるけど、今国会や政府の施策でやってることは「地方の声」なんて届いたもんじゃないことばかりです。
彼らは、只々自分の選挙区が無くなって、くら替えさせられて当選できなくなったらどうしようという保身ばかりで、地方の国民のことなんて、なんも考えていません。

岸田総理は、4人目の閣僚辞職者を出さないために、相も変わらず「議員自身の説明責任を」と訴えるばかりで、支持率は下がる一方です。
何を考えてるのか分からん総理には早くやめて欲しいけど、代わりの政治家が与党に全くいないことが「岸田降ろし」に発展しない原因なんでしょうね。