
ここまで音の質が違うとは思いませんでした
事の始まりは、交響曲のホール感がもう少し欲しい
そんな思いでゆったりした低音を出そうと、

バッフルのネジを緩めたり、高域を絞ったり現状のユニットで試みて
Lansin415ダブルだけでも、今までより多少は低く量も出るようになって、
これでマ〜ア・マ〜アかなーとは思ったのですが
どうせ交響曲をそれらしく鳴らすなら、ホール感や更に雰囲気造りに低域を付加しようと
昔シアターで使っていたYAMAHA のスーパーウーハーを思い出し、数十年ぶりに復活させて
試してみたところ
あら?以外にいい、
って事で可能性をいろいろ試みてみました
当時、映画用にこのウーハーをセッティングしたのですが、
色々試していく中で、いちばん低域の振動を感じる場所に設置したのですが、
それがリスニングポジションの後方
低域には指向性が無いものと信じていて(当時は)いましたし、
フロントスピーカーと同じように前面に置いて、こちらを向けて設置するより
後方で、つまり耳の後ろ側から音を出したほうが振動を含めた大迫力が楽しめたのです
SW1000二発をリスニングポジションのすぐ後方に置いて楽しむ重低音、と振動それはそれはすごい迫力でした(笑)
まあ、映画はこれでよかったのですが
今回は一応ピュアオーディオでの試みなので、今回は指向性があるものとして
前方に設置し直してみました
最初はリアに置いていた時と同じ40hzカットで聞いてみましたが
あら?
はっきり言って酷すぎ、
励磁特有のキレと張りのあるサウンドが、SW1000ウーハーを入れると音を遅くするだけでなく全帯域の音を濁す
音量を上げると純度の高い音が、どんどん濁る濁る
キレが、鈍る鈍る
いかりや長介さん風に、ダメだこりゃ〜
何がダメって、スーパーウーハーの音のクオリティーが低すぎです
耳の後ろで、試聴位置を向かずに、アッチ向いてホイ、の状態で設置してあった時は
なかなか使えると思ったのですが
フロントスピーカーと同様に置いて聞くと、いくら40Hz以下の音であってもそのクオリティーの低さがもろに出て
全体の音を濁すだけです
低音は音を濁す・・・・・、
昔、ピュアなオーディオマニアだった頃から
私は、ダブルスピーカーを長らく愛用したり、低音の拘りは昔からわりとあって
質の良い低音のスピーカーには興味があったのですが
オーディオ用の一般的なスピーカーのクオリティーの議論では、中高音の質は議論の対象になりましたが
低域のクオリティーはあまり問われていなかった気がしていました
ダブルで使用する以外に、当時メーカーが行なっていた施策も
物理的にF0を下げれば良いのだからと
振動板に重い素材を吹きつけたり
軽さが自慢のコーン紙の振動板に重いリングをはめ込んだり
ビニール系やその他の重い素材を使って振動板を作ったり
結果、低音の低さや量は確かに出るようになりましたが
ドワーン
どがーん
ドッスン、ETCそんな低音ばかりで
良質な低音には、なかなか巡り会えませんでした
やがてAV時代となり、音楽ではなく映画にはスーパーウーハーが必需品となり
数多くの製品が単品で発売され始めましたが
その音質は酷くなるばかりで、良質な重低音にはなかなか巡り合えませんでした
