思いつくままに書いています

間口は広くても、極めて浅い趣味の世界です。
御用とお急ぎのない方は、ごゆっくりどうぞ。

初めてのイギリス旅行だったのですが‥

2011年02月09日 | 旅行
私たち夫婦の初めての海外旅行は、1995年の3月のニュージーランド旅行でした。行くことにしたきっかけはその年の阪神大震災でした。

幸いなことに我が家は大阪でも全く何も被害はなかったのですが、連日報道される震災の惨状を見たヨメさんが、「人間いつ死ぬかわからない、このまま外国旅行もしないで死んだら心残りだ、この際行けるときに出来るだけ行っておこうよ」と言い出して、渋る私を尻目に手続きを進めたのでした。

初めての海外旅行となったニュージーランドは、二人だけの添乗員なしのパッケージツアーでしたが、現地での移動は飛行機を多用して、変化に富んだ行程で面白かったです。その頃流行っていたトレッキングもコースに織り込まれていて楽しめました(雨中登山もありましたが)。

それで味をしめたヨメさんは、続いてイギリス旅行も申し込んで、その年の7月、勇んでイギリスに向け出発と相成りました。私もニュージーランドが楽しかったので、結構乗り気になっていました。

ハプニングの連続でした。
初めてのイギリスは、○○トラベル(某新聞社系の旅行社です)のイギリス縦断14日間のパック旅行でした。このツアー、観光もさることながら、いろいろ思いがけないハプニングもあって、印象深いものになりました。
しかしあまりのハプニング続きで、ツアー日程の最後の方では、「これでは○○トラベルじゃなくて○○トラブルだ」といってみんなで笑ったものです。まあ笑ってすませる程度のトラブルで幸いでしたが。


大まかなコースは、関空から直行便でエジンバラ空港に行き、バスで市内観光の後スカイ島に行き、インバネス近郊から南下して、ローランド地方からイングランドの湖水地方、そしてウェールズからコーンウォール半島を回り、最後は鉄道でロンドンに到着という実に欲張りなツアーでした。

早速トラブルが‥
私たちの一行がエジンバラ空港に到着して、早や最初のトラブル発生。
なかなか空港から出発しないので、どうしたのかと思っていたら、予定ではバスが迎えに来ているはずなのに来ていないということでした。
現地スタッフがあちこち電話していましたが、結局バスは間に合わないということで、空港前で客待ちしていたタクシーを使うことになりました。
そのタクシーの運転手達は、あたふたする現地日本人スタッフの電話の声をまねて笑っていました。確かにパニクっている姿はかなり目立っていました。

というわけで、1行20数名は数台のタクシーに分乗して市内に向かいました。

そのとき車内から初めて見た、夕景の岩盤の上に立つエジンバラ城の魁偉なシルエットは、今もはっきりと覚えています。

着いたのは古い町並みの、通りに面した由緒あるホテルで、部屋の窓から見えるホテルの苔むした屋根には、細いヤナギランが花を付けていました。



天井から怪しい足音が‥
夕食、シャワーのあと、飛行機の長旅もあり、早目に寝ることにしました。普通ならバタンキューとなるところです。

ところが、ベッドに入ってしばらくしたら、天井から何やらザッザッザッという集団の足音が聞こえてきます。尋常ではない物音に、気になって眠れません。おまけに音楽も聞こえてきます。
いつ終わるかと思っていましたが、なかなか終わらず、ようやく深夜を過ぎて止みましたが、時差ボケもあってすっかり睡眠不足になってしまいました。

このホテルには、もう一泊することになっています。
朝起きるなり、睡眠不足で不機嫌なヨメさんが、「早く部屋を替えてもらってきて」と私に指示します。
簡単に言ってくれますが、私の英語力で通じるかどうか不安ながらも、添乗員がどの部屋にいるのかわからないので、とにかくロビーのカウンターに行きました。

そこにいた係のお姉さんに、「うるさくて寝られないので部屋を変えてほしい」といったら、あっさりと別の部屋の鍵をくれました。
「おお通じた!」と喜びながらその部屋に行き、鍵の掛かっていないドアを開けたら、同じツアーの男性が寝間着から着替えの最中。
慌てて閉めてロビーに戻りました。

「この部屋はもう使われているよ」といったら、今度もまたあっさりと別の部屋の鍵をくれました。
ちゃんとチェックしているのかと思いながら鍵番号の部屋に行きました。今度はちゃんと空部屋だったので、その部屋に荷物を運び、一安心でした。
最初の部屋と違ってゆったりと大きく、窓からの景色もよくいい部屋でした。
添乗員さんにも部屋が替わったことを言いました。

↓やっと安眠できることに‥


この日は、一日、歴史あるエジンバラ市内観光を楽しみました。グラスゴーがスコットランドの大阪とすれば、エジンバラは京都といったところで、歴史ある風情のある街です。夕方市内のレストランで食事を済ませて、ホテルに戻りました。この日はさすがにぐっすりと眠れました。
文句を言わなかった他のツアーの人たちは、その夜も寝られなかったようでした。謎の足音は、ホテルが主催するダンス教室が原因でした。

いざ、スカイ島へ!
翌日はスカイ島観光です。このツアーのハイライトのひとつで、ガイドさんの熱のこもった説明にみんな期待してバスに乗り込みました。ところがこれがまた次々とハプニングが連続して、大変な一日となりました。

当日は気持ちのいい朝で快晴、珍しく上天気のスカイ島観光に、一同期待に胸を膨らませて出発しました。

マイクが聞こえない!
ところがエジンバラ郊外を過ぎてしばらくたった頃に、昨日から参加した日本人ガイドのHさんのマイクの声がとぎれとぎれになってきました。ブツブツと音が途切れ出したと思ったら、間もなくほとんどマイクの声が聞こえなくなってしまいました。
温厚な紳士(とその時は思っていました)のHさんも、ツアー冒頭からのマイクの故障に、なぜ出発時に点検しなかったのかとバスの運転手に詰問していました。

このツアーは、一人で座席二つが占有出来るというのがウリの、ゆったりツアーということでしたから、マイクが使えないので前に詰めてくださいとは言えなかったのですね。ずっと声を張り上げ続けなければならないのも辛いですし。

ガイド氏が不機嫌そうに黙ってしまったので、車内の雰囲気も悪くなってきました。

でも、私の感じでは、マイクの不調は単純にコードの断線か、マイクジャックの接触不良のようでした。
誰か参加者の中から「直しますよ」と名乗り出るのではないかと思い、しばらく様子を見ていました。
でも誰も名乗り出ないので、隣のヨメさんに「誰でも直せると思うよ、単純な断線見たいやし」といっていたら、「早く直したら、早く」と背中を押されてしまいました。
意を決して、前に座っていた添乗員さんに、「あのう、マイク見てみましょうか」といったら、即座に「お願いします!」といわれました。

一番前の席に移って問題のマイクを見て、思わず笑ってしまいました

この続きは次回に。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« バッテリーが上がってしまう... | トップ | 初めてのイギリス旅行だった... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。