グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

手負いのオバマさんは、怖い。

2011-11-10 20:22:23 | Weblog
手負いのオバマさんは、怖い。

11/2発売の 2011年11月 9日号のニューズウィークで
6章にわたって『オバマってダメな大統領?』という特集が組まれ
オバマさん。

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TPP参加問題に揺れる日本国民のひとりとして わたくしは、
その章のひとつである 「転機・オバマ変身の裏にあるもの」
とくに 興味深く拝見いたしました。

大統領選まであと1年という大切な時期にあたって、〔諸要因で〕
支持率が低迷する事態にあるオバマさん。今後は、支持率の獲得の
ために、なりふりかまわぬ動きにでる・・・しかない。

正直怖いと思いましたよ。

おりしも、側近たちにないがしろにされていたというオバマ大統
領の内情をつづった本
も、米国で出版されたようですし。

 本の詳細は こちら 。  

再選を期してチェンジした米国大統領には注意が必要ですね。

そして昨年上梓されたオバマさんの絵本「君のことを歌う」は、
やはり過去の自分に決別しなければという思いで書かれたという
ことなのでしょう
。それでなかったら、昨年にはださなかったはず
です〔引退後でもいいんですし〕。そう思えました。 こちら 。


▼ たとえばNZの学者は、TPPをどうみているのか。は、 こちら 。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染








迷ったときに聞きたい歌〔for mr.Prime Minister〕。

2011-11-10 18:56:56 | Weblog
迷ったときに聞きたい歌〔for mr.Prime Minister〕。

会見を延期されたという、 野田首相に聞いていただきたい一曲 ・・・
ドノバン・フランケンレイターの ♪ move by yourselfです。


 覚えてるよ あの頃
 成功なんか出来っこないって散々みんなに言われた
 僕は言ったんだ
 自分を偽って彼らの言う通りになんか出来ないって

 彼らは言った
 それならどこか別の行き場があるんだろうなって
 もし出て行くなら独りぼっちになるんだぞって
 そしたら一人の友達がいったんだ

 自分の信じる道を進むことをやめないで
 どこかに押し込められることに甘んじないで
 自分で行動を起こさなきゃダメだぞ 自分でうごかなきゃ
 自分で行動を起こさなきゃダメだぞ 自分でうごかなきゃ


というような歌なんですよ。 クリップは、こちら 。 

そして ここからは補足ですが・・・じつは この歌を連想した場面が
あります。それは

以前、衆院本会議で行われた菅内閣不信任決議案の採決において、本会
議場での、当時の、渡部恒三元衆院副議長や原口一博前総務相らが投票
直前まで説得を試みたにもかかわらず、 自分の意志による票を投じた
松木けんこう衆院議員
 の 姿です。

のちに 政党政治がわかっていないなどという意見もでたようですが、
自分としては、あの場面には ぐっときましたね。

テレビの画面では、どんな会話がかわされていたのか、知るよしもありませ
んでしたが、〔横粂さんもいましたが、話の都合で〕、自分の信じる道を
貫く姿
 って、いい


▼  こんな政治家 も おられましたね。。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染





見習うべきは、「大規模化」よりも「適地適作」。

2011-11-10 17:45:45 | Weblog
見習うべきは、「大規模化」よりも「適地適作」。み

その土地の自然的・社会的条件に最も適した農作物を栽培することを
適地適作」といいます。
その適地適作の面から、日本農業の目指すべき農業のかたちを考察
してみました。よろしかったら、ご参考に。  前回は こちら 。


 ↓


世界一の農業国でもある米国の農業があります。

前述の適地適作という見方から、〔日本農業にとっての理想の農業の形
として語られることの多い
〕米国の各地で営まれている営農の概略を説
明すれば

 ● 米国東北地方   酪農、ブロイラー、果実・野菜
 ● 五大湖地方    主要酪農地帯
 ● アパラチア地方  たばこ、落花生、肉牛生産、酪農
 ● 南東地方  牛肉、ブロイラー、落花生、野菜、果実
 ● デルタ地方   ブロイラー、大豆、綿花、米、さとうきび
 ● 山岳地帯   牛及び羊の酪農、小麦、干草、てんさい、
            ジャガイモ、野菜、果実


という具合になります。

このように米国の農業においては、それぞれの地方では、土地それぞれ
の風土に合った作物が植えられたり、家畜が飼われたりしている。いわ
ゆる適地適作の農業が展開されているわけですね。
つまり大面積を大型機械でおこなう農業は中西部の平坦地の農業なので
あり、

