おぼん猫。
お盆休みにはいった日、深夜。家の玄関のドアを開けた先のブロック
塀の根元に見知らぬ、しかしどこかでみたことがあるような猫がきち
んとお座りしていた。人でいうと正座しているふうにみえた、その猫。
あきらかに私を待っていた。
玄関先、おぼんの夜にみしらぬ猫。
暗闇のなかでもあり、少し驚きもしたのだか、「なにかご用?」と声
をかけると、その猫は静かに立ち上がり、軽い身のこなしでブロック
塀に飛び上がり塀のうえで にゃあとないて、塀の向こうに
姿を消した。そのなき方は、あきらかに挨拶。ひとこと声をかけにき
たかのようであった。
塀の向こうは、水のはいった田んぼ。そのわきが竹やぶ。
通常、猫ズは田の水を恐れてか、ここから向こうには飛び降りない。
朝になった。新聞を広げる。
血まみれのネコの写真にぎょっとした。しかし、よく見ると血と見え
たのは、なんと 魚のタイ。『大漁』と題された・・・でっかいマダ
イをくわえたネコをかたどった常滑焼の作品でした。マダイの赤い体
色〔鯛色/笑〕を勘違いしてしまったのです。
愛知県常滑市の「常滑招き猫通り」の作品でしたが、掲載された写真
の角度がわるすぎです/笑。
しかし ここで昨夜の猫のことを思い出した。
ブロック塀のむこうに消えたネコとはじめてあったのは、今年の2月。
用水路、水のたまった用水路で浮かんでいたネコ。掃除したときに気
づいた私は、竹ヤブに埋めて枯れ枝の墓標をたててやったことを思い
出していた。
はじめてのお盆に挨拶にきて?
◎ ・・・もちろんよく似たネコはいるもの。これから先、あのネコ
に似たネコを白昼しっかりみとどけたときには、ちゃんとこちら
でご報告します。

「
夢で終らせない農業起業」「
里地里山複合大汚染」