白鑞金’s 湖庵 アルコール・薬物依存/慢性うつ病

二代目タマとともに琵琶湖畔で暮らす。 アルコール・薬物依存症者。慢性うつ病者。日記・コラム。

Blog21・二代目タマ’s ライフ472

2025年02月13日 | 日記・エッセイ・コラム

二〇二五年二月十三日(木)。

 

早朝(午前五時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。

 

朝食(午前八時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。

 

昼食(午後一時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。

 

夕食(午後六時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。

 

タマね、今日も古いダンボールの本箱あさって見つけてきた。「ニラたま」って言って元気の出る食べものみたいなんだけどお魚さんなの?

 

は?そりゃ酒の肴のことじゃん。泳がないよ。まあ「ニラたま」だけでも旨いし栄養もあって元気が出るのは確かだな。体が疲れてて早く寝たほうがいいかもって時には「ニラぞうすい」とかね。レバーやモヤシと炒めてもおいしい。けど残念なことに猫にニラは食べさせられない。ネギもそうだけど。

 

「たま」が付いてれば何でもいいってわけじゃないんだね。

 

猫には猫の食事がちゃんとあるから。

 

わかってるよ、ちょっとからかってみただけ。

 

暇だったんだな。

 

でさ、不思議なんだけどその古い本のページ見てたら聞き慣れない文字があったんだ。タマは物ごころついた頃から時々テレビ見てるけどまばたきしてみてもどうも記憶になさそう。「玉の輿」だったかな。

 

む。そういえばそうかも。下手すりゃ匿名の誹謗中傷の暴風雨にまみれ果てて心が折れる人とか出てきたし。「逆玉」も流行ったけど周囲から見下げ果てたやつだって烙印を押される。今やどちらも全世界の憎悪の的だからな。いずれにしても経済的な格差構造が解消されない限りハイリスクな点は変わらなくなりつつある。でももし解消されて経済的不均衡が雲散霧消すると「玉の輿」も「逆玉」も同時に消え去る。ところが言葉は残って社会学研究室とか歴史博物館の倉庫行きってところかな。

 

へ、「玉の輿」って学問に変身しちゃうの?生き物なの?食べられるの?

 

残念だけど食べるもんじゃない。でも人間の場合それを学問して本とか講演とかに料理し直して食べていくことはできる。

 

混乱してきた。タマはキャットフードでいいや。

 

黒猫繋がりの楽曲はノン・ジャンルな世界へ。FKAツイッグス。アルバム「LP1」の頃はとてもユーモラスな演出で好感を持って聴いたわけだがそんな中にもどこか痛々しさの欠片のようなものを漂わせてはいた。わざわざ大げさなまでに自分の顔面にべたべたペイントするだけでなくぐにゃぐにゃ変形させて見せるMVなど。けれども黒人アーティストの作品はジャズにせよブルースにせよヒップホップにせよまるでどこにも痛みのないようなものはない。かといって自虐性ばかりを売りにしてきたわけでは全然ない。それにしても今作はアルバムのアートワークからしておぞましいホラーさながら。ところが歌声は相変わらずFKAツイッグス。


Blog21・商品「孤独」の無限系列

2025年02月13日 | 日記・エッセイ・コラム

見慣れてひさしい日常風景の中でもしつこく息長く粘り強く市民権を獲得しつつなかなか終了消滅する気配のないキャッチコピー商品「孤独」。

 

「最もそれが目につく言説、つまり孤独を販促に利用する場合や、気づかずにその価値観に乗じた人が使う言葉である。たとえば、『現代人は孤独である』というような大雑把な括りでほとんどの人を飲み込むか、あるいはもう少しターゲットを絞って『独身男性/女性』『忙しい人』『中間管理職』『定年後』などの『孤独』を騙ったうえで、『あなたもきっと孤独でしょう』と誘導したのち、『こういうサービスを利用すると孤独が癒されますよ』という形で商品を展開する」(奈倉有里「孤独の扇動」『群像・3・P.92』講談社 二〇二五年)

 

