おやじとクソおやじの間(はざま)で

おやじになった自分から見た、クソおやじ像を考える

ぐっ、と来る試合(長いです)

2011-07-14 21:36:31 | 少年サッカー
久々の少年サッカーの話。長いです。

小学5年生の試合、JA東京カップ。このエリアのブロック予選が行われている。

長男が3月まで所属していたチームは、残念ながらベスト16で敗退してしまった。良いメンバーなのに…残念である。負けたのは、会社の先輩が率いているチームW。

そのチームWは、勝ち進んでベスト4に進出した。次に当たるのは、チームF。この2チームの試合は実力が拮抗していて、非常に面白い。それを見るために先週の土曜日、準決勝の会場に行った。

過去の対決はいずれも中立地で行われ、1勝1敗。しかも、1点差とPK決着という好勝負だ。今回で公式戦3度目の対決。果たしてどちらが勝つか?

前半、チームFが押し気味に試合を進めるが、チームWのDFが上手く寄せて、まともにシュートを打たせない。一方、チームWはカウンターで活路を見出だすが、こちらも決まらない。

両チーム、微妙な距離のフリーキックがあった。どちらもキャプテンがキッカーで、直接決めようと狙って蹴った。彼らとしては、本田圭介や中村俊輔をイメージして蹴っているのだと思うのだが、距離があり、ボールスピードが遅く、しかも急に"落ちる"球を蹴るわけではないので、どちらも同じようにキーパーにキャッチされた。

前半を終えて、スコアレス。いい試合だ。

この日は、サッカーをやるには天気が良すぎた。こうなるとダレたほうが負けだ。

後半がはじまる。一進一退を繰り返していたが、後半開始5分過ぎ、チームWのキャプテンが角度のないところからシュート。先制する。

ここで、チームFのコーチがGKを交替させた。実は先発していたGKは元々FWで、足もそこそこ速く、技術もある。そんな彼が何故GKをやっているのかはわからないが…。

ともかく、彼を引き上げたということは、フィールドプレイヤーとして再び出そうとして下げたのだ。ベンチに引き上げた彼は早速着替え始めた。

どのタイミングで出して来るのだろう?とチームFのベンチを見ていた時、歓声が上がった。チームWのキャプテンが、1点目とほぼ同じところからシュートを決めたのだ。

2ー0。残り時間5分ほど。この時点で試合が終わった…と思った。帰ろうとも思った。この対戦で2点のアドバンテージ、またはビハインドは、あまりにも大きいからだ。

しかし、試合終了の笛がなるまで何が起こるかわからない。そう思って試合を見ることにした。

チームFは、ようやくGKだった選手をFWに投入。DFラインも上げて前掛かりに攻めて行く。

チームFのキャプテンが、チームWの左サイドからボールを中に入れる。形を作るがなかなかゴールにならない。しかし、1TOP→2TOPに変更したことで、チームWのDFのマークが曖昧になっていた。遂に、左サイドからセンターリングされたボールをGKだったF
Wがシュートし、ゴールを決めた。

ゴール直後、チームFのキャプテンがボールを拾ってセンターラインに戻る。あきらめていない。いい姿勢だ。

チームWも個人技で突破をはかるも、なかなかシュートを打たせてもらえない。

時間は刻々と過ぎて行く。レフェリーもチラチラと時計を見るようになったが、まだ笛をくわえていない。

残り時間もほとんどないところで、またもチームFのキャプテンが左サイドから中にボールを入れた。反応したのは、この試合ずっとマークがきつくて本来の動きができていなかったストライカーの9番。もらったボールをゴールに突き刺した。

同点。寒気が走るとともに、感動した。こんな気持ちを味わったのは、長男のチームが三年の時に、初めてのブロック大会でベスト4入りを決めた時以来である。

その後、センターサークルにボールが戻り、ワンプレーの後に笛が鳴った。

PK戦は、戦いの勢いそのままにチームFが勝った。

いや~、わざわざ見に行ってよかった。また、途中で帰らなくてよかった。今年観た中でのベストゲームだった。




がんばれ、東北!がんばろう、ニッポン!



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