モーリスW-60をお預かりしています。弦高が高いのでナット・サドルを調整して低くします。
まずは溝加工
高さ調整し
磨きます
ナット調整で弦高はだいぶ下がりましたが、サドル溝の1弦側のみかさ上げがしてあります。これでは、溝とサドルの間に隙間が生じてしまうので取り外します
かさ上げ分を無くしてサドル底の平面を出すと、弦高は6弦側は適切でも、1弦側が低すぎるということになってしまいます
溝も浅めなので、本来ならば深く加工しサドルも作り直したいところなのですが、オリジナルを生かすということで、底面にツキ板を貼り
6弦側を削り、1弦側を残すようにして
完了。見た目は1弦側の方が高い感じですが、弦高のバランスは取れています
その他、フレット浮きの補修がありましたが、画像は割愛いたします。
まずは溝加工
高さ調整し
磨きます
ナット調整で弦高はだいぶ下がりましたが、サドル溝の1弦側のみかさ上げがしてあります。これでは、溝とサドルの間に隙間が生じてしまうので取り外します
かさ上げ分を無くしてサドル底の平面を出すと、弦高は6弦側は適切でも、1弦側が低すぎるということになってしまいます
溝も浅めなので、本来ならば深く加工しサドルも作り直したいところなのですが、オリジナルを生かすということで、底面にツキ板を貼り
6弦側を削り、1弦側を残すようにして
完了。見た目は1弦側の方が高い感じですが、弦高のバランスは取れています
その他、フレット浮きの補修がありましたが、画像は割愛いたします。
スロットのクリーニングをし
牛骨で作成、高さの目安をつけます
指板エッジからの弦の位置は、1弦側は7/64"、6弦側は2.5ミリでしたが、弦落ちを防ぐため1弦側1/8"、6弦側3ミリに変更
各弦の位置を決め
溝を切り込みます
高さ調整し
磨いて完了
前の工程
牛骨で作成、高さの目安をつけます
指板エッジからの弦の位置は、1弦側は7/64"、6弦側は2.5ミリでしたが、弦落ちを防ぐため1弦側1/8"、6弦側3ミリに変更
各弦の位置を決め
溝を切り込みます
高さ調整し
磨いて完了
前の工程
フレットはそれほど減ってはいませんが、若干のすり合わせをしてフレットの高さを揃えます
まずはナットを取り外します。ナイフを入れて
ヒーティングブロックで過熱
取り外しはかなりの苦労でした…エポキシで固めてあったような感じです
指板のマスキングをして平面を出し
ファイルで成形
マイクロメッシュで磨いて
完了
前の工程
まずはナットを取り外します。ナイフを入れて
ヒーティングブロックで過熱
取り外しはかなりの苦労でした…エポキシで固めてあったような感じです
指板のマスキングをして平面を出し
ファイルで成形
マイクロメッシュで磨いて
完了
前の工程
フレットはそれなりに減っていますので、すり合わせを行います
ナットも交換なので、外しておきます。ナイフを入れて
ヒーティングブロックで過熱し
取り外します
マスキングをして平面を出し
ファイルで成形
マイクロメッシュで磨いて完了
前の工程
ナットも交換なので、外しておきます。ナイフを入れて
ヒーティングブロックで過熱し
取り外します
マスキングをして平面を出し
ファイルで成形
マイクロメッシュで磨いて完了
前の工程
最近、殊更に思うのは「絶対的な時間不足」です。雑多で煩雑なことがあまりにも多く、「忙殺」という言葉を身をもって実感する毎日です。中島敦「山月記」の主人公、李徴が独白する「人生は何事をも為さぬには余りに長いが、何事かを為すにはあまりに短い」(*1)という警句の如くに、何もできぬまま日々が過ぎていくようです。しかし、そんな状態でも「忙中閑」とでも言うべき時間帯もあったりで、でもそういう時間もなければ息が詰まってしまうのも確かで、そのバランスが難しいのでありましょう。とはいえ、歳を経る毎に24時間は物理的には同じでも感覚的には短くなっているので、やはり時間の無駄遣いは減らしたいところ、「あたかも一万年も生きるかのように行動するな」(*2)という、マルクス・アウレーリウスの章句を諳んじつつ、密度の濃い時間を創っていきたいと思っています。
(*1)「李綾・山月記」新潮文庫 p14
(*2)「自省録」岩波文庫 p55
(*1)「李綾・山月記」新潮文庫 p14
(*2)「自省録」岩波文庫 p55