「遠くの親戚より近くの他人」とでもいうのかしら?田舎暮らしはそんな感じです。誰それの娘でその婿。孫って感じに全部知っているのでいいことも悪いことも筒抜け。冠婚葬祭は大混乱。東京にずっと住んでいた人がたまたま田舎で亡くなって、その家族が葬儀をしようとすると、仕事関係者は残らずさくさく帰るから精進揚げの料理が余る。田舎は隣組やなんやかんやで相当な人数が来ますが都会はまあさらりとしています。なので「都会の人は冷たい」ってことになる。墓参りもそう。気持ちがある人が行けばいいだけであって、お彼岸やお盆に親族より先に行く人がいて、「なんでいかないの?」とおしかりを受ける。「これから行きますけど」というと持ちきれないほどの花束が届く。うれしいけどうるさい!
玄関先に雑草などあると「そろそろ草取りしたら?」とかいう。そうだなあと思いつつほおっておくといつの間にかきれいになっている。ありがたいやら迷惑やら。です。
でも、風邪ひいて寝こんでるとかになると、届くのは料理。夕食の一品にとか、シチューとか作ってきてくれる。ありがたい。今はコンビニもあるから死ぬことはないだろうけどそういう問題じゃないですよね。
ずっと親戚もいない街で我が家がちゃんと暮らしてこれたのもこういった「他人」よそ様のおかげでもあるのです。だから気が抜けない外出ですが、それもまたいい刺激になります。
今、親戚は遠くなってしまっているので、一部の親戚しか付き合ってませんが、この方々が神様みたいに親切なんですよ。避難所を次々回されていくうちに疲れ切って上り込み、居候を決め込み居ついても何にも言わない。いや・・・まあずうずうしいのはこっちですが^^;行くとこないしね・・・・。とか。「あんたは実家のつもりでしょ!」とか言われてますがはいその通り。
そんなこんなで人間一人じゃ生きていけないなあ。人と人との間が人間で、時と時の間が時間で、空と空との間が空間で、何も繋がらないってことはない。
不思議。