関税ゼロが招いた環境破壊。
「丸太の自由化を受け入れれば、工業輸出が増えますから」というの
が、1950年代当時に海外産の丸太の輸入に反対していた中山間地
に対する国の担当者の説明だったといいます。さらに1964年には
丸太だけではなく、製材された木材製品も関税ゼロになりました。
そして現在・・・台風や集中豪雨のあるたびに海岸に大量の漂流物が
打ちあがるようになってきました。そんな現状をお知らせした当ブロ
グの記事となります。
つぎの〔林業からいよいよ農業という〕段階となって、農産物の関税
をゼロにした場合におきるであろうさらなる災害のご参考として、よ
ろしかったら。
↓
『豪雨災害の置き土産』
台風や湿舌などの豪雨を伴う水害の置き土産となるもの・・・それが
流木です。
映像は2007年7月に宮崎を直撃した台風4号・5号における台風
後の海岸の様子です。このときに宮崎県の県北部の海岸では、このよ
うな情景がそれぞれの大きな川の河口付近に数キロメートルほどの長
さにわたって続いていたものでした。
山から流れでる無数の流木は、まずは海に運ばれ、その後このように
大量のごみに混じって、海岸線に打ち上げられるのです。
この流木が再び海に流れでると、船にぶつかれば船体を傷つけるのは
もとより、スクリューやシャフトといった船の動力関係部分を壊して
しまう危険性があります。またひっかかって魚網を破ることによる漁
業関係の被害を引き起こす場合もあります。
そこでこの流木の山がでるたびに、県や市町村の職員をはじめ、地域
住民や各種団体がボランティアでかたづけることになるのですが、
数百人の作業人員がでて大量のゴミを作業し、回収された流木は
大型トラック数10台分にも上った
などといった光景が繰り広げられることになるんですね。
残念な話しではありますが、このような光景は、もはや地方ではちょっ
と激しい水害がくる度に繰り返される日常になっています。
そしてこれからはこういった流木のニュースは、皆さんお住まいの地方
でも、そして大都市圏であっても、ふつうにおこってくることになる。
そう、それはこういった災害の原因が、「日本の国土に高い割合で存在
している人工林がある」こと、そして「放置された人工林が日本中に増
え続けている」ことにあるからです。
そういった意味では、海に流れ込む多量の流木が引き起こす災害は
“人為的な環境破壊が引き起こす災害”、すなわち人災でもあるともい
えそうです。
◎ 2007年9月のニュースですが、「関東を直撃した台風9号の
影響とみられる大量の流木などのごみが東京湾で確認されました。
場所は千葉県船橋市日の出の千葉港葛南港区で、幅約700メー
トル、奥行き100メートル前後の帯状になって滞留しています」
というものを記憶しております。水は川上から川下に向かってっ
て流れるもの。山の荒廃が招く災害は、川下にある大都市圏にと
って、けして無関係なものではないのです。
「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
「丸太の自由化を受け入れれば、工業輸出が増えますから」というの
が、1950年代当時に海外産の丸太の輸入に反対していた中山間地
に対する国の担当者の説明だったといいます。さらに1964年には
丸太だけではなく、製材された木材製品も関税ゼロになりました。
そして現在・・・台風や集中豪雨のあるたびに海岸に大量の漂流物が
打ちあがるようになってきました。そんな現状をお知らせした当ブロ
グの記事となります。
つぎの〔林業からいよいよ農業という〕段階となって、農産物の関税
をゼロにした場合におきるであろうさらなる災害のご参考として、よ
ろしかったら。
↓
『豪雨災害の置き土産』
台風や湿舌などの豪雨を伴う水害の置き土産となるもの・・・それが
流木です。
映像は2007年7月に宮崎を直撃した台風4号・5号における台風
後の海岸の様子です。このときに宮崎県の県北部の海岸では、このよ
うな情景がそれぞれの大きな川の河口付近に数キロメートルほどの長
さにわたって続いていたものでした。
山から流れでる無数の流木は、まずは海に運ばれ、その後このように
大量のごみに混じって、海岸線に打ち上げられるのです。
この流木が再び海に流れでると、船にぶつかれば船体を傷つけるのは
もとより、スクリューやシャフトといった船の動力関係部分を壊して
しまう危険性があります。またひっかかって魚網を破ることによる漁
業関係の被害を引き起こす場合もあります。
そこでこの流木の山がでるたびに、県や市町村の職員をはじめ、地域
住民や各種団体がボランティアでかたづけることになるのですが、
数百人の作業人員がでて大量のゴミを作業し、回収された流木は
大型トラック数10台分にも上った
などといった光景が繰り広げられることになるんですね。
残念な話しではありますが、このような光景は、もはや地方ではちょっ
と激しい水害がくる度に繰り返される日常になっています。
そしてこれからはこういった流木のニュースは、皆さんお住まいの地方
でも、そして大都市圏であっても、ふつうにおこってくることになる。
そう、それはこういった災害の原因が、「日本の国土に高い割合で存在
している人工林がある」こと、そして「放置された人工林が日本中に増
え続けている」ことにあるからです。
そういった意味では、海に流れ込む多量の流木が引き起こす災害は
“人為的な環境破壊が引き起こす災害”、すなわち人災でもあるともい
えそうです。
◎ 2007年9月のニュースですが、「関東を直撃した台風9号の
影響とみられる大量の流木などのごみが東京湾で確認されました。
場所は千葉県船橋市日の出の千葉港葛南港区で、幅約700メー
トル、奥行き100メートル前後の帯状になって滞留しています」
というものを記憶しております。水は川上から川下に向かってっ
て流れるもの。山の荒廃が招く災害は、川下にある大都市圏にと
って、けして無関係なものではないのです。
「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」