愛知企業という呼び名がある。トヨタだ。
京都企業という呼び名もある。京セラや任天堂など。
トヨタの時価総額は22兆円である。
(時価総額=株価×発行数)
ここで着目すべきは時価総額の伸び率である。
時価総額が数兆円あっても伸び率がマイナスだとリストラが行われる。
この時価総額の過去5年間の伸び率を地域的に見て全国のトップが発表された。
そこは『湘南』である。
他の追従を全く許していない。独走態勢である。日本一である。
そんなことで湘南企業というフレーズが新たに生まれた。
サーフカルチャー、ウインドサーフムーブメント、湘南サウンド、文学の湘南が、
実は国内有数の成長力を誇る企業の集積地なのである。
『湘南企業』といわれるのは25社あり、うち、特に好成績なのは7社。
湘南セブンと言われる。
さて。都市別に見て、日本一に輝いたのは、われらが茅ケ崎である。
茅ケ崎市役所でさえ『なぜ茅ケ崎が全国トップなのかわからない』と、
首をかしげる調査結果だった。
なぜ茅ケ崎を含め湘南の企業力は日本一と言われるのだろう?
交通の便は、東海道と小田急くらい。
東名高速や首都高に辿り着くには決して便がいいといえない。
土地も宅地ばかりで、企業が土地を買収し巨大化するには限度がある。
国道1号線は単線で常に渋滞し、
大西や南風が吹くと国道134号線は砂嵐の砂漠と化す。
求人界では茅ケ崎は『リゾート地域』にあたるんだよ、
とリクルート関連の会社に勤める妹が言っていたな。
要は遊びには最適、企業経営にはちょっと。。。というのが
湘南、特に茅ケ崎のイメージなのだ。
たぶん、そのリゾート的な所に日本一の答えがある。
企業力とは、企画力や開発能力や営業力の総合なのだが、
つまるところその企業が持つ風土や雰囲気によるところが大きい。
各企業の人事が言うには、『湘南ブランド』のおかげで、
人材が集めやすいのだそうだ。
『海好き』『湘南好き』が多く集まっているということだ。
『海を好きな人には悪い人はいない』とよく言われるが、
『海を好きな人は仕事もちゃんとやる』になるのかもしれない。
あとは愛着感なのかな。
その土地が好きだと、そこへ建てた家が大好きになる。
たぶん企業にも同じことが言えるのだろう。