オイラがウエーブを始めたのにはキッカケがある。
オイラだけの話じゃなくて誰にでもキッカケはあるだろうけどね。
オイラは20代の頃、海水浴規制のかかった江ノ島東浜でエリアロープに張り付いてしまった。
南西風が強くて、ロープに一度張り付いたらニッチモサッチモいかなくなった。
オイラと同じ張り付き組が蝿取り紙にくっついてくるように張り付き始め、
セイルとセイルが重なり合い、ボードとボードがぶつかり合った。
そこをとても軽快にウエーブボードの人がサクサクッっとオイラのワキを走り抜けた。
小さなチョップで軽くジャンプしちゃったりした。
オイラはとにかく羨望のまなざしでそのライダーを見ていた。
ほんとにカッコよかった。
その後、オレ何やってんだ!ロープ邪魔くせい!と憤慨したもんだ。
絶対ウエーブやってやると思ったのはそのときだ。
茅ケ崎へ越してきてすぐ、オイラはサザンビーチへ出かけた。
クラークのウエーブボードとコンバット5.0を持っていったのだ。
あっという間にオーバーになり、あとは指をくわえて他の人のライディングを見てるだけだった。
そのとき、とても好青年で腰が低く感じのいい男がやってきた。
ずっとこんな感じですか?みたいなことをオイラに聞いて、ニコニコして出艇した。
いきなりとても高さのあるワンハンドジャンプをした。
マスト手をダランと下げ、ハングルーズのサインをした。
まるでオイラにしてくれたみたいだった。
オイラは純粋にカッコエエ!と叫んだ。
ああいうふうに乗りたいと心から思った。
それが2番目のキッカケ。
そしてその男は後に全日本を制したイシイちゃんだった。
その後、とにかく海に通った。
風と波は少しずつ少しずつオイラに夢と希望を与えてくれた。
途中何度も風はオイラを吹き飛ばし、波はオイラをグルグル巻きにして、プッシュしてくれた。
挫折は次の機会の起爆剤になるし、
充実感は更なる機会の継続になった。
ひとつ確実にいえることは、ウインドサーフィン、特にウエーブは負けず嫌いじゃないとできない。
人に劣っていることを認めやすい人や、自分自身をプッシュできない人には向いていない。
何故かというと、オイラ自信負けそうになると、自分をプッシュしたし、そうしないとめげたのだ。
何事にも壁はある。
たぶん、4.7以下で乗れる人は壁をぶち破る快感を知っている。
人生というものは壁が幾重も重なってできているものだけど、
ウエーブで壁をぶち破ることは、人生を生きていく中ではさほど難しいものではないのだ。
海になかなか来れない人がいる。
きっと海に来るたびに外したんだろう。
それは無風と強風の両極端のコンディションしか見てないんだ。
ウエーブボードに乗り、空を仰ぎ、目を閉じて風の音を聞く素晴らしいコンディションもあるんだ。
それには一つ。まず道具を持って来る事だ。
身体だけ来たってダメ。残念ながらそういう人は生涯ウエーブすることはないだろう。
茅ケ崎だって御前崎だってフラットな日がある。
そのときに乗って、楽しいな!と思った人が通い続けた結果3.7でも乗れるようになるんだ。
5.3で乗ってて、飛び魚と一緒に波を飛んだりする。
仲間とすれ違って手を振る。
かたや、大地異変のように海面が隆起して呼吸すらうまくできないようなコンディションもある。
すげーよな、死にそうだったよな!って笑いながら言えるのがウインドの醍醐味だと思うけどね。
オイラの友達でいろいろな理由でウインドから離れていったやつらがいる。
見切りをつけた(オレには無理だ)連中はしょうがない。
でも、またやりたいと言っていながらなかなか腰が持ち上がらない奴らには
なんとかリスタートして欲しいものだ。
ちょっとは同じ海面で遊べるはずなんだ。
全くの初心者とオイラたちが同じ海面で遊ぶことはたぶん一生あり得ない。
いいよ!フラット海面につきあうよ!
なんて言っても、どっかで腰の波が立てば絶対守れない約束なんだ。
9月に入り、前線を伴う低気圧がやってくると本格的なお楽しみがある。
あと数ヶ月でまた等圧線のギュッとした天気図がお目見えする。
あー、スカッとしてー!!
。。よねっ!
4.5ウエーブでスカッとしたいですねー(^。^)
アドレナリン出したいね!
4.7は好きなんだけどね、4.2オーバーはまだですね。
とりあえずリハビリで4.7~5.3ジャストがキボンヌ。
オイラ的にはオンなら5.3、サイドなら4.7がええな。
波はオンなら腰ハラ、サイドならムネ肩くらいかな~。
アタマだと波乗った後、アウト戻るの大変ですねん。