逝去された毒ガス研究ジャーナリスト北宏一朗さんは「本土決戦に備える毒ガス戦関連施設」の地図を作成していました。「神奈川県平和マップ」とも言えるでしょう。
管理人が縁故疎開で通学した元八王子国民学校の地図に「海軍相模工廠弾薬工場」が明記されていました。
有隣新書「相模湾上陸作戦~第二次大戦終結への道」は、意図的なのか、不勉強なのか分からないが平塚海軍工廠の存在自体を記述していないと厳しく批判していました。
北宏一朗さんは、江ノ島岸壁につくられた大砲陣地は、太平洋ではなく米軍の上陸予定地「サガミビーチ」に向いていると言われていました。
また、1945年8月30日、海軍厚木飛行場に降り立ったマッカーサー元帥がタラップで「失禁」していたというエピソードは真実だろうと言われていました。
何故ならば、特攻日本軍の飛行場の真っ只中に降り立つのだから最高の緊張感だっただろう。9月2日降伏文書調印式のミズーリ-号の上空を一千機の米軍飛行機が飛んだのは圧倒的な軍事力による制空権を見せつけたのだと解説していました。
米軍本土上陸作戦「コロネット作戦図」1946年3月1日予定だった。
化学兵器研究だけではなく、軍事史研究と神奈川県に於ける平和運動家としての北宏一朗さんが、亡くなったことは大きな損失だと考えています。
(続く)
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