皸（あかぎれ）が酷くならんといいけど

寒気が襲ってきて、湿度も低くなってきたからか手先の皸がひどくなってきました。
毎日朝晩クリームを塗って何とかシノイでいますが、塗り忘れると痛くて仕方ありません。

日本の防衛政策も皸のように、なし崩しに痛みを増してきたのか、現内閣は安保関連三文書の改定を閣議決定し、これまでの安保政策の歴史的な大転換をしようとしています。

何と言っても中国や北朝鮮が軍事力を強化して、アメリカの不沈空母と言われる日本を攻撃してくるんじゃないかという疑心暗鬼に囚われて、その抑止力のために敵基地攻撃能力を含めた防衛を強化しなければならないというのが理由です。

日米安保条約で、これまでの日本は防衛に関してはアメリカ頼みで何の努力もしてこなかったという現実を今では軍事費に事欠くアメリカから「このままじゃ～守ってやらない」と脅しをかけられたのか、米国軍事産業から大量の防衛装備品を買うために防衛予算を倍増し、さらに先制攻撃になってしまうかもしれない「敵基地攻撃能力」まで含めて、平和憲法を形骸化するような政策を決めてしまいました。

これに対して、中国はすぐに牙をむく反応を示し、韓国でさえ「攻撃の際には事前に対話を」と要求しています。

隣国との微妙な関係は理解しているつもりですが、アメリカの国益を日本が一緒になって守るための方策が先行しているのではないかと…。

戦後、経済発展をしていく中で日本はアメリカとの間で繊維や自動車などなど貿易関係で煮え湯を飲まされ、今は中国が煮え湯を飲まされていて、日本のように従順ではない中国は世界一の人口と世界2位の経済力でアメリカに対抗しようとしています。

これに完全に巻き込まれているのが今の日本です。
アメリカの言うこと聞かなきゃ～立ち行かないのは分かりますが、何でも「ハイハイ」と鵜呑みにいてるのは最早限界ではないでしょうかね。

今更、独自の外交政策をと言っても、戦後70年以上外交なんてナンもしてこなかった国が、今すぐ外交努力をやれと言っても望むべくもありません。

だから、ひ弱な日本政府はアメリカの策に追随するしかないのでしょうが、もっと正直にアメリカがこう言っているから日本の政策はこう変わるんだと言ってくれよ。

そのためには現行憲法の改正も必要なんだと…。

なんか裏取引みたいな国民の目には見えないもんばかりで、国民を動かそうとするから素直に納得できないことも増えてきます。

政治は駆け引きもあるでしょうが、アメリカと日本の間には駆け引きなんて存在せず一方的な押し付けで動いているように見えるからね。
どうせなら、アメリカに言われたことを包み隠くさず喋っちゃった方が国民が納得するんじゃないでしょうか。

ついでにアメリカ政府に「戦争放棄なんて意味のない条項のある憲法を押し付けて御免なさい」と謝ってもらった方がスッキリするというもんです。

じいちゃんは、もちろん「戦争放棄」のある日本国憲法を順守する側の人間ですがね。