![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/54/b06d1fea90ecb74d63e8d39c4a13630f.jpg?1696399733)
と、言っても良いのではないだろうか(笑)
やっぱりその前年、1925年のGEのライス&ケロッグのダイナミック型が原点かな?
まあ、とにかくその辺、1920年代からスピーカーの歴史は始まり
最需要期とも云えるの数年後に、「音」のピークを迎え
その後は簡易型・量産型をキーワードに「コストダウンの残念な歴史」と言って良いと思う
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/79/087afee7305e64d6d4ab80b97e1f2571.jpg?1696399792)
「音」の
「伝達」「拡声」が時代を変え、その後華やかな「映画産業」を支えた
「音の黄金時代」は1920年代から1930年代までの僅かな間だったのかもしれません
1910年代、当時激化するドイツとの対戦で、米国と同盟を結ぶ国々と軍事機密情報の連絡を取るために
当時の米アメリカ大統領が「大陸間横断通信網」を国家事業としてAT&T社に命じ
多くのノーベル賞受賞者クラスの科学者が、WE研究開発部門の「ベル研究所」に集められ、
数年後にこれを実現し、これは後のNASAの宇宙開発に匹敵する国家事業だったそうです
その優秀な科学者らが当時では壮大な大陸間通信網を実現するために
音質劣化しない高品質なケーブル開発、中間地点での増幅の為のアンプ
そのアンプの増幅素子である良質な「真空管」等々様々なモノが製造され
これがWE社の財産となって行ったのだと思います
『スピリット・オブ・コミュニケーション』と言われる像です
何故か地球が描かれていないですね
ケーブルで世界を結ぶことを実現し
また、その通信網と同時に必要だったのが「拡声装置」
実力者(国によっては支配者)や国家の思想の演説を
集まった多くの群衆に明瞭で適切な音声を拡声する装置
「PA」スピーカーが開発されました
Public Address(パブリック・アドレス)直訳すると公衆伝達装置です
民衆を動かし、国繁栄のために、「声を」効果的に伝達し拡声する
まさに「音」が国の繁栄を支えた時代でしょうか
WEでは、さらに効果的に伝達・拡声するための様々な「心理的な実験」等も行われていたようです
プラセボー効果の基となったホーソン実験はWEのホーソン工場で行われました
音を効果的に拡声し民衆を動かす為の「PA」これは一つの軍事兵器だったと私は思っています
単に原音再生では無い、人の心を掴み、動かすことができる
美な「音」、酔わす「音」、惑わす「音」、心を動かす「音」
そんな音を奏でる目的で造られたのが、PAスピーカーの正体だと
私は思っています
勿論敵対したドイツでも同様に、同時期の1923年からのナチスの同大会で6万人の聴衆に向けて
ワーグナーの音楽と共に、支配者の演説の為の「PA」が使われたと言われます
両国のPAの差であったかどうかはわかりませんが
やがて第一次世界大戦が終結し、
米国家は内政の安定化を推し進め
民衆が平和を実感する新たな文化として「娯楽映画」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/ea/6173580c3867049988500b97c2e4621b.jpg)
無声だった映画から、トーキー映画システムを開発し、WEも本格的に映画産業をはじめる事になり
国家の莫大な開発資金と、多くの技術者により長年の歳月をかけて完成した「WE」の奏でる
WE映画サウンド
その驚愕的な高感度スピーカーと、桁違いのエネルギー感で聴く者を圧倒し
ほぼ全ての映画館で使われていたと云われています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/7b/beb92ada7ff71795a4e70caaa5e0aa50.jpg?1696399826)
WEでは電話産業も映画産業でもその終焉迄、機器を販売せず「音を」リースしていて
全てのメンテナンスや、故障した場合の補償はWEが行ったそうで
その為、高性能でありながら「圧倒的な耐久性」を誇ったそうです
特に設計・製造を自社で行った1920年代から1930年代の
WE製品の信頼性・耐久性は驚異的でだったそうです
それは現代の先進的な技術をもってしても尚、超えることのできないほどの性能との事。
これら伝説とも称されるWE神話は、今も幾つかの機器を使ってみて身に染みて感じています
WEは「オーディオの原点であり頂点」だと思います。
話は最初に戻って、
「音」が世界を動かした時代
ベル研究所で最高の研究が行われ、WEで造られた最高傑作が
WE555W型レシーバーと言われています
ムーヴィングコイル型のダイナミックスピーカー
まあWEは電話会社なので音を発する装置をレシーバーと呼んでいたが、
ホーンと組み合わせて使うことが前提のコンプレッションドライバーです
組み合わせる一般拡声用ホーンとしては5-A、6-A、7-A、11-Aが有りましたが、
これらはその構造からも分かりますが低域は殆ど出ませんでした
劇場用としては、12A、13A、14A、15A、の大型木製ホーン
金属ホーンでは16A、22A等多くのホーンと組み合わせて使われ、
WE黄金期を支え続けたまさに傑作コンプレッションドライバーです
僅か「1グラムの振動板」を駆動するために使われる磁力は
純鉄の飽和ギリギリの「2万ガウス」で駆動します
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/38/9bbb02a7737740b2641d41926443a3ea.jpg?1696399909)
この555Wドライバーを超える物は、その後もこれからも造られることは無いだろうと言われています
そんな
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/24/1f51a47fe8d0955482495e2d5caa73a6.jpg?1696399929)
最高のコンプレッションドライバー555wを我がシステムに
装着・・・・・・