特定非営利活動法人 被災者応援 愛知ボランティアセンター 公式ブログ

2011年3月17日設立。孤児遺児応援活動、被災地ボランティア活動等、現在進行形で被災者応援活動を行っています。

愛知ボラセンの活動予定⇩(更新日:2024.5.3)

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NPO法人被災者応援愛知ボランティアセンターは、観光庁からの「観観産第174号(平成29年7月28日)災害時のボランティアツアー実施に係る旅行業法上の取扱いについて(通知)」に基づき、被災地ボランティア活動を実施いたします。

災害時のボランティアツアー実施に係る通知の適用対象となる地域について

「あ。私、笑えるんだ」阿部邦子

2011年09月21日 22時54分52秒 | [東日本大震災]宮城県牡鹿半島十八成ボランティア
十八成浜仮設の阿部邦子さんが、「石巻かほく」新聞(9月11日付)に寄稿された文章を、阿部さんの許可を得て紹介します。

寄稿「あ。私、笑えるんだ」阿部邦子(作家) 石巻かほく2011年9月11日(日)

 半年前の3月11日に、私はすべてを無くした。それまで生きてきた過去を、歴史を、断ち切られた思いだった。命があっただけ良かったと、多くの人が言ってくれた。だが、今だから言わせていただく。これから生きていく自信がないと、どれほど多くの被災者が、つぶやいたことだろう。

不気味な揺れ
 2時46分、私は石巻市街にいた。今まで体験したことのない不気味な揺れに、私はその場にしゃがみこんだ。女店員の悲鳴に我に返った私の手首を、夫がつかんだ。「行くぞ!」ドアのすぐ外に止めていた車に飛び乗る。ラジオをつける。大津波の警報が出ていた。なのに。夫は車を自宅に向けた。…え?わが家は海沿いにある。道路を一本横切れば、すぐに堤防。
 山道に入り、荻浜に差し掛かった時だ。前を走っていた車が突然止まり、バックして来ながら運転手が叫んだ。「戻れっ、津波だ、戻れっ!」夫が車を戻した。その数㍍先を、右から左へがれきの山が、すごい勢いでなだれ込んできたのだ。「山道に入れば大丈夫と思ったのに。まさかこんな所まで」夫がつらそうに、悔しそうに言葉を吐いた。高台に車を止めた。雪が降ってきた。寒かった。車にあまり、ガソリンはなかった。
 2カ所、避難所を変わって、地震から8日後に、地元、十八成浜にようやく戻れた。「もう少し落ち着くまで、見ないほうがいい」との夫の制止を振り切って、私は家の前に…。家があった場所の前に立った。ポカンとして私はつぶやいた。「あたしの家って、どこにあったんだっけ?」民宿もやっていて、部屋が18もあったわが家は、屋根一つ、残ってはいなかった。

リーダー補佐に
 十八成浜の避難所で暮らすうちに、いつしか私は、薬の保管責任者のほかに、スポークスマンの役割も担っていた。支援物資を責任を持って、皆に平等に配布する。避難所のリーダーのN氏が、私を補佐に指名し、多忙なN氏に代わって、多くのボランティア、医師団、自衛隊、警察隊、マスコミ等々との交渉や情報交換を、すべて私が担当することになったのだ。
 とにかく忙しかった。複数の団体と、並行して話すなど当たり前で、昼食をとれない日も続いた。あまりの疲れに不眠となった。何もかも失った喪失感も、不眠の原因ではあったろう。ボランティアや医師団の真摯な問いに、精いっぱい答えながらも、私は虚しかった。長い時間をかけて集めた蔵書たち。母の形見の貴金属たち。パソコンとともに、書きかけの作品たちも消え失せた。両親と私、夫と舅姑の子供の頃の写真など、ラミネートまでして大事にしていた。いとこが、知り合いが、多く亡くなった。姑も、ライフラインの悪化がもとで、5月30日に力尽きて旅立った。ごめんね。私は亡くなった人たちに、心の中で言った。私、助かっちゃってごめんね。

感謝の気持ち
 そんな私なのに、邦子さんがいてくれるから情報が得やすいと、訪ねてきてくれる人たちが、言ってくれるようになっていた。毎週毎週土曜日に、百人・二百人の態勢で来てくれるボランティアは、「ただいま」と言ってくれた。自衛隊と警察隊は、「邦子さんに会うと、パワーをいただけます」と言ってくれた。F県の警察隊が、任務終了の挨拶に来てくれて、私の前に整列して、隊長が言った。「邦子さんに、感謝を込めて敬礼!」「感謝するのは私のほうだよ」、そう言いながら、私は顔をくしゃくしゃにして笑っていた。…あ?私、笑えるんだ。負の魂がちょっとだけ溶けた気がして、夫をはじめ多くの人に、支えられていたと素直に感謝の思いがわいた。虚しさもつらさも癒えてはいないけど、この6カ月の間のことと自分の心の推移を、作家の視点で振り返ってみたいと、初めて思っていた。


