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自分にとって愛着のあるものは大事にしたいものですよねー。
以前コメントにも書きましたが、私の元上司は打ち合わせに自分のペンを持って来ず、人のペンを取り上げてメモをする癖がありました。それだけならいいのですが、問題は打ち合わせ中に鼻毛を抜く癖もあったことです。
何度も愛着のあるペンをその手で取り上げられ、その度に後で洗面所で石鹸で洗ってました。そのうち打ち合わせには捨てても惜しくないぼろペンを持って行くようになりました。
以前古い電子辞書が壊れて新しい電子辞書を買って机の上に置いておいたところ、その上司が目ざとく見つけ、「お、いいの持ってるじゃん。ちょっと貸して。」、と取り上げられました。私の顔は引きつり、「あ、いやたいしたもんじゃないです...」とか言いながら、気が気ではありませんでした。
その元上司も旧型の電子辞書は持っていたものの、悪いことに私の新型の電子辞書を気に入ってしまい、「これいいな、これからちょくちょく貸してもらうわ」、と凍りつくようなお言葉をいただきました。
それ以来机の上には放置せず、必要な時だけかばんから取り出して使うようにしてましたが、あるときついうっかり机の上に出しっぱなしにしてしまいました。すると、「**君、ちょっとその辞書貸して。」と恐れていたお言葉が...。
「汚れるのでイヤです」と言うわけにもいかず、泣く泣くかわいいわが子を人買いに渡すような心境で差し出しました。貸している間中、気になってずっと目を離しませんでしたが、しばらくしてとうとう我慢できず、「あの...ちょっとそれ使いたいんですけどよろしいでしょうか?」と取り返しました。
それからは作戦を変更して、「これいいですよー」、「やっぱり新型は優れてますね」、「英語力アップ間違いないです」etc.をことあるごとに連発して購買心をあおり、ついに「俺も同じの買うことにしたわ」と言わせることに成功しました。
しばらくして元上司が買ってきた新しい電子辞書を手に、「俺も買ったよ」と見せに来ました。「やっぱりいいなー、新型は」、と言って差し出した辞書を見ると、なんかちょっと自分のと違うような...。
自分のを出して比べてみると、元上司のはスピーカーの穴もなく全体にちょっと厚さが薄め。品番を見せてもらうと、やっぱり別物。その場で電器屋のサイトで調べてみると、どうもひとつ旧型のようで、入っている辞書の数もちょっと少なめでした。
それを見た元上司、ショックを隠せず、「発音なんか聞けてもしょうがないし、新しく追加された辞書も使わんからこっちで十分だよな。旧モデルの方が値段も安いし。」、と自分を納得させるように私に同意を求めました。私は「そうですよねー、こっちで十分ですよねー」とは言ったものの、冷や汗ものでした。
「これ近所のY電器で***円だったんだ。あそこが一番安いからな。それいくらだった?」と聞かれてまた冷や汗。私のは価格.comの一番安い零細店で、それよりも1万円近く安く買っていたので。
それを知った元上司は、ショックに追い討ちをかけられ、心の動揺を隠せない様子でしたが、一瞬の間を置いて、「でもそっちはポイントついてないよな!」と念を押してきました。
私の方はもちろんポイントなど付いていませんので、「そうですよねー、Y電器はポイントいっぱい付くんですよねー」とフォローし、ようやくその場は無事事なきを得ました。
これ以来私の電子辞書は安泰でした。こどものがらくたの宝物と同じで、どんなものでも皆それぞれその人にとっての価値は異なるので、人の気持ちは尊重したいものです。
それにしても追い討ちをかけるような展開で変に感心してしまいました。
フランス語版も出来上がりました。リンクは
http://www.quebec-japon.com/blogula/?p=1066
になります。
いやぁ~・・・大笑いしてしまいました
上司にクセがあると苦労しますよね
でも、「愛」が無いとマンガにできないし、良い部下してますね(^^)
私の上司は、女子事務員が机にお菓子を隠しているとめざとく見つけて食べちゃう人でした(爆)
ご主人お元気になられたようで良かったですね。大事にしてあげてください。