気まぐれ猫と音楽だらけの暮らし

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ボウリングは何をするスポーツなのかを考える

2010-03-14 00:40:04 | ボウリング

 ボウリングとは何でしょう?

 どう考えてもボールをレーンに投げて18メートル先にある10本のピンを倒すゲームですね。一回で倒れればストライクだし、二回まで投げられるルールなのでそれで全部倒せればスペアーになる。12回ストライクだと300点になりパーフェクトゲームと呼ぶ。

 はい。いたって単純で明快なスポーツですね。これに異議を唱えるやつがいる。

 始まりには「7番ピンのスペアーの取り方」についてでした。私は普通に7番を取りにボールを投げると手前に落ちるという下手くそな初心者時代に、見かねたお師匠さんがある方法を教えてくれてそれから困ったときや絶対に7番をカバーしたいときにはその特殊な方法で取りに行くのです。特殊といっても原理は簡単、物理的法則にかなった特別な技術はいらない方法です。右投げですからボールを構えたときに親指を体側に、中指薬指をレーン側にと床に平行にします。(普通になげるならば親指の先は天井を向くかピンにむかっているはずですけど)それからレーンの右端からまっすぐにボールを投げます。板目でいえば1枚目です。そこからスパットドットのあたりまではまっすぐにボールを投げます。そうするとボールはオイルの切れ目までは緩やかに左にカーブします。そうドリルしてあるのですから自然にボールを置けば左にカーブするのは当たり前です。それからボールはオイルの切れ目で一気に左へ曲がって行き4番7番にあたるはず・・・・・・・・。速度は15キロ位のかなりなスローボール。皆さん心配になるようですね。初めてこの方法を見た人は「心臓に悪い」とか「蠅も止まる」とか言います。

 この方法を「姑息な手段」といって「そこまでしてカバーしなくちゃいけないのか?」と異議を唱えたのが支部長のH君。「美しく投げてミスの方がいい」「スペアーが取れなくてもストライクが出せればそれでスコアメイクが出来る」というのです。

 「はい?」

 あのねえ、ボウリングはピンを倒してナンボですよね?いくら美しいフォームでもミスはいけませんよ。しかもH君!君の投球フォームは決してお世辞にも美しいとは思えないんですけど?と反論。「俺は俺流だからそれでいいの!」とのたまうので「だったら私のこともとやかくいうなよ!」と子供の喧嘩状態。

 その後も意地で7番カバーは例の「心臓に悪い」「姑息な」「蠅の止まる」ボールを投げました。スペアーをとるたび「エッヘン!」と胸を張ります。ほかのメンバーも面白がってます。

 本気で喧嘩をしているわけではないのですから、もうおかしくてたまりません。でもH君は納得がいかない様子。

 その後に2番7場のスプリットの取り方についてを議論しました。私は素直にポケットに入れるように投げるといい、ツレはブルックリン(裏ポケット)を狙う感じでといい、K君はう~んと悩んでいます。スプリットは狙えるものと諦めてカウントを稼ぐものとに分けるべきだと思うと結論を出して終了。つまりは全部狙っても意味はない。ポケットインさせるラインを探しているゲーム初期段階ならポケットを狙ってもう一度確認するように投げる。ゲーム終盤でどうしても欲しいなら裏目に狙ってトライする。そうでなければ一本を確実に取っておく。この1本が重要なのです。オープンフレームにするにしても1ピンの差は大きい。これで優勝か準優勝か決まることもしばしば。オリンピックの競技では100分の1秒という世界ですからね。すごいですね。

 要するに自分が楽しめて他人に迷惑がかからないならどういうフォームでもラインでもいいと思うのです。ボールを投げるタイミングにしても皆違います。100人いれば100通りあるわけです。

 ま、スクラッチで今夜のリーグはH君が勝ったので何も言わずにお別れしましたが、これで私がいつものように彼に勝っていたら言ったでしょうね。

 「ボウリングはピンを倒すゲーム、フォームの美しさを競うものではな~い!」とね。

 でもねえ私のフォームは綺麗だとよく褒められるんですよ~。と自画自賛。きちんと初心者の時代に習ったんだねと皆さん一様に云います。うらやましいと。その分故障も多いのですが、自己流ではないのでお手本になるような投球フォームなのです。教科書通りという感じ。だから融通が利かないというデメリットもあります。アジャストが遅いのです。どうしても中央から左に寄って投げることが出来ない。怖いのです。何がってアプローチを歩くのが!

 何もかみつかれるわけではないのですがね。出来ない。そこまでしてまでゲームをしたくない。

 あれ?H君の理論になってしまいました。

 ボウリングはどういうスポーツでどういうルールなのか。もう一度考えると面白いですね。

 ボウリングを深く知り、もっと沢山練習するためにお兄ちゃんは高校に入ったらすぐにボウリング場でアルバイトをすると言っています。支配人にもお願いしていました。裏方や接客をしながらいろいろマルチにボウリングに関わり、また練習を重ねて上手くなっていければいいし、ほんの少しでも貯金がしたいというのです。いいことです。勉強も大事ですが、上手く両立すると思います。そうなると閉店までいることになる。土日祝日は休めないでしょうね。サービス業は厳しいし、支配人は厳しい人なので良い社会勉強になるでしょう。合格して採用されれば・・・・の話ですけど^^;

 楽しい楽しいボウリング。ブラボー!