 全部で大面積の大型農業機械型農業がおこなわれているわけではない
というのが、米国農業の現実なのです。

そこで、わが日本です。土地も狭く、傾斜もきつく、そもそも気候の面
で、麦や大豆栽培に適しているとは思えない日本
で、「大面積での大型
農業機械を使った農業」を目指すのは、いかにも非効率ではないでしょ
うか。

極論すれば

 適地適作を無視した営農は、衰退して当然

だとさえ、思えるのです。

したがって、です。これからも米国農業を見習っていかなければならな
いのだとすれば、見習うべきは「大規模化」よりも「適地適作」でしょう。
具体的にいえば〔米国の平原地帯で行われている農業ではなく〕米国の
山岳地帯や西海岸付近の都市近郊農業をお手本にすべきですよ〔経営
面積も中西部よりぐっとスケールダウンしますし
〕。

緯度や地形、そして気候にあった「適地適作」という農業の大原則の
視点でさぐれば、そうなります


 
◎ 日本人に馴染みの深い西海岸の農業でつくられている農作物
 北のワシントン州・オレゴン州では、小麦、果実、じゃがいも
 南のカリフォルニア州では、酪農、野菜、果実、綿花といった
 具合になります。



▼ いろいろな米国農業もみたいんですよね、NHKさん、そのあたり
  よろしく願いいたします。

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山国の日本では、大型機械を使った農業は効率的でない。

2011-11-10 10:36:05 | Weblog
山国の日本では、大型機械を使った農業は効率的でない。み

TPP関連で展開されることの多い農業論についての、現場からの農
業の現状報告といった意味合いですが・・・よろしかったら。

 ↓

ずらっと並んだ大型コンバインが見渡す限りの黄金色に染まった小麦、
あるいは見渡す限りの熟れた大豆を収穫する風景
を、テレビなどでご
覧になったことはありませんか。農業問題を取り扱った番組で流され
ることの多いお馴染みの光景ともいえます。

この映像イメージは、主として米国の平原地帯での農業の姿です。い
わゆる大平原での、大型機械を使った単一作物を栽培する農業におけ
る収穫風景ですね。
そしてこの画面で想像されるこういった農業のイメージが、いまや多
くの日本人の頭の中で想像される理想の農業にあたるのでは
ないでし
ょうか〔これは、米国の平原地帯の農業しか流さないNHKさんによる
ある意味マインドコントロールだと思いますよ。平原地帯以外のほか
の米国の農業地帯も流さなくっちゃ
〕。

しかし実際のところは、こういった農業を、そのまま日本にあては
めるわけにはまいりません。なんといっても地形の問題があるからです。

日本は、その国土に占める平野の面積といえばわずかに約25%、残
りの70%近くが山間部という地形
です。そう、日本は島国であると
同時に、なんといっても山国
であるために農地面積が少ないとい特徴
があるのです。ただでさえ少ない平野では、人口増加や都市化にとも
なう開発が行われ、結果として、日本の国土のうちの農地面積は国土
面積38万平方キロメートルのうちのわずか13・5%にしかなりません。
米国の39・4%やオーストラリアの59・3%とは、比べるべくもなさそ
うです。

では広大すぎる米国やオーストラリアではなく、山国であるスイスや、
スイスほどではないにしても山がありそうなドイツやフランスを含む
EUと比較
ではどうでしょう。

EU全体の農地面積の割合は、日本と同じく30%程度ではないかと
思ってしまいそうになりますが、じつはEU全体の国土面積に占める
耕地の割合は65・5%
もあります。
では同じ島国である英国はどうでしょう。しかしです。英国にいたっ
ては、国土面積に占める耕地の割合は69・6%もある。こちらも日本
よりもはるかに広いのです。
具体的に耕地面積を比較してみると、ドイツは日本の3・6倍の17
01万ヘクタール、フランスは6・3倍の2943万ヘクタール、前
述の島国にであるはずのイギリスでは、3・6倍の1696万へクタ
ールにもなります。

・・・・。

ここまで各国と比較して日本の農業のおかれている地形の特殊事情を
ご説明しました。
そのうえで思うのですが・・・このような地形の日本では、大型機械
農業を柱とした〔一般的に強い農業だと考えられている〕農業政策を主流
として推し進めるのは現実的に無理がある
・・・と、そう思われてならないの
です。 

▼ 明治期のお雇い外国人技術者の多くが日本の河川を見て、『これは滝だっ
  といった話は、有名ですよね。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染