ぷらっと本屋に入りタイトルが目についた一冊。
著者が”神様のカルテ”で有名になった夏川草介であると知り、馴染み深いなぁと思ったのが手に取ったもう一つの理由
両親離婚後に若くして母が他界し、養ってくれていた古書店さんを営むおじいちゃんがなくなり、店と共に取り残されてしまった主人公
流されるまま主を亡くした本屋を畳み、世話をしてくれるという叔母について引っ越す話が進んでいく。
そんな折に店に入ってきた一匹のトラ猫
なんと人の言葉を喋り、柚木に話を持ちかけていく…
大衆は誰しも安楽を求め、多数が求めるものは抗えな強い流れとなり世の流れを変えていくいく。
本とは何か。
本を読む目的は?良い本とは?時代に求められる本とは?本を刷る側の立場は?
時代が求める本への憂い
自らはまだ本を読む方じゃないかなぁと思いつつも、身につまされるところは多分にある。
小説というよりもエッセイ読んでるような感じだった。
本が好きなのだなあ
そんな夏川氏を愉しめるだけでも十分に価値はあると思う