食の秩序には
・味の秩序 ・旬の秩序 ・風土の秩序 ・色の秩序 ・作法の秩序 ・性質の秩序
などが上げられます。
これらを考えずに、栄養素の数字だけを追求するようになったから、日本人に様々な影響が出ているのです。
簡単なところで1つ紹介すると、以前は「アイスクリーム」は夏にしか買えませんでした。
私が子供の頃、お店に行くとアイスクリームを入れている場所には蓋をされ、南京錠が掛かっていたのを覚えています。
今は、夏以外の季節でも簡単に手に入ります。
食が欧米化になった今、
「肉」や「脂」を取り過ぎている日本人は、「気」が上気しています。
すると、冬でも無意識に冷たい物を欲しがるようになります。
(スターバックスなどに行くと、若い人達は寒いと言いながら冷たい飲み物を飲む人が増えています。)
寒い時には温かいものを摂り、暑い時には冷たい物。
こんな基本的な事さえ、今の食生活には反映されなくなっています。
美食の時代、飽食の時代と言いますが、それが本当に良いのでしょうか?。
私の生徒さん(80歳代女性)が言ってたのを思い出します。
「今の人は可愛そう。旬を楽しむ事を知らないから。」
これは、旬を待つ楽しみが無いという事なのです。
待つ楽しみ。
春を待つことにしましょう。