
オルトフォンが好き、SPUが大好きです
SPUの奏でるサウンドは、最高の音質!
かと問われれば、そんな事は無いですね
フラットでワイドレンジ!軽やかに爽やかに奏でる
かと聞かれれば、そんな事も全然無い
ピークあり、ディップあり、でナローレンジ、もったり、のったり
では、クセがなく、どんな曲もうまく、卒なく奏でる
かと思われるが、個性的なサウンドを奏で
お世辞にも素直なカートリッジとは言い難い
ステレオ初期の70年前の設計で、特性は現代の最新のものともは、
もはや比べようもないオーソドックスなものなので
目を瞠るような素晴らしいサウンドを奏でるわけでもありません
どちらかと言えば、素朴なサウンド

じゃあ、そんなカートリッジの何が良くて使い続けているの?、と聞かれれば
SPUの活力あるサウンドに魅了され続けているからです
音の特徴は、ぐいぐいと力強く音が飛び出してきます
希少で高額な、オリジナルレコード盤のそれにもにたような
鮮度の良い音が、勢いよく押し出してくるのです

ヤマハ・ニックスの最初期のSPUがあれば、
国産レコードもたちまちオリジナルレコードに変身・・・?
と、まではいかないかもしれませんがね(笑)
「音に活力」が有るとは、
字の如く、「活きた力のある音」です
活きた力が奏でる音は
深みがあり、味わいを生みます
厚みがあり、骨太の安定感が有ります
太さがあり、芯のある説得力を奏でます
鮮やかさが、艶やかで華やかなサウンドを奏でます
音に活力があるとは凄いことですね
情熱や、熱気、活気、気迫、レコードを楽しむのに必要な音のエネルギーを奏でます
特筆したサウンドを奏でるわけではないですが
分厚い中域を中心に、しっかりした低音、輪郭のスッキリした高域
音楽を楽しむのに、重要な帯域をしっかり奏でる
毎日聴いても飽きがこない、お惣菜のようなカートリッジ
私にとっては、ご飯(レコード)には欠かせない、味噌汁(SPU)のような存在でしょうか(笑)
似たような味和のカートリッジは沢山あるのですが
いつの間にかSPUに戻ってきます

Gシェルは、GEとGT-EとCG25の三種類
Aシェルは、ニックス、ハーマン、初期ゴールドの三種類
余韻を楽しむGシェル、スッキリクッキリのAシェル両方楽しんでいます
昔は「音の良いSPUを求めて」様々な改良を行い、結果沢山壊してきました(笑)
GT-EやCG25も「こんなクルクル巻かれたスプリングのリード線の音が良いわけない!」
と、当然考えて
高級で音の良いリード線に変えたり、果ては単線をハンダ付けしたりしていましたが
音を良くすれば良くするほど、SPUの価値は無くなりますね
SPUの魅力を引き出すには、オリジナルが一番!

GTやCG25のリード線はこのスプリングリード線が
「いちばんエネルギー感を奏でます!」
SPUの魅力は骨格のしっかりした、エネルギッシュで艶やかな骨太サウンド
良い音を求め改良すると、この音の骨が細くなり「骨粗鬆症SPUサウンド」となってしまい魅力を失います
組み合わせる昇圧トランスは、ワイドレンジで鋭く音の良いトランスも良いですが
コッターやWE285LやWE618BよりもJs6600が好きです、昔のオルトフォンのトランスも良いですね
飽きの来ない音の神髄を奏でるSPU
長く作り続けて頂き本当にありがたく思っています
・・・・・・
新しいSPUも今度試してみようと思っていま~す