葵から菊へ&東京の戦争遺跡を歩く会The Tokyo War Memorial Walkers

パソコン大好き爺さんの日誌。mail:akebonobashi@jcom.home.ne.jp

近い将来戦死する自衛官が靖国神社に祀ることが可能だろうか vol(Ⅰ)

2024年08月22日 | 歴史探訪<靖国神社>

今朝のしんぶん赤旗「主張」は、15日現職防衛大臣が靖国神社に参拝したことに関連して「〝新たな戦死〟を想定する行為」と掲載しました。

「近い将来・・・戦死する自衛官が・・・・国家施設としての靖国神社に祭ることを求めており、見過ごされません。」と述べています。(「祭る」と書いてありますが、赤旗編集局は新聞用語では「祭る」となっているので使ったと言っていました。靖国神社では「祀る」を使います。)

陸上自衛隊がサマーワに派遣されたときも、戦死した自衛官を靖国神社に合祀することが話題になりました。

靖国神社は、宗教法人ですからこれまでの「合祀基準」を変更して戦死した自衛官を合祀することは可能でしょう。しかし、宗教法人法で文化庁に届けた「規則」や「社憲」等の変更が必要です。元海将大塚氏を宮司にしたのはその布石でしょう。勅裁神社ですから天皇の裁可が必要です。春季・秋季例大祭日は「裁可」されたと高札場に掲示されています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

第四期昭和五〇(一九七五)年から平成一二(二〇〇〇)年まで(三)「閣僚の靖国神社参拝に関する懇談会」関係資料

現在の性格
○宗教法人「靖国神社」規則(昭和27年9月制定)(抄)
第1章総則
第1条(名称)本神社は、宗教法人法による宗教法人であって、「靖国神社」といふ。
第2条(事務所の所在地)本宗教法人(以下「法人」といふ)の事務所は、東京都千代田区九段3丁目6番地に置きこれを社務所といふ。
第3条(目的)本法人は、明治天皇の宣らせ給うた「安国」の聖旨に基き、国事に殉ぜられた人々を奉斎し、神道の祭祀を行ひ、その神徳をひろめ、本神社を信奉する祭神の遺族その他の崇敬者(以下「崇敬者」といふ)を教化育成し、社会の福祉に寄与しその他本神社の目的を達成するための業務を行うことを目的とする。
○靖国神社社憲(抄)
前文
本神社は明治天皇の思召に基き、嘉永6年以降国事に殉ぜられたる人々を奉斎し、永くその祭祀を斎行して、その「みたま」を奉慰し、その御名を万代に顕彰するため、明治2年6月29日創立せられた神社である。いやしくも本神社に職を奉ずる者は、その任の軽重、職域の如何を問はず、深く本神社を信奉し、祭神の御神徳を体し、清明を以てその任に当り、祭祀を厳修し、祭神の遺族・崇敬者を教導し、御社運の隆盛を計り、以て万世にゆるぎなき太平の基を開き、本神社御創立のよって立つ安国の理想の実現に一意邁進しなければならない。
第1章総則
第1条(名称)本神社は靖国神社と称する。
第2条(目的)本神社は御創立の精神に基き、祭祀を執行し、祭神の神徳を弘め、その理想を祭神の遺族・崇敬者及び一般に宣揚普及し、社運の隆昌を計り、万世にゆるぎなき太平の基を開き、以て安国の実現に寄与するを以て根幹の目的とする。
3.合祀対象
⑴軍人軍属
①戦地、事変地及び終戦後の外地において、戦死、戦傷死、戦病死した者
②戦地、事変地及び終戦後の外地において、公務に基因して受傷罹病し、内地に帰還療養中これにより死亡した者
③満州事変以降、内地勤務中公務のため受傷罹病し、これにより死亡した者
④平和条約第11条により死亡した者(戦争裁判受刑者)
⑤未帰還者に関する特別措置法による戦時死亡宣告により、公務上負傷し、または疾病にかかりこれにより死亡したものとみなされた者
⑵準軍属及びその他
①軍の要請に基づいて戦闘に参加し、当該戦闘に基づく負傷または疾病により死亡した者
ア満州開拓団員
イ満州開拓青年義勇隊員
ウ沖縄県一般邦人
エ南方及び満州開発要員
オ洋上魚漁監視員
②特別未帰還者の死没者
アソ連、樺太、満州、中国に抑留中死亡した者
イ戦時死亡宣告により死亡とみなされた者
③国家総動員法に基づく徴用または協力中の死没者
ア学徒
イ徴用工
ウ女子挺身隊員
エ報国隊員
オ日赤救護看護婦
④船舶運営会の運航する船舶の乗組員中死亡した者
⑤国民義勇隊の隊員でその業務に従事中死亡した者(広島原爆死亡者)
ア学域組織隊
イ地域組織隊
ウ職域組織隊
⑥旧防空法により防空従事中の警防団員
⑦阿波丸(交換船)沈没により死亡した乗員
⑧沖縄の疎開学童死没者(対馬丸遭難)
⑨外務省等職員
ア関東局
イ朝鮮総督府
ウ台湾総督府
エ樺太庁
4.合祀柱数(昭和58年10月現在)
総数2、463、649柱
(内訳)
維新前後殉難者7、751柱
西南の役等6、971柱
日清の役13、619柱
台湾の役1、130柱
北清事変1、256柱
日露の役88、429柱
大正3~9年の役4、850柱
済南事変等185柱
満州事変17、162柱
支那事変190、370柱
大東亜戦争2、131、926柱
5.儀式行事
〔恒例祭〕
新年祭1月1日
靖国講社祭3月10日
春季例大祭4月21日~23日
天皇御誕辰奉祝祭4月29日
御創立記念日祭6月29日
みたま祭7月13日~16日
秋季例大祭10月17日~19日
明治祭11月3日
月次祭毎月1日

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(了)

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 近い将来戦死する自衛官が靖... | トップ | 「地図に関するBlog記事」全集 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

歴史探訪<靖国神社>」カテゴリの最新記事