23年前に、現在の建売住宅を買ったときに設置されていたテレビドアホン、使い始めて10年ぐらいでドアホンの押しボタンスイッチが壊れて使用できなくなりました。
それで、日本橋で同種の部品を購入して交換。使用可能となったのですが、交換した部品の接点がヤワなものだったので、5年ぐらいでまた破損。それにこりて、今度は手持ちの不用PCケース用の一回り大きな電源スイッチに交換して、その後は現在に至るまで使用できていました。
ただ、最近になってドアホンからの音声が聞こえなくなり、レンズ部も曇って映像も不鮮明になってきたので、23年ぶりに交換することにしました。問題となるのは通信線ですが、既設の2本線の配線が使えることがわかったので、過日ヨドバシ梅田で購入しました。
買ったのはコレです。27,000円でしたが、ポイントが10%つくので、価格コムなどの値段とそれほど差がなかったのでまあいいかと納得。
そして師走の某日、作業を開始しました。
元のドアホンは今となっては珍しい白黒ブラウン管式のモニタのついたもので、各種の警報機能の備わった商品でした。
でもほとんどどこにも結線されていないので、警報機能は見せ掛けだけ、宝の持ち腐れでした。
しかし今回購入したVL-SWD300KLの親機はその半分ぐらいの大きさ。
なので、旧ドアホンの取付け部が埋めきれずに穴が開いてしまいます。
合板で覆って似たような壁紙をはるのが正攻法でしょうが、そんな面倒なことを私のスキルでできるとは思えないので、ここは簡単に手持ちのアルミ板で覆って、そこに両面テープでドアホン親機の取り付け金具を張り付けて固定することにしました。相変わらずのやっつけ仕事です。(笑)
方針が決まったので、古いドアホンを撤去。警報用に多数の配線がドアホン親機本体の基板とコネクタでつながっていましたが、その先はどこにもつながっておらず、壁の内側で宙に浮いたままでした。なんちゃって多機能です。(笑)
さて古いドアホンは、親機と5C2Vの同軸ケーブルでつながっていました。これは当時のナショナルのドアホンの仕様みたいですね。
その後、普通の通信用の2本の単芯線で配線するように変わったようです。
なので、今回のドアホンも端子形状が単芯2線用になっていました。でも、居間から門柱までの地中配管から既設のアンテナケーブルを抜いて、新たに通信用の配線材を通すのは経路がわからないのでちょっと躊躇してしまいます。ということで、このアンテナケーブルの両端を加工して配線材とすることにしました。
手持ちの2mm厚のアルミ板がほぼ旧ドアホン親機の取付け部をカバーできる大きさだったので、これで塞ぐことに。
で、アルミ板にドアホンとの通信用アンテナケーブルを通す穴をあけて、アルミ板を壁に取り付ける準備をしました。
まずアンテナ線の先に普通の撚り線芯の並行コードを半田付け。
そして、他方の先端は親機の接点に合わせて単線の圧着端子を付けました。
親機裏にある接点部の小さなボタンを押しながらコードの圧着端子を差し込んで接続。
私は有資格者ではないので電源は直結せず、近くのコンセントから給電することにしました。
下のような姿になりました。左にぶら下がっているのは例のガレージのリモコンです。^^;
次にドアホン部の作業です。
旧ドアホンを撤去してから、
白いものはケーブル接続部の防水のためのシリコンコーキングの名残です。
同軸ケーブルの先を加工して新ドアホンに接続しました。今回も接続端子とケーブルにはコーキング処理しました。ちなみに2線には極性がありません。
そのあと、2階の子機も撤去。ただしカバーだけはそのままにして穴が開かないようにしています。その近くに添付のワイヤレスモニター付き子機を設置しました。
これで作業は完了。親機のコンセントを差し込んでテストしました。親機のモニターボタンを押したら、ちゃんと絵が出ました。
前の道路を走る車もその音も確認できました。ワイヤレス子機とのカップリングもいとも簡単でした。ドアホンのレンズの位置が新旧でやや異なりますが、無調整でOKでした。しばらくしてヨメさんがデイケアから帰ってきたので、私が屋外に出てドアホンのボタンを押して作動を確認しました。
このテレビドアホンは、来訪者が呼び出しボタンを押すたびに静止画が自動的に8枚録画されます。また親機からの操作でも録画可能です。
白黒からカラーになり、他にも便利な機能がついているので、23年の進化がよくわかりましたね。
たった2本の線で、音声のやり取りやドアホンへの給電、映像信号や呼び出し信号の送信が行われるわけですから、映像へのノイズなどの影響も気になるところですが、そんな心配は無用でした。
まあ今時のデジカメの背面液晶と比べたらややピントが甘い印象を受けますが、暗い時はLED照明が点くなど、実用上は十分です。
さて、このドアホンが寿命になるまで、今度は私自身が持つかどうか。(笑)