具体的に「『独身男性/女性』『忙しい人』『中間管理職』『定年後』」と列挙したすぐあとに奈倉有里は「新興宗教の勧誘」をあげている。「『独身男性/女性』『忙しい人』『中間管理職』『定年後』」ならちょっとしたテレビやネットあるいは書店のポップとかでもよく見かけるが「新興宗教の勧誘」の場合は雑誌媒体もあるとはいえ、勧誘する側とされる側との間により一層濃厚で「直接的」な対話の時間が必要になることが今なお多いようにおもう。逆に「『独身男性/女性』『忙しい人』『中間管理職』『定年後』」と名指しされた人々のなかにも苦悶の色が濃い場合は「新興宗教の勧誘」手法に限りなく近づき放り込まれていくだろう。

 

ところでもし「勧誘」されそうになった時、「友だちひとりなくそこまでひとりぼっちで簡単に声をかけやすく安っぽい話に乗ってきやすい情けない相手に見られたのか」と察して頭にきたというエピソードを聞くことがたまにある。しかし「頭にきた」、馬鹿にされた、見下げられたと感じたその瞬間、「勧誘」されて「頭にきた」側もまた「友だちひとりなくそこまでひとりぼっちで簡単に声をかけやすく安っぽい話に乗ってきやすい情けない」ふうに見えるタイプの人間をかなり馬鹿にして見下げていたことに気づいて戸惑いを覚えたり我にもなくうろたえる素振りを垣間見せてしまったりする。

 

だから態度だけでも顔をあげて前を向いていたほうがいいと諭されてしまっているようなシーンに出くわすこともある。ところが顔をあげて前を向こうとすればするほどかえって疲労の色がますます濃くなり本格的な「孤独」を舐めさせられることも少なくなくなってきた。そして商品「孤独」はいよいよ貨幣を呼び寄せ、再投資を促し、商品「孤独」の拡大再生産へいとも順調に景気よく回転率をあげていく。商品「孤独」の系列は「『独身男性/女性』『忙しい人』『中間管理職』『定年後』ーーーetc.」へ変換されあれよという間にいわゆる「孤独依存」状態の全国展開とともに「孤独いりませんか、もしかしてあなた」というような商品が出現してくるかもしれない。

 

ターゲット「寂しい人類」が下降線を描き始めるとともに今度はターゲット「ゴキゲン人類」とかが出てきてその次はーーー、と。


Blog21・アルコール依存症並びに遷延性(慢性)鬱病のリハビリにいついて1066

2025年02月13日 | 日記・エッセイ・コラム

アルコール依存症並びに遷延性(慢性)鬱病のリハビリにいついて。ブログ作成のほかに何か取り組んでいるかという質問に関します。

 

読書再開。といっても徐々に。

 

節約生活。

 

午前五時に飼い猫の早朝のご飯。

 

体操の後、エクスペリメンタルやインダストリアルを中心に飼い猫がリラックスできそうな作品リスト作成中。

 

Autechre「ii.pre esc」

電子音楽に関心のない人は大量にいるけれども、なおかつ電子音そのものにまでまるで関心を示さない人というのはもはや地球上にひとりもいなくなるのではと思わせる昨今。例をあげると日本の場合は政府が採用している「緊急地震警報」。不気味過ぎる音のランキングの上位に入っているのを去年見かけた。心臓にわるいと言われれば確かにそうだろう。しかし緊急避難を促す際にどの程度の不安/恐怖を体感させるのが妥当かという決定的な境界線はない。それなら地震そのものというより「緊急地震警報」という電子音に不安/恐怖を隠せない人々が多数を占める日本で、電子音楽「ii.pre esc」は愛されるかということそんな単純なことはあるわけもなく相変わらず無関心な人のほうが圧倒的に多い。ところが猫の場合「緊急地震警報」/「ii.pre esc」いずれを飼い主と一緒に聴かせてみても、飼い主がそばでふつうにしていると猫もまた猫自身が咥えて二階へ持ってきたお気に入りのぬいぐるみで気ままに遊びほうけているのである。