おやじとクソおやじの間(はざま)で

おやじになった自分から見た、クソおやじ像を考える

地震の日

2011-03-12 23:12:49 | Weblog
大きな地震。こんな揺れを感じたのは、生涯の中で初めてだ。

金曜日、ゆらゆら揺れだしたときは、「すぐにおさまるだろう」と安易に考えていた。ところが、予想以上に長く続き、揺れも大きくなってきた。事務所のキャビネが大きく揺れはじめ、傾くモノも。気がつけば周りの人たちは机の下に避難し、天井を見て椅子に座っているのは、僕一人。ただ、小学校で習った知識から、縦揺れがほぼなく、横揺れが長いということは、震源地は遠くだから大丈夫…などと考えていたのだ。

揺れが収まった時には、机の上の立ててあったファイルは散らかり、棚の上に乗せてあったプリンターのカートリッジは床に落下。コピー機、プリンターは移動し、資料の入っていた一部のキャビネは組み立て家具だったためか、揺れに耐えられずゆがんでこわれる…などひどい状況。

そんな中、一番に確認をしたかったのは震源地。yahooのトップページにアクセスして確認をした。震源地は、宮城県沖…。とりあえず、実家の心配はしなくてよし。次にカミさんに電話。携帯は繋がらず、固定にかけたら繋がった。こちらもよし。そんなことをしながら、少しずつ事務所内を片付ける。余震が度々あるので慎重にすすめて行った。

余震が続くので、「外に避難しなさい」といわれ、前の公園へ。地震発生してから40分後である。周りのビルの人たちも、その公園にあつまって来ている。上空にはヘリが4台ほど旋回することなく、ホバーリング。同僚のワンセグTVでは、お台場で火災が起きていることを伝えている。「この近くでも何か起きているのか?」そんなことを思っていると、ヘリは西へ東へ飛んで行った。その間、安否の確認のため、姉にメール。

再び事務所に戻り、片付けを再開。

17時を過ぎ、「帰れるかどうかわからないので、ホテルの手配を…」と指示を受ける。しかし、近隣ホテルに電話するものの、どこも「満室」という回答。考えることは、誰も同じ。

交通機関の情報を得るため「yahooの路線情報」にアクセスを試みるも、アクセスが集中していて、繋がらない。これも考えることは、皆おなじ。

しかたがないので、自宅のカミさんにメールをして、TVの情報を送ってもらうことにした。この時、docomoはじめとする携帯のメールは、送信はできるが受信ができない状態にあったようだが、willcomは、どちらもスムーズにできたため、カミさんからのリターンも早かった。

「電車がしばらく動きそうにないので、同じ方角の人たちとまとまってタクシーで帰りなさい」といわれたが、道は渋滞。タクシーは、空車なし。これも誰もが考えること。1時間ほどさまよい、結局食糧を買い込んで事務所に戻ってきた。

事務所に残った(戻った)人たちで、お食事会。これはこれで楽しかった。

泊まるつもりでいたのだが、J-WAVEで西武線運転の情報が入ってきた。駅に問い合わせると、動いているという。それならばと、事務所にいる皆様に別れを告げ、いざ駅へ。近くの停留所で、西武線の駅に行くバスがちょうど来たので飛び乗った。

普段なら30分で着くところ、1時間かけて到着。それでもまだよいほうだろう。電車に乗り継ぎ、自宅着は1時半。

この日に公共機関で家まで帰れたというのは、ラッキーであった、というしかない。




コメント
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