あべ・くにこさん 
 1950年、仙台生まれ。尚絅女学院卒業後、仙台デザインスクールで学ぶ。79年から石巻市十八成浜で夫の栄悦氏と民宿を営む。傍ら執筆活動に情熱を注ぐ。子宮外妊娠、乳がん…と幾度となく重い病いを患いながらも前向きに生きる姿勢が読者の共感を呼んできた。
 主な作品に「うみべの小さなおきゃくさま」(理論社)、「マンマ質問箱」(日総研出版)など。石巻かほくに「おれは海の子」「十二支の童話箱」「方丈さんものがたり」「キョーホー館へようこそ」「まなざし」の5作品を掲載。講演の依頼も多い。
 民宿は東日本大震災で被災。現在、十八成浜の仮設住宅に暮らす。
コメント (8)
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9月23日ZIP-FMに阿部邦子さんインタビューOA! 9月26日岐阜エフエムに久田生出演

2011年09月21日 16時10分05秒 | 講演・講座
ZIP-FMでは、
9月23日(金)13:00~16:00に「HOLIDAY SPECIAL POWER TO THE PEOPLE」をオンエアします。
Music Navigator/空木マイカさん。
番組コンセプトは「3月11日に発生した「東日本大震災」。ZIP-FMでは、震災直後から“POWER TO THE PEOPLE”を合言葉に、少しでも被災された方々の“力になりたい”という思いを込めて、チャリティー募金イベントや番組を実施してきました。そして震災から半年、被災地はまだ復興の途中。持続可能な支援が大切な今こそ、“私たちにできること”をみなさんと一緒に考えていきます。(番組HPから)」です。
この中で、十八成仮設の阿部邦子さんのインタビューがOAされます。9月18日に空木さんが十八成仮設を訪問され、1時間近くインタビューされました。空木さんは17日に石巻の渡波小学校避難所を訪問され、第24回の現地ボランティアの皆さんともお会いされています。
阿部邦子さんのインタビューは、午後3時30分頃の予定です。
なお、事務局長の久世が午後1時30分頃に電話インタビューされる予定です。
(時間は変更される可能性もあります)


9月26日(月)には、久田が岐阜エフエム「MORNING BARD」に生出演します。
パーソナリティの筒井明子さんは、月に1回のペースで愛知ボラセンの現地ボランティアに参加されています。そして、番組やブログで被災地のことを紹介していらっしゃいます。
OA時間は午前9時30分頃から。岐阜エリアの皆さん、よろしくお願いします。

久田光政


コメント (3)
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愛知ボラセンロゴについて★

2011年09月21日 03時12分42秒 | スタッフのつぶやき
愛知ボラセン公式HPはこちら



こんばんは☆山田です。
台風の被害がどんどん大きくなっていき心配です。
みなさん大丈夫でしょうか??

今日は愛知ボラセンのロゴについて少しお話させていただきますね♪



ワンコインうちわを配布しているときなどに、
「可愛いねー★」とよくお声をかけていただくこの愛知ボラセンのロゴ!!

デザインオフィスハーベストの林みのりさんが、
ボランティアで制作して下さいました!!

まさに、“それぞれの立場で自分に出来る事を”ですね。
復興応援って、義援金を送ったり、物資を届けたり、現地へ行ったり、、、他にもいろいろ出来る事ってあるんですよね。



愛知ボラセンのロゴの男の子が持っている四つ葉のクローバー。
このクローバーには実は愛知ボラセンの思いが込められています。

四つ葉のクローバーとは、公園や道端などで人に踏まれ、成長点が傷つけられたためにできた奇形なのです。

四つ葉のクローバーのシンボル“幸せ”の由来は、
日本では、三つ葉は「希望」「信仰」「愛情」の印とされています。

そして、残る四枚目の葉は「幸福」のシンボルと言い伝えられてきました。


傷ついたときに「幸福」が生まれる。


東日本大震災で、多くの方が大切なものを失いました。
でもきっと。絶対に幸せになれる。

愛知ボラセンはそう信じています。
愛知からみんなの愛を届けよう!!

愛知ボラセンのロゴの四つ葉のクローバーにはそんな思いが込められています。





山田のつぶやき★



月曜日、上の子と水族館に行ってきました!!
イルカショーを見に!!

え?写真がイルカじゃないって・・・??

そうなんです。
イルカ恐いんですって。。。

写真は隣にある遊園地で撮りました。。

名古屋港水族館って、海の中にいるような感覚になってもらうために、
壁一面の水槽(プール?)があるじゃないですか。

逆効果でした。

なので、イルカショーもそんなに喜んでもらえず、
小さな水槽にいたふぐを見て帰ってきました。

残念。

アンパンマンの勝ち。



※ちなみに私は、イルカショーすーーーっごく楽しかったです。
 何年か前に見たイルカショーよりもレベルアップしていて、見どころ満載でした!!
 あと、イルカと泳いでいたお兄さんたちが素敵に見えました。(笑) 
 おススメです♪

コメント (5)
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