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レンズを通してみえたもの。感じたこと。

ライカが人生に仲間入り。

フルオーダースーツへの道。オーダー編。

2017年10月25日 | ファッション
散々悩んだ挙句にオーダーを入れると決めた店は六甲アイランドにある石田洋服店。

店に飾られているサンプルの雰囲気、何より社長の雰囲気や人柄が決め手。比較的リーズナブルな値段も今後に活きそう。

今度はきちんとアポイントを取り、いざ入店。

前回訪れた時にグレーのシャークスキンが目に留まっており、色はそこら辺を攻めようと思っている、と伝える。

スーツを仕立てると決め散々悩んでおきながらも、情けないながらこんなスーツが欲しい!という明確な姿は決まっていない…

迷い過ぎたらあかんからとかいいつつ出してくるわ出してくるわ生地サンプルの山

かねてより憧れがあったゼニアのトロフェオ、次に筆頭はロロピアーナのタスマニアン

他にもスキャバル、チェルッティ、カニノコ、出てくる出てくる…

が、結局は当初の想定通りの二つのどっちかを選ぶことにする。

何も知らないとはいえ以前から憧れにしていた生地であるし、折角の機会だし実現してみればいいじゃないのと。

逆にこんな時にでもいっとかんといつまでたっても同じ夢を見そうだし。

様々なグレーを見ているうちにフォーマルでも使うなら濃い目が良い、グレーは黒よりフォーマルなのだ。英国で…という話に

前回はネイビーを作ったので、後はグレーを持っておけばバッチリではないか。長く使えるスーツには丁度いい。

ほな最初からグレー単色でいこうかなと

当初は曖昧であった方向性が次第に明確な形を作っていく。

左側のロロピアーナは女性服にも展開しているのもあるのか、何となく色気

右側のゼニアはメンズオンリーということでなんとんなくピシッとしたイメージ

今回はフォーマルにも使えるグレーということで、ゼニアのトロフェオを選ぶことにした。

ロロピアーナは(くるかどうかわからんけど)次の記念スーツのお楽しみということで。(^o^)

ベーシックな色なのでこれなら商社がまとめて仕入れて単価を抑えてくれてる物があるで。質は変わらんよ。とアドバイスが

生地の値段だけで3万円も違う。クオリティが変わらないならとそっちを選ぶことにした。

ここまで1時間

さて生地が決まったら次は採寸をしていただく。

通常の採寸に加え鳩型採寸?なるものもやっていただいた。より性格な測定ができるのだという

そして形をざっくり決める

シングルブレストの中一つ止め(3つボタン穴のほうがラペルが立ちやすいとか)

ノッチドラペルで幅は取り敢えず85mm、ゴージラインは高すぎず。

サイドベンツ、チェンジポケットは入れない。袖のボタンは4つナナメ重ね

と、極めてベーシックな形だ。

遊びといえばお尻のポケットを片方なくしたくらいかな。

基本すぐ奇をてらってしまう僕には逆にこれでいいのです。

靴で十分遊んでるしね。


そして最後の最後にジレ(ベスト)も追加することに。

最初は作るつもりはなかったけれど、仕立てに使う生地の長さは変わらんのでいざという時のために置いときますと言うし、よくよく考えれば冬場にほしいと思っていたのだった。

職場では仕事着の下にユニクロで買ったカーディガンを羽織るが、腕がもこもこして動きにくい…

ここにトロフェオのジレがあれば動きやすいし色々暖かくなるような気がしたのだ。笑

そして何よりスリーピースの方がスーツはよりフォーマルになるということ。

この際であるし、一緒に仕立ててもらうことにした。


かくしてフルオーダーへの道は遂に発注に至った。

まだ色々と店を巡ろうかとも考えてもいたが、正直だんだん疲れてきたし…笑

大阪のハービスに入っているマッセアトゥーラや、神戸のコルウにも行ってみたかったかな

前者は当初行こうと思ってた日に予約を入れたらこの日はアカンと断られ、後者はちょっと遠い

全部ひっくるめてご縁がこの石田洋服店にあったということだ。

さぁさぁどんなものが仕上がってくるのか、今から愉しみでならない。

石田原さん、よろしくお願いいたします。

石田洋服店