二〇二五年二月十四日(金)。
早朝(午前五時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。
朝食(午前八時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。
昼食(午後一時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。
夕食(午後六時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。
来週からまた寒くなりそうってテレビで言ってたんだけどさ、飼い主。
らしいね。
この前はお家の前の道路にもうっすら雪が積もってたよ。
滋賀県でもここらへんはあんまり降らないんだけどね。それがなぜかタマが暗いうちから早朝にかけて遊び始める時間帯くらいだったか、ちょうど真夜中から明け方にかけてかなり冷えたな。
また降るの?こないだはどっちかっていうと暴風雨みたいな風の轟音にびっくりしちゃった。
だったね。東北では例年になく激しかったようだ。ここらへんでも雪になるかどうかはわからないけど風の轟音はびびるだろ?雪だけならまだしもここ数年の暴風雨は異常だよね。初雪が風流だった時代でさえその前に吹く暴風は結構怖がられてたんだぞ。え~と、これかな。
「窓たたく嵐にさやぐ呉竹のよごとに雪をあすやとぞ待(まつ)/永福門院」(「中世和歌集 鎌倉編」『新日本古典文学大系 中世和歌集 鎌倉編・P.413』岩波書店 一九九一年)
そうそうまさしく「窓たたく嵐」って感じ。タマびびってソファの隅でじっとしてた。
でもこれね、はるか昔に白居易が先に言ってる。
「蕭蕭暗雨打窻聲
(書き下し)蕭蕭(しょうしょう)たる暗雨(あんう) 窓(まど)を打(う)つ声(こえ)」(白楽天詩選・上・P.128」岩波文庫 二〇一一年)
はあ?猫がこれやったら泥棒猫って言われるのに~。例の本歌取りってやつ?
この場合は違っててね、白居易の漢詩は「教養」ってことで盗用でも本歌取りでもなかったのさ。
黒猫繋がりの楽曲はノン・ジャンルな世界へ。エセル・ケイン。ジャンル化すればダーク・アンビエントということになるのだろう。現実がホラーを越えてしまっている世界でもしホラー映画がまたひとつ作成されたとしよう。その映画音楽が今や日常化した現実のホラー性に揺さぶりをかけるほどの音楽になり得るかどうか、おそらく無理なのではという諦観ただよう昨今。そこで映像はいったん別として、現実生活の開き直った明るすぎる暴力的ホラー政治が横行する中で、大人たちのマッチョでありながら時おり無防備な首筋にオルゴールを持った無表情な幼児が背後からチーニングの壊れた音でじわじわ疵を刻みつけ次第に内部から滲み出てくる痛みを浸透させつつ、ホラー化した現実に微々たるものだとはいえ確かに違いのあるダークな世界のことを思い出してはくれまいかと耳を傾けさせる方法についてこのごろ考えていた。できるとすればありふれたゾンビではなく幽霊的なもの。明瞭なノイズではなく息も絶えだえに擦れ去っていく廃墟のリヴァーブ。
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