気まぐれ猫と音楽だらけの暮らし

マイフェバレット満載!好きなことしかしない気まま気まぐれでもちょっとセンチメンタルな、お話ばかりですが、聞いて!

初めての後悔

2009-08-06 20:41:02 | コスメ・ファッション

 実母の残した着物を悉皆屋に出して、滲み隠しや色掛けを頼んだ物が数点あって、その最後の一枚が出来てきたのですが・・・・・・・。それがもう何というか納得できない仕上がりなのです。余計にシミが目立つようになってしまい、どうしようもない。クリーム地(どちらかというとアイボリーか生成っぽい色)の正絹に墨絵ぼかしで牡丹の花が描いてある訪問着なのですが、シミがあってそれを取り切ることが出来ないとのことで、色掛けを頼むことにしたのです。普通の色掛けよりも素敵だろうととの店長さんのお薦めや悉皆屋の紹介見本もあって、吹雪ぼかしという技法でやって貰ったのですが、細かい砂利石の式畳みみたいになってしまい、余計に牡丹柄が浮き出てしまい、滑稽なのです。今まではとけ込むような絵柄付けだったのがどかん!と絵が浮いてしまう。

 これじゃあ駄目だ。とクレーム。

 いやクレームにならないのかな。やり直しだと別料金かしら?まず上乗せした色を抜いて貰い、別の色をかけて、絵柄のシミを隠すような薄いトーンで同じ色を乗せる・・・・・。そのくらいの方法しか無いかも。と私は考えてみたのですが、一応悉皆屋に紹介をかけるとのことで、再び保留になってしまいました。

 週末から開かれる展示会も今一乗り気にならない感じ。有名な画家で片岡鶴太郎さんが弟子入りしたという大御所です。片岡さんの絵も素敵ですよね。でもその先生の絵がどうにもセンスが無いというか、私の趣味じゃない。一つ一つのモチーフや写実感は良いのですが、構図が独特で遠近感がなく、平たい感じがするのです。龍が大好きな姫も見学に行ったのですが「ちょっとちがう」との印象。もっとリアルにするかもっとデフォルメするか。「もう少し頑張りましょう」のハンコを押して見たい感じ^^;スミマセン。

 美術は難しいですよね。ピカソだってシャガールだって、好き嫌いはあるでしょうしね。何も全部「名画」だとは思えなくても別に良いと思うのですよ。ルーブルで「ビーナスの誕生」を見たときには「小さいのね・・・」が第一印象でした。その代わり「最後の晩餐」は「でかい・・・・」という印象だったし、でもあの絵に何かのメッセージが有るに違いなと思いこんで推測するのは止めたいなと思います。絵は絵で良いじゃん。って思うのです。本当にメッセージがあったとしてもです。読み取れないように隠したのなら隠したままでもいいのでは?と思います。気がついた人だけ分かれば良い。本当にメッセージを読み取って欲しいと思うなら、クイズじゃないんだからもっと何か別の方法があると思うのです。ハルマゲドンは来なかったし~。

 だから着物の柄も色も本人が良ければそれで良いと思うので、駄目だと思うからクレームというかやり直しを頼んだのです。

 まあねえ。シミを付けておく方が悪いと言えばそれまでですがね。それを何とかするのが悉皆屋な訳でしょう?お互いに妥協しないで仕事をしたいですよ。お金かかるんだし。10万かけて嫌な着物に仕上がったって、どぶに捨てた方がまだましって思います。他の着物もシミは取れませんからって洗い張りだけした物もあります。化繊だからあきらめも早かったのですけど。ちょっと面白い小紋なのでもったいないとこちらは長襦袢にしようと思います。その際には自分で染めてみようと思いました。胴裏や八掛は新しいので上手に外して別に仕立てるときに再利用しなきゃあ!もったいない。結構この悉皆屋さんはあきらめというか技術が無いというか、やる気がないというか、着物を愛してないのかなと思うような事もあるのです。帯は綺麗に仕上がったので満足ですが。

 あ~あ。何だか気落ちしちゃいました。アロマバブルバスにでも入ってリセットしようかな。自作で綿紬を縫い始めようっと。