入社3日目。
午後からの会議にオブザーバー参加した。
会議名はマネジメントレビューといって、経営を左右する情報を経営者にインプットし、
それをもとに経営者が各事業本部長に指示、命令を下すといった内容だ。
これはISO9001が要求する事項なので、オイラは参加したのだ。
会議室は重厚な楕円テーブルがあり、テーブル中心に50インチの液晶テレビが6台もある。
各席にはノートPCがあり、それはそれは豪華な設備だった。
まるで、機械が頭脳を持ち、殺人マシーンを人類に送り込む時代のサイバー社の会議室のようだ。
各国から呼び寄せた関係会社の担当者も座り、まるでサミットのようだった。
オイラの役目は、その会議がJISの企画通り行われているか、システムに有効か、
改善の機会は与えられているか、
これらを客観的に捉え、それをレポートにし、然るべき管理者に報告することである。
批判をすることは簡単なことだ。
そこで、オイラは、その重要な会議の、レ・ベ・ル・が・低・い ことを指摘し、
改善策を打ち出さなくてはいけない。
そこは慎重にだ。
舐められてはいけないし、かといって、控えめでは生き残れないのだ。
うまくいったら、会社の管理システムをいきなり見直す役が回ってくる。
この会社はそういう会社だ。
誰にでも大きなチャンスが待っている。
やる奴は金が入るし、やらない奴には金が入らない。
考えてみればとても当たり前のことに過ぎない。
3日目にして、自分がすべきことを見つけ、それを達成するまでである。
すべきことが見つからないなら、いる必要すらない。
きっと社会とはそういうものなのだ。
会議でこういう報告があった。
『経費削減で結果として不具合が生じている』
それに対し、社長は、
『先行投資は最大の防御だ。もっと人を増やせ!』
会社の儲けは数の子天井、もとい、うなぎ天井である。
来たれ、ウインドサーファー!
オイラは入社当日に10日の有給休暇をもらった。
4月1日には更に12日追加で、いきなり20日以上の有給休暇である。
風の吹いた日は、胸張って、腹痛が起こるであろう。
『BAD FINGER』ウインドサーフィン用 クリッククリック↓