気まぐれ猫と音楽だらけの暮らし

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式典参加について

2010-03-12 22:30:23 | コスメ・ファッション

 冠婚葬祭以外にも卒業式や入学式、授賞式など式典に参加するのには着物をお召になる方はかなりおります。さてそのランクが難しい。

 本当の意味で言えば「黒の五つ紋」が正装です。現在ではお葬式に着る喪服だと思われている人もいますが、本当の意味では正装なので結婚式でも大丈夫なのです。まあ色があっておめでたい柄はあった方がいいでしょうけど。続いて色無地の紋入り。その色も様々ですね。聖徳太子じゃありませんけど、ランクはあるでしょう。白は花嫁というか神に仕える乙女のいろですから。紫も上位。日本人は繊細ですね。これも5から1まで紋の数で格が変わります。続いて江戸褄と呼ばれる黒留袖。これも紋はいれますね。次に色留袖。

 今は色無地でも紋をいれて作る場合はかなり少なくなってきているとか。法事などにも使える色無地や茶道をたしなむ場合には作っておくケースがあるようです。

 黒留袖や色留袖はレンタルで済ます方が多いようですね。着る機会が少ないからでしょうか。そうなると、出番が多いのが訪問着でしょうね。

 式典でもこの訪問着が多く見られます。付け下げとの違いはありますがここでは訪問着とひとくくりにしてお話しますね。これには紋をいれませんから、どうしても正装ではないと主張する方もいます。昔昭和の40年代には訪問着に黒の羽織を着て準正装としたという時代があります。当時の写真には沢山の黒羽織を着たお母さんたちが映っています。

 半襟は?小物は?履物は?と考えていくと式典に限らずとも着物を着るということ自体が少ない現代ではもう古いドレスコードは必要ないのかもしれません。

 訪問着でも色々。でも袋帯を二重太鼓にして結ぶのは共通しています。織りの袋帯はきらびやかなものからシックなものまで色々です。

 そこで考えるのは式典の内容です。卒業式は厳かに。入学式は華やかにというのが定説のようです。中には普段着で参加する保護者もいますからね。スーツを新調するのは幼稚園の入園式だけというつわものもいます。体型が変わらないなんてすばらしい!

 ここからは今日の式典の着物考察

 黄色の訪問着に赤の伊達襟と赤のつまみ細工簪。七五三か?来賓の中で完全に浮いていたのは普通の小紋に染め名古屋帯で参加していた人。着物であれば品格があると思ったのでしょうか?昨年まで着ていたオレンジの訪問着の方がまだましなのに。小紋はないだろう?とちょっと引きました。深い緑に金の帯。定番の組み合わせはKさん。小学校も中学校も三人兄弟分全部同じ着物なので遠くからでもすぐに見つかります。淡いクリーム色の訪問着のお尻がはち切れそうなAさんは「身幅が合わなくて~」と。お尻とその下につくお肉が揺れています。後ろ姿は自分では見られませんからね。これはちょっと問題かも。お太鼓がすごく小さくてやっと結んだ感じ。Kさんも体型はビヤ樽ですけど、大変だろうなあ。あつらえるのは。青地にグレーのぼかし。白系の帯。それに・・・・紫の帯上げと帯締め。う~ん。紫。難しいよこれは・・・・・格があがるけれど、浮いてしまう。昭和の香り。せめてパステルカラーだったらいいのかな?と思います。小物一つ変えるだけで印象が変わるのですからここだけは妥協しないで自己のコーデを見つけていってほしいと願います。

 今日私は息子の卒業式に参列したのですが、色無地を選びました。蘇芳朱と白系に貝紫で染めた糸で織られた帯。小物はベージュのちりめんと丸くげの帯締めを選びました。帯止めにパール。着物が朱色系なので指輪を翡翠の緑にしました。この組み合わせは息子が選びました。いろいろ出しては相談していたら蘇芳が綺麗だと。確かに。今日はかぶる人がいなかったので目立ちました。三つ紋入りですから正装です。わ~い。

 真珠の指輪を多く見られました。ゴールデンパールの大粒の指輪をしている人も沢山いました。私は持っていないので残念。でも他人の持つものはいらないという天邪鬼なので買うこともないでしょう。髪型はトップにボリュームを持たせてふっくらさせて、後ろを三つに分けてねじってまとめて簪をさす。以外に簡単に出来るクラシカルな髪型。パーマをかけたのでまとまりやすくて楽になりました。

 この先式典に参加する場合どうしようかな?と永遠に悩むのでしょうね。洒落紋のシールでも作ろうかな?訪問着に付けてなんちゃって色留袖の出来上がり。楽チンでしょう?