グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

まずは小さい面積から試してみる。

2014-04-28 17:44:33 | Weblog
まずは小さい面積から試してみる。

根のある地下部に空気と同時に液肥をいれるという、合理的な肥
料のやり方である“かん注施肥”についてのおはなしです。じつ
はこの技術も〔穴肥の鉢花への応用とおなじように〕ご家庭でも
試すことができるんですよ。よろしかったら、ご参考に。

 ↓

『まずは小さい面積で試してみる』

コンプレッサーと大掛かりなかん注機がなければ、液肥のかん注
はできない・・・なんてことはありません。
要するに・・・空気といっしょに、液肥が地下部にはいりさえす
れば良いのですから。


 かん注実験.jpg


と、いうことで、こちらは生育中のミニトマト苗にその技術を応用
したケースです。そうなんです、この生産者の方が液肥を苗鉢の地
下部に注入するのに使用しているのは・・・


 同じ原理.jpg


注射器です。

空気といっしょに液肥を土中にいれるという原理は、まさに同じ
ですものね。

じつはこのミニトマト苗は、一部に鉢土の高PHが原因の微量要
素欠乏がでていた
もの。そこで微量要素の液肥の葉面散布を行な
うと同時に、注射器による液肥のかん注をおこなっているのです。

そしてその結果ですが、


 色が乗ってくる.jpg


葉面散布だけを実行したものよりも、より早く色がのってきまし
たよ。

このケースなどは、“どうなることかと、毎日心配してみている
よりも、小面積であったとしても、
 
 自分が納得するために、とりあえず試してみる

ことの大事さを、具現化したものだといえるでしょう。

ちなみに使用する液肥ですが、もちろんPHの低いタイプの液肥を
使用しています〔土の高PHが原因で障害がでているわけですから
ねっ
〕。

と、いうわけで今回は、おおがかりでなくても、アイディア次第で
いろいろな栽培の工夫は試せるというおはなしでした。


◎ 鉢土から、苗床。苗床でも好結果がでたら、つぎはハウスの
  一連。そして3連・・という具合に、技術は試しつつ広げていく  
  と、失敗することは まずありません。  

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染