グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

浸水被害に遭遇したら。

2019-10-14 09:59:37 | Weblog
浸水被害に遭遇したら。

台風による被害関連として過去分ですが、よろしかったらご参考に。風水害
多発地帯に住んでいるものとしての経験からの話となります。

 ↓

『浸水被害に遭遇したら。

河川の氾濫による濁流の水は、「簡易浄化槽・下水・家畜やペットのふん尿・
生ゴミなどの感染症をひきおこす汚染物を含む水」
であることにほかなりませ
ん。そこで家財道具や日用品も丸ごと被害に遭う床上浸水被害にあった場合、
もっとも気をつけねばならないこと、それは

 感染症という二次被害発生を防ぐこと

となります。したがって早急に実施しなければならないこと、それは

 万全の体勢で、家屋や家屋周辺の消毒作業に臨む

ことになります。

そんな消毒作業ですが、作業の流れはつぎのようになりますよ。

 長袖・長ズボン・マスク・ゴム手袋を着用〔破傷風などの感染症予防対策〕
 ↓
 家財道具を運び出した後、泥を洗い流すか、ぞうきんなどで水ぶき
 ↓
 床下・屋内外の壁・床を消毒液に浸した布などでよくふく
 消毒液を噴霧器でぬれる程度に散布し、屋内の風通しをよくする
 ↓
 家財道具もおなじように処置
 ↓
 屋内の乾燥を確認した後、家財道具を運びいれる


と、このような作業のだんどりになります。

ちなみに消毒薬としてもっとも効果があるのが、塩化ベンザルコニウム・オ
スバン液
。いわゆる 『逆性せっけん』です。これは 床下・屋内外の壁・
床・家財道具など多目的に使え、人体に対する刺激がすくないのが特長 の
すぐれものです。

・・・などと一連の消毒作業も、書くだけならほんとうに簡単です。

しかし実行するのはなかなかに大変。正直いっもて、もう笑うしかないほど
の困難を伴う大変な作業になることのほうが多いものなのです。

なんといっても「長袖・長ズボン・マスク・ゴム手袋を着用」からして大変。
暑さきびしいシーズンに浸水被害にあったとしたら、もうそれだけで暑さに
参ってしまいます〔夏場であるほど現場の悪臭もひどくなりますし〕。

そして 清潔な水が入手できない場合もかんがえておかねばなりません。

たとえば、浄水場のポンプが浸水被害で故障した場合などです。そのような
事態ともなれば、被災後1週間を過ぎた時点であっても断水といった状態に
なる場合も往々にしてあるのですから。 こんなかんじ で。

・・・世の中には 清潔志向を批判する学者さんもおられるようです。が、
際の水害現場では、まずは なにより消毒が大切 になるのです。それが
災害現場の現実です。

いじょう、床上浸水被害に遭遇した場合の復旧作業についての話しでした。


晴れ 大水害がおこった地域では、“匂いがついてしまうので洗濯物さえ
  外に干せない”といった状況が現出します。 実際の水害現場では、
  まずは なにより消毒が大切 になるのです。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