ABE GUITARS

ギター・ウクレレ制作
フレット楽器全般 修理調整

怒涛のナット作成!ヤマハ L-6 篇

2009年05月02日 | ナット・サドル作成・調整
ヤマハL-6をお預かりしました。ナット・サドルの交換です。


↓オリジナルのプラスチック製ナット


外すと、何故かセロテープが・・・接着剤がトラスロッドに付着しないように、という配慮でしょうか?


トラスロッドの溝の部分は、以前やったL-15と同じようにマホガニー木片を埋め込みました。


1・6弦共に、指板のエッジから弦までの距離は3.5ミリでしたので


それを基に弦間を割り出して溝を切り、高さを調整して


サンドペーパーとマイクロメッシュで磨いて


完了です。牛骨ということもありますが、オリジナルとは輝きが違います。


次の工程

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怒涛のナット作成!1989 MC-28 篇

2009年05月01日 | ナット・サドル作成・調整
再度のヒーター修正の後、若干のすり合わせの補正をして、ナットの作成に入ります。スロットをクリーニングして
 

幅決めをし、弦の位置を確定して溝を切っていきます


ナットの高さは、弦の上面とツラになるくらいか、それより若干低めくらいに設定します。

よく、弦の半径分(半分埋まるくらい)と言われますが、そこまで低くすると、弦が外れてしまう恐れがあるような気がします(特に1・2弦なんかは、半径分、と思ったら、外れてしまった、ということが過去ありました。もちろん作り直しましたが)。

ペーパーとマイクロメッシュで磨いて完了です。


このマーチンのナットにはアングルがついています。


↓ちなみにこれは前項の1994年製のD-28。アングルがありません。

ネックのアングルと指板の位置との関係によって、ナットのアングルの有無が決まります。製造の工程上から生じる違いですが、そこに設計上の思想があるかどうか、或いは、どちらの音いいか、といった事に関しては、正直なところ、今のところ、わかりません。いずれ考察したいと思います。確か93年以降に、マーチンは工程を変えたと聞いています。
ちなみに、私のオリジナルギターは、アングル有です。

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